ロッカールーム   佐々木 哲也

「自分達の一年は去年の入替戦から始まった。
四年間の思いをぶつけて絶対に勝つ。」

対抗戦も中盤にさしかかり、前半のターゲットとしていた東京大学戦が終わりましたが試合を終えての反省点など、感想をお願いします。

課題だったディフェンスでミスをしてしまってチームの流れを止めてしまったこと、あとアタックの時にいつも気にしていることなんですが同じテンポでボールを出しすぎてしまったことが自分の反省点です。
チームとしては、毎試合ゼロ(トライ)で抑えると決めていたのにワントライ奪われたのはみんなの気持ちが途切れてしまった時があったのかなと思いました。それに東大のペースに持ち込まれた場面も何度かあり、そういった悪い流れをどうやって断ち切るか、そしてそれをどうやって立教の流れに持っていくのかというのが今の立教に無いところで課題だと思っています。


東京大学にトライを奪われてしまった瞬間の気持ちはどうでしたか?

正直「やられたな」と思ったけれど、次の瞬間からみんながそれを気にしないで「切り換えろ、切り換えろ」って声をかけ合っていたから引きずらなくて良かったと思います。
(『試合結果』で主将の安武祐太が「トライをとられたことは大きな反省点です」とコメントしたのに対して)対抗戦を通じてゼロで抑えるって言っていたところをトライ取られてしまったというのはやはり反省すべきだと思います。


では次の成城大学戦に向けての課題は?


東大戦を終えて自分の課題であるディフェンスがまた強く課題として出たので、成城戦に限らずタックルミスは今後無いよう、練習でもやっていきたいと思っています。
東大戦でトライを取られたのは大きかったのでゼロで勝利することが課題だと思います。今までの試合は百点ゲームにできそうでできなかったので成城戦では百点ゲームにできればいいなと思っています。


対抗戦 B グループでの試合を重ねてきて感じたことをお願いします。

去年までは挑戦するという立場で戦ってきたけれど今年は全体的に挑戦者というより圧倒して勝つという気持ちがチームとして強いので、挑戦者の気持ちを忘れず絶対に勝てる試合ばかりではないので毎試合気持ちを引き締めて油断せずやらないと、と思っています。
やはり A グループで戦ってきた時とは違い、チーム力というより個人の力で勝っている部分があるので、困ったときに局面を打開するのが個人の能力頼りになってしまう。それは今後入替戦を戦っていくのに不安なところがあるので、去年 A グループで戦ってきた時のように組織的に崩せるようなチームになれればと思います。
あとはホームゲームがほとんどなのでみんなが近くで観てくれていてミスをしたときなどに励ましの声をかけてくれることで気持ちの切り替えができるからすごく助かります。あとホームグランドだと変な緊張も無く練習どおりのプレーがしやすいです。


ジュニア選手権の試合の感想をお願いします。

ジュニアには今年から初めて参加することになって、(強豪ばかりの中で)「やられるかな」っていう場面はやはり何度かあったんですが、実際ターゲットだった山梨学院戦で勝利できたことでみんなの自信にもつながったと思うし、立教はもっとやれるんだなっていうのが感じられたと思います。去年までは公式戦シーズンになると B チームの試合がほぼ無くなって A チームと B チームにモチベーションの差がでてきてしまっていたけど、今年は B チームがジュニアでも勝とう、という意識がずっとあるので練習においても A チームと B チームの間に質や意識の差はそれほど無くなったと感じています。やはり B チームがジュニアで勝つと自分たちも負けられないって気持ちになるので、 B チームの勝利がチーム全体の雰囲気に影響していると思っています。
試合を観ていて思うのは、坂本(坂本正貴・三年)はいつも活躍しているし、藤田(藤田将大・二年)もまだ A チームにはからんできていないけれど B チームをプレーで引っ張っていっていると思います。


立教ラグビー部でイチ押しだと思う選手、期待をかけられる選手はいますか?

そうですね、イチ押しは元気のいい両 LO の吉松(吉松謙仁・二年)と吉原(吉原隼人・二年)で。吉松はラインアウトでのサインを出したり考えたりという部分でラインアウトのリーダーを感じさせるところがあり、 FW を引っ張ってガッツがあるプレーでみんなを助けてくれるところに期待を感じています。
吉原は頼りになる存在だし、二年生とは思えないリーダーシップがあるのでこれからも立教を引っ張ってもらえたらと思っています。
とは言うものの二人とも口が悪いという短所があるのでそこは直してほしいかな、というところですね(笑)。

期待しているのは来年の立教を支える今の三年生、大熊(大熊政寛・三年)ですね。アナライシス班で一緒になって、大熊はとても一生懸命試合の分析をしてくれていますし、夏以降から練習に対する姿勢もがらりと変わって声も出してくれるようになった。来年は激しいタックルでチームを盛り上げてくれると思っています。


同じポジションを競う SH の選手達について教えてください。

倉橋(倉橋慶・三年)は常に声を出してチームを引っ張っていってくれるし、身体も強くてディフェンスでも貢献できる選手。
美濃田(美濃田樹・二年)は立教のSH陣の中では一番ラグビーを知っていると思うし、もっと美濃田のプレーを見習って自分のレベルアップに繋げたいと思っています。
市川(市川謙・二年)は大学から始めたとは思えない上達のスピードで、がむしゃらにいろんなことを吸収していくので、これからどんどん上のチームのポジション争いに関わっていける選手だと思っています。
大樹(佐藤大樹・一年)は立教のSHの中ではサイズのある選手なのでそれを生かしたプレーもできると思いますし、個人的にはもうちょっと味を高めてくれればもっと面白い選手になると思いますね。


ラグビーを始めてから今に至るまでを教えてください。


ラグビーを始めたのは高校からです。
きっかけは兄が同じ松陽高校でラグビーをやっていてそれに影響されて始めました。
立教に入ろうと思ったのは高校の顧問の先生が当時立教でフルタイムコーチをやっていた松山吾朗さんと知り合いで、その先生に勧められてということもあって立教でやってみようと思いました。ポジションはその時からずっとSHとSOです。

尊敬している選手はいますか?

道弘(小林道弘・四年)と西田さん(西田創・ NEC)です。道弘は一年生だった頃から A チームで戦っていたから自分達の今までの四年間全てを知っている選手だと思いますし、苦しいときに何とかしてくれるという期待をかけられる選手だからです。
西田さんはラグビーをやってくる中で自分の私生活における部分や、練習に対する姿勢などでもがらっと変えてくれた人ですし、今でもいろいろアドバイスをしてくれてとても尊敬しています。


立教ラグビー部で過ごした四年間での一番の思い出はありますか?

思い出ではないのですが、忘れちゃいけないと思うのが去年の入替戦で成蹊大学に負けたこと。自分達の代で大学選手権に出てみせるという目標があったので、それが最終学年になって達成できなくなってしまったのは非常に悔しいことです。でも逆に後輩達に(大学選手権出場という)目標を持ってやってもらいたいので今年は絶対に A グループに上がりたいと思います。


アナライシス班に所属していますが、活動はどんなことを?

春の活動は自分たちの試合のビデオを分析して個人表を作ったり目標設定用紙を作ったりなどチームの内部のことを考えて活動してきましたが、夏以降は対抗戦で戦う大学の試合の分析をするなどスカウティングを主に活動しています。苦労といえば、対戦校の分析結果をミーティングで発表するために、練習後に班員で集まって夜中までビデオを観て分析することです。それでも自分達がスカウティングして作った資料などが役立ってチームが勝利したときはアナライシス班としてとても嬉しく思います。


同期の部員達にメッセージをお願いします。

同期とは普段部活面以外でもとても仲良くさせてもらっています。自分達が一年生だったときの四年生は、とても威厳があって近寄りがたい存在で四年生だなぁと感じさせる雰囲気で、その代と比べたら全然自分達は四年前と雰囲気が変わらずほのぼのやっている感じです。でも自分でも思いますが僕達がまとまろうって思った時のまとまりや集中力はすごい。

四年生になって話し合いの場が増えて、より皆が真剣にお互いとぶつかり合えるようになったと感じます。四年間で監督やコーチ陣、班体制もずいぶん変わりいろいろ大変だった時期もあって、本当に今の同期じゃなかったらこの四年間ラグビーやってこられたのかなって思うんです。そんなみんなだからこそ最後は一緒に卒業したい、一緒に最高の結果を残したい。うまく言葉にできませんがこの感謝の気持ちをプレーで見せたいと思っています。



入替戦に向けての意気込みをお願いします。


今年を苦しい一年にしてしまった原因は去年の入替戦だと思うし、自分達の代の一年はその入替戦から始まったと思っています。今年の入替戦ではSOでもSHでも出れれば自分の四年間の思いをぶつけて絶対に勝ちたいと思います。
みんなも、目標は入替戦で勝つことだから残り一ヶ月あまりだけど毎日悔いの残らない練習をして、今年の苦しい一年を来年のチャレンジの場につなげていってほしい。