歓喜の声が富士見グランドに響き渡った。
初出場のジュニア選手権大会、山梨学院大学戦で勝利を手にしたのは立教だった。
ちょうど一週間前に、立教Bチームはジュニア選手権大会の初戦・大東文化大学との試合に臨んだ。7−55で破れ、Bチームの未完成さを改めて痛感させられた試合であった。
前日、Aチームは対抗戦で明治学院大に50ー9で勝利。
Bチームも対山梨学院大戦で白星をあげ、存在感を示したいときだった。
誰もが試合に集中し、勝ちを意識していた。
ゲームは山梨学院大のキックオフで始まった。
この日は朝から曇っていたが、キックオフ直後から予報に反して小雨が降り出す。
開始早々の前半2分、早くもスコアが動く。立教陣10メートルでの山梨学院による中央スクラムより展開、ブラインドサイドを攻められるが、低く刺さるタックルで止め、一度はターンオーバーし立教ボールとしたが、その直後にインターセプトされ、山梨学院大11番が抜けだしゴール左隅に先制トライを決めた。前半11分には、立教陣22メートル、立教ラインアウトよりキャッチミスをし、そのままモールを形成され、8番にトライを奪われてしまう。
ゴールも決まりスコアを0ー14と一気に引き離されてしまう。
しかし前半17分、山梨学院大ペナルティーより、山梨学院陣ゴール手前でチャンスがおとずれる。
敵陣ゴール前、立教左ラインアウトより5番大谷(4)がキャッチ、そのままモールで押し込み最後は6番久保(1)がトライを奪う。10番吉田直人(1)のゴールも決まり、7−14と山梨学院大を追い上げる。
さらに追加点をあげたい立教だったが、逆に山梨学院大に自陣深くまで攻め入られ、しばらく必死のディフェンスが続く。
前半も残り時間僅かとなり、後半につなげるためにもなんとか得点したい立教ー。
その後、立教は徐々に陣地を挽回し、互いの攻防が続いた。
そして、前半終了間際の39分、山梨学院陣22メートルでの立教ラインアウト、敵にモールを回されそうになるも一歩一歩確実にゴールに近づき、最後はラックサイドから3番菊間(4)が抜け出してゴールに飛び込んだ。10番吉田(1)がきっちりとゴールを決め、14ー14と同点で前半を折り返す。
後半は立教のキックオフでスタート。
互いにトライを取りにいく、攻めの展開となった。しかし、ゲームは完全に立教ペースで運ばれた。敵陣でプレーする時間が長く、ボールを支配していたのは立教だった。
何度か山梨学院大にゴール手前まで攻め込まれる場面もあったが、FWがスクラムで粘りを見せ、キックで陣地を戻した。
だが、立教は確実に攻め込んでいるものの、なかなか決定的なプレーにはつながらずトライをあげられない。後半も残り半分を過ぎたが、得点板はいまだ動かないままだった。
後半27分、立教陣10メートルでの山梨学院大ペナルティーにより、10番吉田(1)が敵陣22メートル付近まで蹴り込む。敵陣深くでのマイボールラインアウト。Bチームにも勝利をもたらすために、なんとしても得点につなげなければならない。山梨学院大陣22メートル、立教右ラインアウトで一度はキャッチミスをするが、素早いセービングでラックとする。9番倉橋(3)のパスを受けた8番安部(2)がそのまま一人で敵をかわし、ゴール右にトライ。ゴールは惜しくも外れるが、スコアは19ー14、残り10分ほどの時間帯でチームにもたらされたトライは決定的だった。
その後も立教は攻撃の勢いを緩めることなく攻め続け、得点には至らなかったものの、後半終了間際には敵陣ゴール前でインターセプトするなど、最後まで積極的な姿勢を見せ続けた。
ここでノーサイドのホイッスルが鳴り、19ー14で立教Bは山梨学院大を下し、勝利をおさめた。
観客からは歓喜の声援と拍手が沸き起こった。
試合序盤から降り出した雨も上がり、晴れ間が見え始めていた。
立教大学はジュニア選手権初出場ながら、見事白星をあげることができた。
Aチーム、Bチームともにこの勢いのまま躍進し、12月8日の入替戦に臨みたい。 |