9月15日、立教・富士見グランドにて同立定期戦が行われた。Aグループ昇格への大事な強化試合である。上智大戦の試合後、川崎監督も「入れ替え戦を見据えた大事な試合。胸を借りるつもりで挑みたい」と意気込みを語っていた。
試合前のセレモニーでは同志社大ラグビー部元監督・部長であり、日本のラグビー界でも活躍され、多くの功績を残された、故・岡仁詩先生に対する黙祷が捧げられた。
前半は同志社のキックオフ。風上に立った立教は試合開始から低く鋭いタックルからリズムを掴む。前半5分、同志社のラック攻撃をターンオーバー。すぐさま左に展開し、CTB広石智大(3年、立教新座)が勝負を仕掛ける。ハンドオフで相手をかわし、左隅に先制トライを決めた。SO佐々木哲也(4年、松陽)のゴールも決まり7−0とする。
しかし、12分には自陣で犯した立教のペナルティからの速攻でディフェンスのスキを狙われ、同志社No.8にトライを返された。そしてゴールを決められ、すぐさま同点とされる。
だが、再び立教の攻撃。15分、敵陣での立教スクラムからNo.8戸谷左千夫(4年、飯田)がサイドをついた後、素早い球出しからSO佐々木が2人を飛ばすロングパス。綺麗な回転のかかった楕円球はWTB新谷哲平(4年、県立浦和)へと渡り、新谷がそのままゴール右隅に飛び込み12−7。20分にはSH美濃田樹(2年、尾道)が密集からハイパント上げる。そこに詰めていたCTB小林道弘(4年、東農大二)がボールを拾い、そのままゴールに駆け抜けてトライを奪った。
その後も、立教のディフェンスが激しいプレッシャーをかけて敵陣でプレーを続ける。32分、敵陣22m内での立教スクラム。そこからFB金澤圭一(4年、茗渓学園)が相手の逆をついてディフェンスラインを突破すると、サポートに入っていたWTB新谷が右隅にトライ。38分には自陣での立教スクラムからの一連のプレーでCTB小林が相手をハンドオフでかわし突破。そのままライン際を約50m独走しトライ。SO佐々木もゴールを決めて29−7と突き放した。
前半は風上で有利に試合を進め、また、前に出る速くて低いタックルを徹底し、同志社を苦しめた。主将の安武祐太(4年、大分舞鶴)も「自分たちのアタックが出来ていたし、プレーの精度も良かった」と前半を振り返る。
一転して後半は防戦一方となった。序盤は前半同様、敵陣に入り込み攻守を繰り返していたものの、風下に立たされた立教が徐々に押し込まれていく。
平均体重で10kg以上も上回る同志社が反撃を仕掛けてくる。立教はスクラムで前進を許し、またラインアウトではミスを犯してしまう。リズムを取り戻せない。
後半15分に自陣ゴール前での同志社ラインアウトからモールを形成されると、サイド攻撃を止めきれずにトライを許した。23分にはゴール前でスクラムを選択され、同志社No.8がサイドを突き、そしてラックサイドに飛び込まれトライを奪われてしまう。
何とかマイボールをキープして相手の反撃をかわしたかったが、その後も辛抱する時間帯が続いた。そして39分には自陣ゴール前で同志社FWのプレッシャーに耐え切れずパスが乱れ、相手に5mスクラムを与えてしまう。再び同志社No.8にサイドを攻められ、これを止められずにトライを許した。
ゴールも決められ、わずか1点差となったが、残りの時間で立教がなんとか踏ん張りノーサイドの笛が鳴った。29−28で辛くも勝利を収め、同立定期戦は昨年の勝利に続き2連勝となった。
「風下の中でしっかりしなければいけないセットプレーが乱れてしまった。そこで崩れた」(FB金澤)
課題は風下の立たされた時のゲームメイク。去年、成蹊大に敗れた入れ替え戦でも強風が吹いていたのを考えると、しっかりと改善しなければいけないところ。スクラム、ラインアウトの安定――。勝利の喜びの陰で、課題が出た試合となった。
後半に乱れしまったプレーの精度に対して、安武はこう述べた。
「何か新しい技術をつけようと思っても、入れ替え戦まではもう2ヶ月ちょっと。これまでやってきたことを、どれだけちゃんとできるか」
対抗戦は始まったばかり。まだまだ先のことのようだが、2ヵ月半後に迫っている入れ替え戦。再起をかけた決戦の時はもうすぐそこまで来ている。
【川崎監督のコメント】
スクラム、ラインアウトのイーブンの状態で不利な状況を作ってしまう。特にスクラムがダメ。強い相手とやれたのは勉強になった。これからはフォーカスをあてた練習をしていく。激しい練習が欲しい。
【安武主将のコメント】
前半は自分たちのアタックができた。全ての精度が良かった。後半に風下に変わってから、ボールが継続できなかった。FWはセットプレー、BKはパス、ラインのスピードなど、精度を上げること。何か新しい技術をつけようと思っても、入れ替え戦まではもう2ヶ月ちょっと。これまでにやってきたことをどれだけちゃんとできるか。これまでの技術を高めていかないといけない。
【金澤副将のコメント】
勝てたのは大きい。風下の中でのゲームメイクで、しっかりしないといけないセットプレーが乱れた。そこで崩れた。課題は春からやってきた接点に加えて、風と時間帯に合ったゲームメイク。
(文章:立教スポーツ 清水昂)
試合終了後にはアフターマッチファンクションが行われました。
立教大学の杉本OB会長の挨拶の後、同志社大学の中尾晃監督、安村清OB会長、露口数真ゲームキャプテンからもお言葉をいただきました。
ファンクションは終始和やかな雰囲気の中行われ、両校によるペナント交換、トロフィーの授与、全体での記念撮影をし、今年で62回目を向かえる同立定期戦は2年連続立教の勝利で終わりました。 |