9月18日(月・祝) 対 明治大学 @秩父宮 13:00KO

霧雨の肌寒い秩父宮ラグビー場。 9月18日、13時キックオフ。
今年も関東大学ラグビー対抗戦Aグループの幕が、開けた。

開幕戦、立教を待ち受けていたのは伝統・紫紺の明治だった。
春から立正とFW練習をし強化をはかってきた立教にとって、 体の大きい相手に勝つことは悲願とも言える。
パワーとスピードを兼ね備え、伝統校の意地も、昨年度の大学選手権初戦敗退から「今年こそ」の思いも持つ明治。
立教はこの相手にどこまで食いつけるのか。
場内には大学ラグビーを待ちわびたファンの、熱い視線が注がれた。

試合開始から明治は強さをまざまざと見せ付ける。立教陣内明治ボールのラインアウトからモールを形成。
立教必死の抵抗もむなしく、ぐりぐり押し込まれ前半3分早くもトライを奪われる。
その後も8分に同じ形でトライを許した。
「FWが完敗だった」(川村副将)の言葉どおり、スクラムも圧倒される。
平均体重(PR〜FL)104sの明治に対して88sの立教。身長もFW(PR〜No.8)平均184cm対174p。
ラ インアウトでも「ずらせてはいるけど身長が…」と悲痛な声が響く。このまま明治のFWに閉口させられてしまうのか――。

しかし、立教には静かな闘志を燃やし続けるキーマンがいる。
前半15分、立教スタンドを沸かせたのはCTB小林道弘だった。
SO木暮元就からボールが渡ると相手をすりぬけゴール右端にトライ。12−5とスコアを動かした。
小林はこの日キックにランに大活躍。チャ ンスを何度も作った。
その後、18分にトライを奪われるが、立教も諦めない。
24分にはディフェン ス力も発揮した。明治がラックからでたボールをパスでつなぐとタックルで止めに行く。
大きな明治、 一対一では止められない。
するとスタンドからは「立教ラッシュ!」「立教カンタ!(「カンタ」とは、早く立ち上がって次のタックルに行け!の意味で使われる。昔熱いディフェンスをしていたOBの名前 から)」の声が響いた 。声につき動かされるように倒れては立ち上がり、走って再びタックルに行く選手たち。これぞ「濃紺の波」。
明治は陣を進めたが、耐え切れなくなってペナルティ。大きな体を止めた。
また、36分にはHO金岡正通が公式戦初トライ。
立って繋いでトライにつなげた 。


前半終わってスコアは10−26。 まだ勝敗は決まっていない。
しかし、後半は苦しい展開となる。
「FWが前半に増して惨敗した」と振り返る高須主将。
16sと10pの物理的な壁は厚く、自陣内相手ボールラインアウト→モール→ トライの悪夢は何度も何度も繰り返される。
同じ形で1分、14分、29分にトライを奪われた。 ボールを得てもペナルティでチャンスを失い、敵陣に攻め込むこともままならず 、34分には認定トライも献上してしまう。
さらに明治のWTB濱島のトライなどで10−53に突き放された立教。
もうこれ以上は許されない。
すると、最後に若い一年生が輝きを放った。
途中出場のHO緒方公俊がラインブレイク、チャンスを掴む。
今日はWTBで出場の内田大介がゴールラインを割るも、これは惜しくもトライにならず。
しかし明治のペナルティで得たボー ルをポイントを作りながら前へと運び、最後はLO吉原隼人がトライ。
最後に木暮のキックも決まって17−53のスコアでノーサイドを迎えた。


明治を相手に戦い、やはり思い知らされた予想以上のFWの手ごわさ。
しかし、立教は春からここに向けて鍛えてきたはずだ。
大きさでは勝てないが、俊敏さでは負けていない。
Aグループ4年目、飛躍の年にするために、今、何をするべきか…。

対抗戦は始まった。もう立ち止まってはいられない。

<試合を冷静に振り返る横溝コーチ>
今日は敵陣にはいれなかったことが大きな課題。ただ、タックルミスが去年より 格段に少なかった。ガ ツンと倒せなくてもしっかりはいれるということが大事。また、ラインアウトや スクラムなどの正確さ が必要。大きな相手にも弱点はある。次の帝京戦でも、敵陣にはいることを意識 してやっていく。

<初戦の敗北をかみ締める高須健主将>
今日は明治相手に勝ちたかったけど、FWで負けた。前半、マイボールの時間が予想以上に短かったこと 、自陣でプレーする時間が長かったことが課題。また、ペナルティが多く、モー ルからトライに結びつ いたことも改善するべき。後半はさらにFWの弱さを露呈した。帝京相手にも、FW で相手にどのように戦わせないか、自分たちが戦えるかということが鍵になる。

<FWの反省を次につなげる川村裕一副将>
FWが完敗した。立正戦でも課題になったモールが全く改善できていなかったこと と、明治はサイドを突いてくるとわかっていたのに対処できなかった。タックルも一人じゃ止められないから、二人目、サポ ートの練習が必要。帝京に向けての課題はやっぱりセットプレーとサイドディフ ェンス。

<一年生にしてトライをあげたLO吉原隼人>
憧れの明治戦でトライを決められたことは自分にとって大きかった。ディフェン スでは、大きい明治を 相手に少しでも低いタックルをしようと心がけていた。

(文章:麻田 江里子)










 


(写真提供 立教スポーツ)

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