5月27日、富士見グラウンド。この日の最高気温は29℃。非常に暑い天候での試合となった。
相手は3年連続Bグループ2位で入れ替え戦にも出場している学習院大。おそらく秋には立教と共に上位を争うことが予想される。現時点での“力だめし”とでもいうべき試合だろう。
立教は前回からの「TOP」に加え、主に先日の試合で課題になったディフェンスをテーマに試合に臨んだ。そして、失点を「0」に抑えることを目標にしていた。
前半5分、敵陣深くでの学習院スクラムをターンオーバーするとすばやく左に展開。CTB小林道弘(4年)からパスをうけたWTB広石智大(3年)がゴール左隅に先制トライを決める。
このまま立教ペースになるかと思われたが、ここで我慢の時間となる。トライ後のキックオフから自陣に攻め込まれると学習院のテンポの速い攻撃に苦しめられる。立教はなかなか陣地を回復することが出来ない。試合後、「ペナルティが多かった」と主将・安武祐太(4年)が話すように、この時間帯はペナルティが多くなってしまった。
この状況を打開したのが小林だ。前半20分、自陣の密集でのボールの争奪でPR緒方公俊(2年)がターンオーバーし、展開したボールを受け取った小林がライン裏へ的確なロングキック。処理に慌てた相手にタックルすると堪らずノックオン。敵陣22m付近でマイボールとなる。
このプレーで試合の主導権は立教に戻った。直後のスクラムから小林がゲイン。その後、展開したボールを左ライン際で待っていた広石が見事なステップで相手を振り切り連続トライ。
32分には敵陣ゴール前でのラインアウトからモールを形成。その後、モールサイドを突いた緒方がゴール右隅にトライ。SO木暮元就(4年)のゴールも決まって17−0とした。40分にも同じ形で、最後はHO奥富雄一(4年)がトライを決め前半を22−0で終える。
後半からは木暮に代わってSO吉田直人(1年)が出場。安武主将も「フィットしていた」と語ったように、後半の立教の攻撃を牽引する。
後半開始1分、スクラムからつないだボールを貰ったFL安部正輝(2年)がそのまま独走しトライ。2分後には、ハーフライン付近でCTB坂本正貴(3年)の激しいタックルがきっかけでターンオーバーすると、それをすばやく吉田直人がWTB広石につなぎトライを決める。
立教の攻撃はもう止まらない。
8分、16分にWTB吉田勝博(2年)が連続トライ。22分には相手にキックされた後、途中出場のNO.8戸谷佐千夫がゲイン。細かくパスをつないで最後は吉田直人がトライ。5分後、今度は相手ペナルティからクイックで展開したボールをFB渡辺達也(1年)がトライ。Aチームの試合に初出場した1年生コンビが揃って初トライを奪う。
この日はスクラムも立教に軍配が上がっていた。36分の戸谷のトライはゴール前のスクラムをそのまま押し込んだものだった。
そして、38分には再び吉田勝博がダメ押しのトライ。結局、SO吉田直人も後半計8トライのうち7本のゴールキックを成功させた。
終わってみれば76−0の圧勝。課題としていたディフェンスも「集中できた」(安武主将)との言葉通り、失点は「0」。完封で秋に弾みをつけた。
対抗戦Bグループ上位校に対し、圧倒的な力の差を見せ付けた立教。
たとえ圧勝したとしても「ペナルティが多いとAグループのチームには通用しない」という主将のコメントは、チームがあくまで対抗戦Aグループを見据えている証拠でもある。
本当の勝負である秋の対抗戦で、さらに差を広げられるのか。
【試合後の安武主将のコメント】
今週はディフェンスの練習をしてきた。今日の試合はシャローディフェンスをテーマにした。いつも苦手な後半のアタマでも、しっかりと集中できていた。ペナルティが多かったのが反省。「TOP」や「シャローディフェンス」を春でもっと極めていきたい。
(文章:立教スポーツ 清水昂)
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