ロッカールームインタビュー   2008年度三将

今年度のスローガンは”Strike”。そう発表したファーストミーティングから始まった2008年度シーズン。
二ヶ月が経とうとしている今、春シーズンが始まって感じた思いを主将広石智大、副将三根大介・倉橋慶にインタビューを行いました。

2月16日のファーストミーティングからシーズンが始まって、もう一ヶ月以上が経ちましたね。新しいチームの雰囲気はどうですか?

オープン戦の日程を発表したのが3月半ばのことだったのですが、それまでの練習で感じていたのは、もう少し緊張感のある練習にしたかったということです。『全国大学選手権出場』という今年の目標があまりイメージできていないようでした。

でもオープン戦の日程を発表してからは少しずつ変わってきたと思います。練習中、自発的に声を出す人間も増えました。新4年や三将(主将、副将)だけが声を出すのではなくて、下の学年がたくさん発言する、そういう練習になってきているし、発表した日からコンタクト練習も増やしてきたので、試合のイメージもできてきているのではと思っています。
今は平日はウェイトに重点を置いているので全体練習が土日でしかできていない状態ですがその中でもFW・BKをやっていて感じるのは新3年以下が練習を引っ張る、そういう意識を持つようになってきたのが大きいです。特にBKでは美濃田(美濃田樹・新3年)や吉田勝博(新3年)は来年4年でチームをひっぱる学年になってきたというのをこの一ヶ月くらいでだんだんと自覚してきたのかなと思うし、それがきっかけになったのがやはりオープン戦の発表なのかなとも思います。

主将:広石 智大

あと、今年大事にしていきたいのが「切り替え」です。
今年の立教ラグビー部はすごく元気がいいし、良い意味で上下関係がないからガチガチに固まらずに良い雰囲気で練習できています。でもその一方で、グランド外での仲の良さをグランド内に持ち込んでしまうところがあると思います。
だからグランドに入ったらちゃんと切り替えること。それは自分からも伝えていきたいし、4年が中心になって意識的に変えていきたいと思っています。
これからチームがどんどん良くなっていくという確信は持っています。


主将に決まった時の正直な気持ちはどうでしたか?

立教ラグビー部では代々、新シーズンの方針やスローガン、主将をはじめとした学生幹部を新4年生内での話し合いによって決めます。だから自分達も何度も話し合いを重ねました。自分が主将をやると決まったときは同期の皆が拍手してくれて、「4年全員で引っ張っていこう」と言ってくれたからすごく嬉しかったです。自分でも「よし、やろう!」という気持ちになれたし、決心できました。
でもその日家に帰る中でだんだんとその責任の重みがわかってきて。立教ラグビー部はもう85周年を迎える体育会で、そういうことを今まできちんと考えたことは無かったけれど、改めてその伝統の大きさのプレッシャーに襲われました。
去年対抗戦Aに昇格して、万が一でもまた下に降格するようなことはあってはならないだとか、ネガティブな方向に考えてはいけないのはわかっているのに、自分の代でもし・・・なんていう不安が沸き起こって、その日は緊張感と不安で眠れませんでした。
でもそういう姿をチームの皆の前で見せるわけにはいかない。一人でいるときにしっかり考えて、覚悟を決めました。

僕は立教新座高校時代も主将をやっていて、その時の同期がいるので今の新4年には自分の良い面も悪い面も理解してくれている人間が多いんです。
僕にはひとつ目標を決めると視野が狭くなって一人で突っ走ってしまう悪いところがあって。それは高校の頃から変わっていないのですが、その時から助けてくれていた皆がいるからすごく今やりやすいです。
同期には明るくて楽しい奴が多くて、僕が一人で責任抱えて考えこんじゃっていると、あえて軽い言葉で気を遣ってくれる。大学で主将となった今年も、皆が「自分たちは広石の強さも弱さも知っているからサポートするよ」と言ってくれたので、一人で背負いこまずに済んだというか、本当に皆のおかげですごく楽になりました。


主将としての意気込みをお願いします。

やはり自分はこれをやりたい、と思うことをやっていきたいと思っています。去年は規律班に入っていましたが、今年も絶対にそういう面が必要だと思っているから、技術云々ももちろんだけど、自分は規律面であったり人間性であったり、そういう根底のところでチームが一流の人間の集団になれるようにしていきたいと思っています。


チームの皆に伝えたいことはありますか。


全国大学選手権出場というのは皆がいないと成し遂げられないことで、本当に今いるメンバーひとりひとりが目標達成には欠かせない存在。伝統も背負っているし、誇りを持ってやってほしいと思っています。そして一年間ついてきてほしい。そうすれば来年また更に大きな目標を目指せる集団になっていると思うんです。
自分達4年はラスト一年だから頑張れるという強みはあるし、4年はそういう意味では精神的にも強いと思うので、新2・3年以下がそれにどれだけついてきてくれるのかにかかっていると思います。皆に力を貸してほしい。特に今年の新3年はいいメンバーも揃っているし、新4年と同じくらい強い気持ちでチームを引っ張っていってほしいと思っています。
高校時代の実績など、立教には色々なメンバーがいますが、そういうキャリアがなくても全員がレギュラーを目指せるというのが立教の長所だと思うので、全員がAチームを目指して全力でやっていきたいです。

今年の立教FWが目指すところとは何でしょう。

うちの強み、立教FWの良さを伸ばしてその部分で勝つことです。
立教FWの良さは、動き出しの早さと愚直さ、つまり一生懸命走る、一生懸命タックルする、一生懸命前に出るっていう素直なプレーです。そこをもっと伸ばしたいと思っています。あとはセットプレーの精度ですね。スクラム、ラインアウト共にマイボール100%確保を目標に取り組んでいます。


そのために今はどんな練習を?

今やっているのは主にスクラムとラインアウトなどのセットプレー中心です。昨年もスクラムを一日100本、200本と組んだけれど、それでも秋シーズンになって基本が足りなかったことに気付きました。秋シーズン入ってからそのことに気付いても遅いし、結局昨年は無理やり最後まで組み続けましたが・・・。そういう反省があったから今年は春に基本をしっかりやって、スクラムなら一対一や姿勢だったり、ラインアウトならリフトだったり、そういうのを確実にしてから夏以降どんどん組んで形にしていきたいと思ったんです。だからセットプレーは今はひたすら基礎をやっています。
さらに進化させたいのは密集周辺のアタック・ディフェンスです。
実戦形式の練習をすると皆大分意識して動けるようになってきているかなと最近感じます。

副将(FW):三根 大介

ただ、やるときに皆がグッと集中してくれるともっと雰囲気が締まるのですが、まだそういうメリハリが足りないかなと感じます。
切り替えっていうのを今年は大事にしたいと思っています。楽しい時は楽しむ、やるときはやるっていうメリハリをどうしてもつけたい。自分はそういうことがきちんとできるチームがすごいチームだと思っているので。

学年が上がって成長したなと感じられる選手はいますか?


FWではやっぱり吉松(吉松謙仁・新3年)が最近やってくれますね。雰囲気がちょっとゆるくなったらすぐ皆に言ってくれて、プレーも伸びているし、体も大きくなってきています。ラインアウトに関しては完全に吉松に任せているし、すごく頼りにしています。LO陣は全体での接点の練習でも引っ張ってくれていると思います。隼人(吉原隼人・新3年)も強さに磨きがかかっていますし、井組(井組圭・新2年)もすごく伸びていますね。
全体的に、去年と比べものにならないくらい皆成長していると感じています。

副将に決まって、プレッシャーなどは感じましたか?

自分はもともとそれほどプレッシャーを感じる性格ではないのでそういうのは無かったです。ただ、主将一人がリーダーシップをとっていくチームは絶対強くないという思いがあったので、自分と倉橋という副将の立場の人間がどれだけ皆を引っ張っていけるかが大切だと思いました。
僕はどちらかというとリーダーシップに関しては主将よりも副将に関しての方が重要だと思っています。主将は自然と一生懸命やろうとしますから。つまりどれだけ自分達副将が広石をサポートしていけるか、なおかつどれだけ率先してチームを引っ張っていけるかというところです。そういう面では責任感を感じました。

FWの選手達に伝えたいことはありますか?


各自が主体性を持って、リーダーシップを皆がとれば強い集団になれると思います。一人ひとりがリーダーのような。
皆が各々に目標を持って、その目標に向かってチャレンジして限界を破っていく、そういう意味も“Strike”にはあるから、個人練習でももっと自分で課題に挑戦していくというような意識を持って一年間やってほしいと思っています。

オープン戦初戦である筑波大学戦に向けて一言お願いします。

筑波には絶対に勝ちに行きます。ただの練習試合とは思わない。その壁を破れなきゃ選手権が見えてこないから、皆に初戦を意識してほしいですね。

最後に、この一年をどんな年にしたいですか?

自分達の代は、二年の時に対抗戦Bに落ちたけれど、最後の年は対抗戦Aの舞台でやらせてもらえるという一番恵まれた年だと思っているので、絶対に結果を残したいです。絶対に全国大学選手権に出場したい。
特に去年の4年生にとって全国大学選手権っていうのは挑戦したくてもできなかった目標だから、4年生の思いの分まで背負って戦っていきたいです。



どんな立教BKを作っていきたいと思っていますか?

一年通して一貫していけるBKにしたいと思っています。というのは、去年は色々な練習をやりましたが、一年通して貫けなかったという反省があるからです。この練習を最初から考えてやっていればよかったなというような。
だから今年はやると決めたことに必要なスキル・身体などを高めていきたいと思っています。
去年のBKは、自分達下級生が言いたいことを言える雰囲気を金澤さん(金澤圭一・H20卒予定)始め4年生が作ってくれていたのですごくやりやすかったです。そういう良い部分は継続していきたいと思っています。
あと、今はベーシックなスキルの練習が多いからどうしてもつまらないというか、同じような練習の繰り返しになって、マンネリ化してしまいがちです。でもそこでいかに自分が新しい技術や考えを提供していけるか、またいかに個人が課題を見つけられるかが大切だと思っています。
新3年はどうして今この練習をやっているのかということを理解しているので、練習をマンネリ化させてないですね。それは秋に本番があって、その土台づくりのために今をやっているということをわかっているからです。そこが理解できなくて、いつも同じことの繰り返しばかりだと思ってしまう人がいるのも感じています。だから自分がそこについてしっかりアプローチしていきたいと思っています。
でも去年と比べて全体的に意識が変わってきたと思います。増本(増本開・新2年)や大樹(佐藤大樹・新2年)にしても自分の持っている考えや意見を言うようになってきましたし。


副将(BK):倉橋 慶

今年の立教BKは個人技が突出した人がいません。だからこそ皆が一生懸命ディフェンスに戻るし、皆で頑張らなきゃいけない。それが立教の良さを作ってきたと思います。
BK全体として勝つ、それが今年の立教BKの目指すところです。


オープン戦初戦の筑波大学戦に向けて、どういう練習をしていこうと?

まずディフェンスです。うちはディフェンスでボコスカやられたら絶対に勝てないチームだと思っていますから。そこでいかに粘り強くやれるか、そしてその中で今練習しているものが出せたらいいかなと思います。個人の成長が見えたらいいなと。

今年一年どんな年にしたいですか?

昨年は入替戦に勝利して最高の終わり方をして、一昨年は最悪の終わり方でした。自分としては最高で終わるか、最悪で終わるか、そのどちらかでしかないのではと思っているんです。中途半端に勝って、入替戦も無くて、選手権もなくてという終わり方は無いような気がして。
だから今の勢いのまま最高の結果で終われるように、自分としては今から努力して、チームのことだけにならずに自分のこともきちんと固めていきたいと思っています。