ついに迎えた明治学院大学戦。この一年間目標としてきた大切な試合である。春シーズンは敗戦を喫し様々な課題を見つけた。それから半年、自分達が今までしてきたこと、そして共に練習に励んだ仲間達を信じて臨んだ試合。

 観客席や仲間達の声援のなか、試合開始のホイッスルが鳴る。立教は相手のミスボールなどに素早く反応し序盤から果敢に攻めていくもののペナルティを続けて取られてしまう。開始早々立教陣ゴール前まで明治学院に攻められ、立教も必死のディフェンスをするが、明治学院の粘り強いオフェンスにより1トライ許してしまう。すぐに追いつこうとオフェンスにも力が入る立教であったがまたもやペナルティ、再びゴール前まで攻められトライ、コンバージョンも決まり0-14とされる。これ以上点差を広げられたくない立教、焦らず、何度もボールに食らいついていく姿勢からついにチャンスがうまれる。前半10分、立教ボールをターンオーバーされるが諦めずキッカーにプレッシャーをかけ敵陣ゴール前で立教のラインアウトとなった。ラインアウトから力強く結束したモールで明治学院ディフェンスを押し込み、ついに前半13分ゴールラインを割った。ここから立教の反撃が始まる。立教の力強いオフェンス、ディフェンスから次第に明治学院のペナルティが増えてくる。ペナルティから敵陣ゴール前ラインアウトとなり、モールで攻めるもののパイルアップ、ゴール前立教スクラムを得る。力強いスクラムで明治学院を圧倒し、相手のミスを誘い、21分、再びゴール前立教スクラムからNO.8増田智佳朗(3年・桐蔭学園)がボールを持ち出し右中間にトライ、14-14の同点に追いつく。先に追加点の欲しい立教だがインターセプトによりピンチを招き、さらに立教にシンビンが出され1人少ない人数でのプレーとなってしまった。1人の分の穴を埋めようと懸命に走るものの、一歩及ばず1トライを許すが、人数が少ない中、FWを中心にパスを回し、じわじわとエリアを進めていく。そこに、BKの素早いパスが加わり相手を翻弄、ペナルティを得る。ゴール前立教ラインアウトからモールを形成、ゴールラインぎりぎりまで攻めラックからパスを受けたNO.8増田が左端にボールを押し込みトライ。スコアを19-21とする。さらに、HWでの明治学院スクラムを押し相手ボールを奪取するとパスを受けたSO御苑剛(4年・桐蔭学園)が力強い走りをみせ何人ものディフェンスを抜いていく。さらにパスを受けたNO.8増田も相手のタックルをはねのけ、最後にパスを受けたWTB青木空斗(4年・立教新座)が中央にトライ。ついに逆転に成功、スコアを26-21とし前半を終える。

 雨が次第に強くなり、気温も下がる後半。しかし会場の熱気はどんどん上がり、観客席の声援もいっそう大きくなる。明治学院のキックオフから始まった後半も勢いを落とさず、立教は何度もタックルに行き、何度も立ち上がるディフェンスをみせ、明治学院のオフェンスを押し返していく。後半8分、先にスコアを動かしたのは立教であった。立教のプレッシャーにより相手がノックオン、敵陣22メートル付近でのスクラムで相手のペナルティを誘うと、クイックスタートから素早くパスを回す。パスをうけたFB床田聖悟(1年・桐蔭学園)がディフェンスのいないスペースをうまく見つけながらゴールまで駆け抜け、そのまま左端にトライ。スコアを31-21とする。さらに13分、相手のラインアウトボールをターンオーバー。パスとラックで左右に展開しながら前進、最後にFB床田とWTB青木の息のあったパス回しでWTB青木がフリーになりそのまま左端にトライ。スコアを38-21とする。さらに点差を広げたい立教はオフェンスもディフェンスも声を出し合いチーム全員が何度も何度も果敢に攻めていく。一方の明治学院も必死に食らいついてくる。メンバーを入れ替えながら、お互いに一歩も譲らぬ攻防が続いていく。立教は残り時間がわずかになっても全力で走り、戦い、チームで声を掛け合い続けた。すると34分チャンスが訪れる。相手のオーバーザトップによりペナルティを得た立教はショットを選択。SO御苑のキックによりペナルティーゴールを成功させ、スコアを41-21とする。このまま逃げ切りたい立教であったがディフェンスに力が入りペナルティを取られ、明治学院の最後の底力によりトライを許してしまう。残り時間が1分となったとき。立教が選択したのはドロップゴールであった。選手達がラックとパスで前進しスペースを作ると敵陣10m/22m付近にいるSO御苑にパス。チームが作ったスペースを利用してドロップキック、ゴールは成功。それと同時にノーサイドの笛が鳴った。最終スコアを44-26として試合を終えた。

 春に惜敗した明治学院に見事リベンジを果たした立教。今まで練習してきたラグビーをすることができ、自分達の力で勝利した試合であった。最終目標は12月11日に行われる入れ替え戦。この一年間、悔しいこと、悲しいこと、嬉しいこと、楽しいこと、チームのみんなで沢山のことを思い、沢山の事を乗り越えてきた。今ある立教ラグビー部は選手、スタッフ、立教ラグビー部を支えて応援してくれている人みんなで作り上げてきたチームである。この1年間共に戦ってきた仲間そしてチームを信じ、残りの2週間全員で頑張ろうと改めて決意した。入れ替え戦で彼らがどんなプレーを見せてくれるのか、御苑組の最終戦に期待したい。

文章:立教大学ラグビー部