「3年間勝ったことのない相手に、最後こそ勝ちたい。」前日に部員の前で福澤主将が意気込みを話した。第89回目を迎えた早稲田大学との伝統ある定期戦。去年、24-0と太刀打ちできずに終わった相手に、今年はどう勝負を挑むのか。小雨が降っている中、試合は早稲田ボールで始まった。
開始2分立教のスクラムによるペナルティにより、早稲田にチャンスを与え、ファーストトライを奪われた。その後立教は安定したセットプレーからフェイズを重ね、大きくラインブレイクするが、雨の影響でボールが手につかずまたもチャンスを逃してしまう。そんな立教に対して早稲田はじりじりと立教陣に前進し、前半28分にはモールトライを許し10-0となった。このまま前半を終わらせるわけにはいかない立教は、31分相手のノックオンによって獲得した早稲田陣10/22m右スクラム、早稲田のFWを圧倒し、No.8増田智佳朗(4年・桐蔭学園)がゲイン。ラックから左に展開、CTB福澤瑛司(4年・茗溪学園)からパスを受けたWTB丸山敬史(4年・川越東)が快足を見せ、一度は倒れるものの立ち上がりゴールラインに飛び込んだ。CTB出浦和馬(4年・桐蔭学園)のゴールキックも決まり10-7と迫る。前半にもう一本取って終えたい立教であったが、ペナルティを犯し、トライを奪われ前半を折り返した。
後半は先制し、流れをつかもうと臨んだ後半戦。相手が蹴ったボールをクイックスローで入れたNo.8増田智佳朗からボールを継続し、SH山本大旗(2年・國學院久我山)からパスを受けたSO早川亮輔(3年・東京農大二)が相手をすり抜け20mものビックゲインをし、カバーに来ていたFB床田聖悟(2年・桐蔭学園)にパス。俊足を生かしゴール前まで運び、最後にWTB山田雄大(4年・桐蔭学園)がゴールラインを割った。勢いが出てきた立教は5分、相手のミスボールに反応したSO早川亮輔が独走トライ。15-19と立教が逆転した。さらに9分、マイボールスクラムからゴール前まで攻め入り、前半から優勢を保っているFWがプライドを見せ、ついにPR眞壁照男(3年・桐蔭学園)がゴールポスト下にトライを決めた。18分には相手がハイパントを蹴ったボールをキャッチしたWTB山田雄大が何人ものディフェンダーをかわしゴール下に走り込み、15-33となる。直後に一本トライを許すものの、後半20分に入っても立教は走り続けた。39分、直前の立教のノックオンによる早稲田ゴール前スクラム。最後に取り切りたい立教は、FWを圧倒しこぼれたボールをSH吉松天成(4年・福岡)がゴールに飛び込んだ。CTB出浦和馬のキックも決まり20-40でノーサイドとなった。
昨年の大敗から一転、ダブルスコアで勝利するという結果は誰が予想しただろうか。80分間戦った選手は、着実に立教は力をつけていると確信に変わったに違いない。この勝利を噛み締めるとともに、ここで自分たちに甘んじることなくさらに上を目指して努力を重ね、12月16日の入替戦に向け、113人全員が圧倒的な力を持って臨むことを誓った。

文章:立教大学ラグビー部