対抗戦4戦目、敵地駒場で行われた対東京大学戦は大量得点を挙げての完封勝利となった。

 マイボールキックオフで始まった前半。立教は開始1分でのペナルティなど、試合の入りが落ち着かない。序盤は盛んに左右への展開を試みる東京大学のペースに手を焼くが、ディフェンスが追いつき、相手がボールを待つようになると次第に指導権を握り始める。10分、SO浅川健太(4年・尾道)の積極的な仕掛けからゴール前へ。FWが押し込み、先制トライを挙げると、今度はBKが大きく振って崩し、18分、20分、26分と立て続けに3トライを奪った。その後もLO福田大(4年・東福岡)、FL宣原甲太(3年・常翔啓光学園)ら、スピードに乗ったFWが堅実にディフェンスを削り、随所で数的優位を演出。36分にタッチライン際で力強いゲインを切ったCTB田中翔吾(4年・東農大二)、前半終了間際には50メートルを独走したWTB三輪祐(4年・東農大二)がトライを決め、40点差で試合を折り返す。

 後半、立教はキックパス、シザースなど前半とはまた違ったオプションを試みる。開始20分で2トライと、前半に比べて得点ペースこそ落ち着いたものの、ミスの少ない良い時間帯であった。そして相手の足が止まったラスト10分、25分から途中出場した前島奨(4年・国立)の今季Aチーム初トライを含む、5トライで一挙35得点。最後は圧倒的なアタック力の差を見せ付けた立教が畳みかけるような形でノーサイドとなった。最終スコア89-0。

 ラインアウトをはじめ、東大は立教のアタックをよく研究しているようであったが、やはり個々のアタック力で立教が勝った。ディフェンスでも相手SOのキックでラインを下げられ、自陣内での対応を強いられる時間帯もあったが、落ち着いていた。またこの試合、FB中澤健宏(2年・所沢北)のコンバージョンキック成功率は13本中12本。シビアな戦いが予想される入替戦では間違いなく彼の右足は得点源となるだろう。このまま調子を上げていってほしい。

コメント
加藤修平ヘッドコーチ
――感想
前半苦しみましたが、よく対応したと思います。最後の70分過ぎからの連続トライは良かったですね。ただ前半、序盤のアタックでは相手のタックルに対してスローフォワードしてしまったり、ノックオンしたりしてしまった。ペナルティが多かったのが課題です。今日の試合のテーマはディフェンスでした。タックルの成功率を上げる、アタックではハンドリングエラー無くす。前回よりは向上したと思います。佐藤、田中翔吾、中澤、浅川が特によく体を張っていて良かったと思います。

――次戦に向けて
今回出た、試合の入りやブレイクダウンなどの課題を良くしていくこと。一つひとつのプレーを良くしていかなければなりません。点差はプレーのあとのオマケみたいなもの。一つひとつのプレーが大切なので。

LO福田大(4年・東福岡)
――感想
ペナルティが多くて、チームで取れたトライが少なかったですね。結局個人技なので、チームとしての完成度は低い。合格点には程遠い出来だったと思います。セットプレーも全然プレッシャーがかけられなかったのは痛いです。スクラムもラインアウトも普通に取らせてしまいました。スコアほど圧倒出来ていなかったなというのが率直な感想です。

――後半最後の猛攻
後半取れてなかった原因がミス、ペナルティでした。一本取ったら上手くリズムに乗れたという感じです。

――中澤のキック
タッチキックも良かった。エリアを取ってくれるのはFWとしてはすごく助かりますね。

――対抗戦折り返しました
これまでの対抗戦は、一戦一戦で課題が出てきているので、そういう意味では良い経験となっています。でもこのままじゃ絶対勝てない、という危機感をどれだけ皆が持って、スコアではなくて内容で試合を捉えていけるか、これに懸かってくると思います。

HO佐瀬玄樹(4年・立教新座)
――相手の印象
東京大学さんはアタックもディフェンスも低くて粘り強かったです。ラインアウトの研究、サインなどすごく上手かったので苦労しました。

――次戦にむけて
今日もありましたが、良いところまで運んでからのペナルティなども入替戦では命取りになります。絶対にミスしないように一戦一戦大事にいきたいと思います。

NO.8荒川翼(4年・大分舞鶴)
――感想
前半後半通じて、ノックオンなどの小さいミスが多かったのがもったいなかったですね。後半のペースは良かったと思います。前半から出ないといけなかったなと。ラインアウトに関しては今日はミスが少なかったので、良かったです。

――次戦にむけて
色々と課題があるので、しっかり修正していかなければならない。個人としてももっと頑張っていきたいと思います。

SH中村洋平(3年・國學院久我山)
――感想
個人的には試合にもう少し出たかったです。いつも通り落ち着いてプレーできていたと思います。ただ前半の最初はやられたかなと。全体的にやっぱり反則が多かったです。ブレークダウン、ターンオーバーは良くできていたと思います。東京大学のSO川島くんとSH安井くんは中学の頃から知っていました。東京大学のHB団は良いです。

――次戦に向けて
これからもぶれることなく磨きをかけていきたいと思います。

WTB三輪祐(4年・東農大二)
――感想
今日はノーペナルティをテーマに臨みましたが、前半はペナルティが多かった。後半盛り返せて良かったと思います。一本一本取りきれた点は良かったと思います。悪かったところはハンドリングミスが目立った点です。

――次戦に向けて
チームとしてはペナルティをなくすこと、個人的にはハンドリングミスをなくすことが課題です。

文章:「立教スポーツ」編集部