関東大学対抗戦3試合目となる一橋大学戦が、富士見グランドにて行われた。Aグループ昇格という目標を達成するには、一戦も負けられない、負けてはならない試合なだけに、ホームグランドの空気も、いつも以上に張り詰めていた。

 試合は立教のキックオフで始まった。試合開始早々、立教が先制点を奪う。ラックからターンオーバーし、パスを受けたFB中澤健宏(2年・所沢北)が相手のディフェンスをかわす。そこからWTB和田聡(4年・國學院久我山)が独走しトライ。早々、立教が流れを掴んだかのように思えた先制点であった。しかしその後、マイボールのラインアウトをターンオーバーされるなど、ミスが目立ち始める。自陣深くに攻め込まれる場面もあり、なかなか立教ペースのプレーが出来ずにいた。それでも、なんとか前半終了までに4トライを決め、スコアを33-0としハーフタイムを迎えた。

 得点は稼いでいるが、「いまひとつ勢いに乗れていない」というような雰囲気が漂っていた。加藤ヘッドコーチから「テンポを上げよう」という指摘をなされ、それらを意識しつつ後半に臨む。

 後半開始直後、またも立教は先制点を奪う。敵陣22m立教ボール左ラインアウトから、右へパスを展開し、ラックを繰り返しつつ最後はNo.8荒川翼(4年・大分舞鶴)がゴールに飛び込む。その後も、順調に得点を積み重ねる。後半5分、10分と立て続けに、WTB和田聡(4年・國學院久我山)がトライを決め、立教が波に乗ってきた。
ところが後半31分、自陣ゴール前立教ボール右ラインアウトからターンオーバーされてしまい、あと少しのところでゴールラインを割られてしまいそうになった。しかし、そのピンチをチャンスに変えた。PR宮崎聖司(4年・愛知)が、相手の隙をついてボールを持ち出し、FL伊藤尊(3年・國學院久我山)が独走。最後はCTB田中翔吾(4年・東農大二)がトライ。後半ラスト5分では、3本連続で、一橋のキックオフから、すかさず立教がボールをセーブしトライに繋げた。そして、最終的にスコアを104-0としたところで、ノーサイドの笛が鳴り響いた。

 春、夏と積み重ねてきたフィットネスを生かし、後半では11ものトライを奪い、更にペナルティ数を0に抑えることができたのは、立教にとって大きな収穫となった。しかし、前半から流れを掴み、勢いに乗ることが、今後の立教には欠くことのできない課題であろう。一戦一戦を着実に勝利していくことが、Aグループ昇格への切符を手に入れる唯一の方法である。今回の試合で見えてきた課題を克服しつつ、次への試合へと繋げ、入替戦への駒を着実に進めていきたい。

◆コメント◆

<<加藤ヘッドコーチ>>
---今日の感想について
前半はキックとディフェンスに苦労しました。
後半テンポをあげられました。

---今日の課題について
ラインアウト。修正する必要性を一橋大に教えていただきました。あとはキックのカウンター、ブレイクダウンを速く、DFを揃える、アタックの状況判断などです。


<<主将福田大>>
---感想について
前半の反省は完全にキックチェイス、ラインアウトです。自陣でのプレーでリズムを崩してしまいました。全体的に判断ミスが多かったですが、眞柄(4年・國學院久我山)のセンター突破が起点となって後半はリズムを取り戻すことがでたと思います。

---三戦戦ってみて
相手に合わせているわけではないですが、まだ自分たちのプレーを徹底して出しきれていないですね。プレーひとつひとつの精度が低いので、練習から意識して修正していかなければならないです。

---ハーフタイム
フォワードはラインアウトを反省。全体的には寄りの遅さを指摘しあいました。レフェリーによってはノットリリース取られてもおかしくない場面が何度もあったので。これは今日に限らず、ずっと意識していかなければならない点です。

---次戦にむけて
まずはラインアウトの安定ですね。100%取りたい。あとは今日後半で出てきた、近場のアタックを最初から精度高めてやること。相手に関係なく、自分達のラグビーを出しきれるようにやっていきたいと思います。 


<<三輪祐>>
---今日の感想
上智大戦でもそうだったのですが、立ち上がりの10分で受けてしまったのでしっかり修正していきたいと思います。

---前半と後半の違いについて
チームのゲームプランとして前半は手堅く入るというのがあったのですが、今日はそれがうまくいかず、ハーフタイムにもっとテンポを上げようと修正したところ全然違う展開となりました。

---今後に向けて
シーズンが深まるにつれて手ごわい相手と戦うことになると思いますが、今までとやることは変わらないので細かいミスをなくして勝ちたいと思います。


<<中澤健宏>>
---今日の感想
前半はミスからエリアを取られて苦戦しました。個人的にははじめからもっと積極的に仕掛けられれば良かったと思います。

---次戦に向けて
アシストだけではなくトライも取れるように頑張りたいです。

文章:立教ラグビー部、インタビュー:立教スポーツ