ロッカールーム   原 隆博

ピッチに立つ人間は、チームのことを一番に考えるべきだと思うんです 」



明治・帝京・早稲田と、対抗戦が3戦終わりましたね。

早稲田戦は本当にいい試合でした。やはり、立教はディフェンスから。今後の試合ではは、今のディフェンス力にもっと敵陣でプレーすることを加えれば、さらにいい展開に持っていけると思います。



今年のチームの雰囲気はどうですか?

今年はいい意味で自由です。その分、一人一人が意識を高く持たなければいけないのですが。でも、チームの雰囲気が悪いときなどは、4年の責任だなと感じます。

チームがどうと言う前に個人的に今年は春からケガをしてしまって、思うようにプレーできなかったし、みんなに迷惑をかけてしまいました。特に、同じ4年で同じ PR の川村には本当に迷惑をかけました。4年の FW は、川村と自分の二人しかいないので。でも、最近やっと復帰したので、残りわずかですがこれからは自分にしかできないことでチームに貢献していきたいです。



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「自分にしかできないこと」とは?

やっぱり、スクラムですね。それしかないです。4年間で 30 kg増やしたのも、自分が一番チームに貢献できるスクラムにおいて足りないと思ったから。スクラムは一番こだわっています。



ラグビーを始めたのはいつからですか?

中 2 からです。中・高と桐蔭学園でプレーしてきました。中学時代から、もう9年間も週に6日の練習の生活を送っています。就職活動時に改めて自分のことをいろいろ考えたのですが、やはり自分の原点はラグビーにあるんだなと感じました。ラグビーをやっていなかったら、どうしようもない人間になっていたと思いますね。(笑)

ラグビーのいいところは、一つのチームに多くの個性が必要とされるところだと思います。高校生のときにレギュラーになれて、そのときに初めてチームに自分の個性が必要とされているんだなと感じました。チームのために何かすること、自分にできることは本当にちっぽけなことでしかないけど、それでもチームの力になれればと思って。そう思えるようになったのが、レギュラーになってからです。試合に出る立場になって、チームのことを第一に考えるようになりました。レギュラーでなかったときは、自分が試合に出たい一心で、正直、チームのことは他人事でした。自分の場合、最初からレギュラーだったわけではないので、試合に出られない人の気持ちもよく分かります。だからこそ、ピッチに立つ人間は、チームのことを一番に考えるべきだと思うんです。




中・高時代のことを教えてください。

実は、ラグビーを始めた中2から高1まで CTB をやっていたんです。 PR になったのは高2から。高2のときに、当時の Fw キャプテンから「 PR やってみないか」って誘われたんです。ちょうどそのときケガをしていて、パスができなくて。そのポジションではなかなかレギュラーになれなくて悩んでいたし、自分の中で何か変えたかったのだと思います。もともと筋力はあったので、 PR への転向を決意しましたが、全くのゼロからのスタートでした。やっているスポーツの種目が変わったと思いましたね。

転向を決めて、監督のところに行ったら、「無理」と一言で追い返されました。理由は自分の体が小さすぎること。部内には 100 kgを超える PR もいましたから。コーチも PR への転向に賛成はしてくれませんでした。それでもなんとか FW の練習に参加したのですが、最初のうちは先輩にも受け入れてもらえませんでした。一番ショックだったのは、当時の FW のエース的存在で、憧れだった高さん(高聡伸:東海大→日本 IBM )からも「帰れ」と言われたことです。

けれども、もう後には退けないので毎回の練習に参加しました。その年の冬には、監督やコーチ、先輩からも PR として認めてもらえるようになり、そのうちに、 PR として練習試合に出場させてもらい、3年ではレギュラーになれました。

高校時代はチームに 100 人くらいの部員がいたので、 CTB から PR に転向したことで多少の注目は集められたのかなと思いますね。


立教ラグビー部に入部を決めたのは何故ですか?

一番の理由は、同じ桐蔭出身の先輩がいたからです。下村さん、菊地さん(ともに H16 年卒)がいてくれたので、心強かったです。練習の雰囲気もとてもよくて。でも、最初は見学のつもりでラグビー部を見に行ったら、いきなりみんなの前で入部の挨拶させられましたね。(笑)




今年も増えましたね、「桐蔭ズ」。(笑)

あ、自分が総長ですから。(立教では、桐蔭学園の出身者は総じて「桐蔭ズ」と呼ばれる。)今年入部の吉田と藤田は、中高時代に一緒にプレーしたことはないのですが、同じ出身の後輩が入部してくれるのは嬉しいです。





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4年生として、残りわずかとなってしまいましたね。

4年になって、一日一日が経つのが早いです。グラウンド以外でも部活に関する事が多くて忙しいからなのか、プレーヤーとして自分がすべきことが多いからなのかは分かりません。春にチームを立ち上げて、気づいたらもう残りわずか。定期戦の同志社戦や菅平合宿などの節目ごとに、「もう最後なんだな」と、なんとも言えない思いです。

それと、改めて両親への感謝の気持ちを再確認します。もともと、大学でラグビーをするつもりはなかったんですよ。法律関係の仕事に興味があったので法学部を受験したし、大学ではダブルスクールも考えていました。でも、練習を見に行ったらやっぱりやりたくなってしまって…。母親にラグビーをやりたいと伝えると、「そう言うんじゃないかと思った」と笑っていってくれました。父親は、「今はやりたいことをやって、勉強したいならその後でもいいんじゃないか」と背を向けながらですが言ってくれたのを覚えています。ちょっと嬉しかったです。部活のために一人暮らしもさせてもらっているし、実家は少し遠いのですが、よく試合も見に来てくれます。自分が大学でラグビーをする上で、両親には本当に感謝してます。

残りシーズンに向けての意気込みを聞かせてください。

やっとケガからの復帰を果たせたので、今までの分を取り戻せるように、チームに貢献したいです。チームとしては大学選手権に出場したいし、個人としては自分が立教のスクラムを引っ張っていきたいです。スクラムだけは誰にも譲れない。 120 %の力を出し切ります。



ありがとうございました。では次にインタビューを回す人を指名してください


桐蔭ズ・期待の新星、藤田で。高校時代は FL でしたが、今は SO としてがんばっている後輩です。


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