9月から始まった関東大学対抗戦も、ついに最終戦を迎えた。毎年様々な想いが溢れ交錯する熊谷ラグビー場。今年もここで戦う季節となったのだ。3年越しの悲願である昇格を手にするために、まずはBグループを全勝優勝して入替戦に駒を進めたい。ピンと張り詰めた緊張感のある冬の空に、試合開始のホイッスルが響く。

武蔵のキックオフから始まった前半。開始早々、両校激しくぶつかり合う。3分、武蔵ノックオンにより得た自陣22mでの立教ボールスクラムから展開し、CTB三村真優(1年・東海大仰星)がWTB楢崎彰太郎(3年・國學院久我山)へパス、持ち前の俊足で左外をゲインしボールを再びCTB三村に戻す。最後はCTB三村がインゴール左端に飛び込み先制点を挙げた。7分にも敵陣10m立教ボール左ラインアウトからSH山本大旗(4年・國學院久我山)がボールを持ち出し、SO早川亮輔(4年・東京農業大第二)からパスを受けたFB小林将也(2年・國學院栃木)が捕まっても倒れないタフなゲインを見せラインブレイク、そのまま走り抜け中央トライを決めた。勢いに乗った立教はスクラムでも力を見せつけ相手のペナルティを誘う。12分、敵陣22m立教ボールラインアウトからラックを重ねて堅実に攻め、相手FWが中央に寄ったところをSH山本が左に展開、パスを受けたSO早川が追加点を挙げ、スコアは17-0となる。流れを掴んだかのように見えた立教だったが、ここから思うようなプレーができない時間が続く。18分には武蔵にラインブレイクを許し中央付近にトライを決められ、浮足立った立教はミスを連発。その後ほとんどの時間を敵陣でプレーしたにも関わらず、ディフェンスの時間が長く中々ボールを持てない。前半終了間際には敵陣ゴール目前まで迫り奮闘するも、ノックオンにより追加点を挙げることができずに試合を折り返す。
後半は最初の10分が勝負だ、落ち着いていこうと山本主将。チームに冷静さを取り戻させた。しかし立教のキックオフで始まった後半は早々からキックの応酬が続くなか自陣ゴール前で痛恨のペナルティ。その後相手FWの勢いを止められず得点を許し、17-12と点差を詰められる。このままではいけないと焦る気持ちを抑え、着実に攻めようと試合に集中するフィフティーン。19分、敵陣10m付近で得たペナルティゴールのチャンスにWTB楢崎が挑む。惜しくもボールはゴールポストへ届かなかったものの、直後のドロップアウトから果敢に攻め立てる立教。フェーズを重ね最後にはFB小林が相手を振り払いゴールライン中央付近を割った。25分にはターンオーバーから敵陣ゴール前までアタックラインを上げ、相手のペナルティを誘う。勢いのあるスクラムで圧倒し、展開したSH光長浩晟(3年・大分上野丘)からパスを受けたCTB押田空(4年・佐倉)がトライし得点は31-12となる。このままノーサイドまで逃げ切りたい立教であったが、39分に武蔵の意地の猛攻にあう。自陣22mの武蔵ボールラインアウトからじりじりと陣地を奪われペナルティを献上。ロスタイム約3分間に渡る激しい攻防の末、最後には得点を許し、スコア31-19で対抗戦最終戦は幕を下ろした。

無事今年も対抗戦Bグループを全勝して終えることができた。しかしシーズンの終盤となる今、多くの課題が見つかった試合であった。このことを前向きに受け止め真摯に向き合い、入替戦に向けてチームを仕上げていく必要がある。次にこの熊谷の地に来る時は12月9日、泣いても笑っても最後の試合である。この1年間の血の滲むような努力が正しかったと証明するために、残り2週間を全力で過ごしていくことを期待する。

文章:立教大学ラグビー部