2月2日(土) 対 慶応義塾大学@熊谷ラグビー場12:00KO


12月の太陽が黄金色に照らす熊谷ラグビー場。
対抗戦最後の戦いで、執拗なはずの立教ディフェンスはガラガラと瓦解。
猛きタイガー軍団の前になすすべもなく壊敗した。

前半開始0分、慶應キックオフからターンオーバーで早々とトライを奪われる。
(0分のトライは今季の対抗戦Aグループ、リーグ戦1部で行われた52試合の中で唯一) 「開始してすぐにとられたことが悪い流れを呼んでしまった」(荒牧哲郎副将)の言葉通り、なかなか波に乗れない立教。4分にも主将の青貫にゴールラインを割られる。

9分、今季随所で頭角を見せるFB金澤圭一のインターセプトでやっと立教が攻撃の機会を得るも、ミスで流れを断ち切ってしまった。

その後12分にもトライを許し、スコアは0−19に。22分には自陣内慶應ボールのラインアウトから巧みにモールを押し込まれ、0−26と突き放される。
前半31分、慶應のペナルティからFL三根大介が執念のトライ。SO荒牧のゴールは成功し7−26と食いついた。

しかしその直後、33分には慶應がラインアウトから右オープンへ展開するとパスをWTBまでつなぎ易々とトライを決める。立教はせっかくのトライも起爆剤にできぬまま前半を折り返した。

「ディフェンスで前に圧力をかけよう」。
ハーフタイム、今まで言い続けてきたことを再度確認する部員たち。
立て直して立教のペースに持ち込みたい。

後半、立教は風下に陣を敷く。強くなってきたその風が、
キックで前に進むことを許さない。7分、立教陣内左側、慶応はラインアウトからモールを形成。ブラインドサイドを突き得点は7−36に。

巻き返しを図りたい立教。WTB内田大介が好タックルで意地を見せた。
しかし11分にもラインアウト→モールの形でトライを許すと7−43。この後立教ディフェンスは完全に崩壊する。

13分、キックオフのボールを相手FBがキャッチすると
そのまま立教のラインに突進。CTB坂本正貴のタックルは軽くあしらわれそのまま独走トライを決められた。
17分、19分、20分のトライも同じ。

「タックルも高く、だらしない試合をしてしまった」と横溝コーチの語る通り、持ち味のはずのDFは全く機能せず。その後慶應のペナルティに助けられなんとか少し持ち直すも、最後まで「濃紺の波」をおこすことはなく得点を重ねられ、終わってみれば7−91の大敗を喫した。

「最悪です」。副将・川村裕一は試合後苦い表情を浮かべる。
「タックルを怖がってゲームにならなかった」と振り返る高須健主将。

立教のプライド「濃紺の波」。
タックルまたタックル、どんな相手であろうと恐れず低く突き刺さるタックルを繰り返す。倒されてもすぐ起き上がってまた走る。
攻撃のときもコンタクトをずらして倒れそうになるのをこらえ、
立ってつないで前に進む。
体は小さいが、運動量で勝負する。
昨年度までも自信のあったディフェンスに強みを見出し、
「濃紺の波」という戦い方を作り上げてきた。

強い相手の足元に突き刺さること、倒れてもすぐ立ち上がること、大きな相手の当たりに耐えること、言葉の響きだけでは伝わらない。見ているだけではわからない。それほど、ラクなことは1つもない。

けれど、立教ならできる――。

立教はそう思わせるチームだ。
その眼差しは、信じるに足る。

今季、立教は対抗戦0勝7敗。記録は文字通り「最悪」だ。
しかし、それでも、と言わずにはいられない。

 

次は1部残留、つまり来年の「大学選手権出場を目指す権利」を懸けた戦いだ。
そしてそれは同時に、今季の集大成。
今年一年間の、すべてを測る試合でもある。

ラグビー部が創部して84年。
Aグループ昇格後4年目。
今のメンバーで挑む試合はこれが最後の最後。

苦しんだことは数え切れない。
信じることができずに悔やむこともあった。
唇をかみ締め、うなだれた。
それでもまたもう一度前を向く。

勝ちたい。
この試合だけはどうしても。

第84期・濃紺、最終章。

熊谷に、ダークブルーの波が押し寄せる――。

 

【試合を振り返る横溝コーチ】

今日はだらしがなくてダメだったね。
タックルも高いし…。来週は意地を見せたい。
Aグループの強みは当たりの強いところとずっとやってきていること。
どれだけ圧力をかけられるか。前にでられるかが大事。


【不甲斐ない戦いに反省する高須主将】

ひどい試合だった。
背伸びして、「つま先立ち」でやっと肩を並べられるくらいの相手だったけど、
タックルで怖がっていてゲームにならなかった。
立教は意地のあるチーム。だから今回は意地を張り続けよう、
最後まで勝ちを信じ続けようとしたけどダメだった。タックルにも入り続けられなかったし。特に後半は怖がって、やろうとしていることができず、何をしたいのかもわからなくなって…。

とにかく、思い切りがない、楽しそうでもないゲームにしてしまった。
今季、「つま先立ち」できた試合は良い試合になった。
明治、早稲田、日体大。それ以外はだめ。次は相手が成蹊。Bのチームだからとかじゃなく、背伸びをして戦わなければ対等にならない。

負けられない試合。

3年生のためにも絶対に負けられない。


【冷静にチームを見つめる荒牧副将】

この一週間は走りこみをやってきた。
試合前の雰囲気は日体のときと変わらない気がしていたけど、
前半開始してすぐとられたことで悪い流れになってしまった。
その後の立教の渡来でも流れを変えられず、
すぐにキックオフからトライになって…。後半、ワンパターンでトライをとられたことは課題。「とろう」っていう雰囲気はなくて。

「止めよう」はずっとあったけど、疲れきったとき個人で動いてしまったことも悪かった。個人的にはキックだと先週よりは良くなったけどまだ精度に不満が残る。来週は入替戦だけど、今週持ち直してあと一週間、3年生のためにも1部に残ることだけを考えてやっていく。

 

 

(文章:麻田 江里子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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