全てはこの日の為に。対抗戦Aグループ昇格を目標に掲げ、自分を信じ、仲間を信じ、戦い続けた福澤組。これまでの努力、乗り越えてきた苦難、全てが正しかったと証明するべく、最後の最後まで全員で戦い抜いた。しかし、無念にもその努力は報われなかった。

 成蹊のキックオフから4分、ファーストスクラムで反則を犯し、早くも危機が訪れた。自陣10mでのラインアウトからじりじりとゴール前に迫られるも、屈強な成蹊FWに負けずボールを奪う。窮地を脱した立教は9分、自陣10/22mのマイボールスクラムからFB床田聖悟(2年・桐蔭学園)にボールを繋ぐと、一気に敵陣22m手前まで駆け抜け、成蹊ペナルティによるチャンスを得た。敵陣22mでのマイボールラインアウトからモールを形成し、ゴール前まで進む。フェーズを重ねて着実に前進、最後はLO玉川健二郎(2年・大東文化第一)が中央にねじ込む。12分、先制点を挙げ7-0とし、追加点を狙う。18分、再び敵陣22mでのマイボールラインアウトからSH山本大旗(2年・國學院久我山)がラインブレイク。FWのアタックでボールをキープ、その後BKで逆サイドに展開し、FB床田がゴール左隅に飛び込んだ。直後に1トライを返されるも、12-7とリードを保つ。その後両チームのプライドがぶつかり合う猛攻が繰り広げられながら、膠着した時間が過ぎていった。前半40分を迎えようとしたその時、観衆の声援に後押しされ、遂に立教は追加点を挙げた。敵陣22mでのマイボールスクラムからパスを受けたWTB山田雄大(4年・桐蔭学園)がディフェンスを突破。FWでラックサイドを果敢にアタックし、大きく逆サイドにパスを回す。ラックからボールを持ち出したSH山本がディフェンスの隙を突き、トライ。17-7で前半を終える。

 「勝つぞ」主将福澤の掛け声のもと、後半に臨む。一瞬も隙を作らず、最後まで攻め切る、と全員で気持ちを合わせる。

 開始早々、FB楢崎彰太郎(2年・國學院久我山)のカウンターアタックで敵陣ゴール前まで進むも、ノックオン。相手ボールのスクラムとなるが、ペナルティを誘発し、敵陣ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスとなる。しかしここでトライを取りきれず、6分に失トライ。17-14と点差を詰められた。その後、必死に敵陣でボールを繋ぐも、成蹊の鉄壁のディフェンスに阻まれ、得点を重ねる事が出来ない。次第にディフェンスの時間が増え、苦しい時間が続く。24分、自陣ゴール前で痛恨のペナルティ。成蹊のペナルティゴールが決まり、17-17と同点に引き戻された。その後も成蹊の勢いを止める事が出来ず、更にトライを献上。諦める事無く果敢に敵陣へ攻め込んでいくも、再びペナルティゴールを与えてしまい、17-25で試合終了のホイッスルが鳴った。後半、立教は得点を加える事が出来なかった。

 対抗戦Bグループ残留が決まった瞬間であった。昇格の壁は高かった。誰もが分かっていたその事実を、改めて痛感した。しかし、その壁は必ず乗り越えなければならない。立教ラグビーの名に懸けて、対抗戦Aグループの舞台に舞い戻ると、その場にいた全員が誓った。

文章:立教大学体育会ラグビー部