10月14日(日) 対抗戦・東京大学戦 @立教・富士見G

 
10月14日、立教・富士見グランドにて対抗戦Bグループ、第4戦目の東大戦が行われた。気迫のこもった東大を相手に1トライを許したが、78−5で勝利。立教が見据える入れ替え戦出場、Aグループ復帰へ向け、また一つ前進した。

立教は東大を前半戦のターゲット校と位置づけていた。それに対して5年前に入れ替え戦で立教に敗れ、ここ数年は対抗戦Bグループで伸び悩む東大も、立教を特別な相手として意識していた。「気持ちが入っている」と感じたと言う主将のFL安武祐太(4年、大分舞鶴)。その言葉通り、東大は立教を苦しめた。


東大のキックオフで始まったこのゲーム。試合開始直後から徹底してライン裏へキックで攻めてくる東大に対して、立教もキックで陣地を回復する、といった耐える時間が続いた。

試合が動いたのは前半8分。WTB藤川聡(3年、立教新座)が相手のキックをマークしてキャッチ。クイックでスタートし、ボールをFB金澤圭一(4年、茗渓学園)へパス。すると金澤が鋭いステップで相手をかわしていきゲインすると、サポートにいたCTB広石智大(3年、立教新座)にパスがつながり、そのまま広石が50m以上を独走して先制のトライを上げた。均衡を破るトライを上げ、立教は次々と得点を重ねていく。

11分には敵陣22m内のラインアウトからのサインプレー。BKラインに残っていた No.8 安部正輝(2年、大分舞鶴)がSOからの飛ばしパスを受けてディフェンスラインを突破。そのまま一気にゴール中央に飛び込んだ。19分にはラインアウトからモールを形成。そのモールから左に展開する。最後は藤川から金澤につなぎ、金澤がステップで相手をかわしたところにWTB吉田勝博(2年、桐蔭学園)がパスを受け右中間へ飛び込んだ。

勢いはまだ止まらない。

21−0となった前半25分には、敵陣22m内のラインアウトからモールを作る。じりじりと前進し、いったん左へ展開。CTB小林道弘(4年、東農大二)がポイントを作り、再びLO吉松謙仁(2年、東福岡)がラックサイドを突いてモールを形成。これを押し込んで最後はHO奥富雄一(4年、立教新座)がトライを決めた。

28分にも再びモールで追加点を奪う。東大オフサイドの反則から得た22m内ラインアウト。ここから確実にモールを作って前進し、FL茂野達郎(4年、國學院久我山)が左隅にトライ。37分には東大のハイパントを自陣でキャッチした後、FB金澤が得意のステップで相手を振り切る。そしてWTB吉田にボールが渡ると、一度は倒されながらも優れたボディバランスですぐに立ち上がり、そのままインゴールまで駆け抜けてトライを決めた。その後のコンバージョンキックもSH佐々木哲也(4年、松陽)が決め、前半のスコアを38−0で折り返した。

「前半は自分たちのラグビーが出来た」という安武。実際、マイボールのラインアウトは8本中7本が成功し、またペナルティも1つだけというほぼ完璧という内容だった。


流れをそのまま後半に持ち込みたい立教は、まず開始直後にラック攻撃からの展開でCTB広石がトライをあげる。さらに4分、自陣の右側の密集から一気に左端まで展開。大外で待っていたPR緒方公俊(2年、立教新座)がライン際を体格に似合わぬスピードで一気にゲイン。そこから No.8 安部→WTB藤川とライン際でボールをつなぎ、そのままトライに結びつけ52−0。13分には、ターンオーバーされた後に東大のオフェンスが乱れ、そのスキにCTB小林がボールを奪取。WTB吉田につなげ、さらに得点を追加する。

19分のトライはスクラムからの一連のサインプレーだ。 No.8 の位置に入っていたFL茂野がスララムサイドを突く。タックルされ相手を引きずりながらもCTB小林にパス。そしてBKラインからサポートに入った No. 8安部にパスがつながり、インゴールまで走り抜けてトライを決めた。ゴールも成功し、この時点で66−0となった。


しかし、なおも諦めず闘志を剥き出しにして戦う東大にリズムを崩されてしまう。22分、自陣での東大ラックからブラインドサイドの東大WTBが立教の守備網をスルリと突破。一瞬のスキがトライに結びついてしまった。原因はFWとBKのディフェンスのコミュニケーションがうまく取れていなかったこと。今季の対抗戦で奪われたトライはこれが初めてだった。「試合に負けたようなもの」と言うほど、安武は悔しさを表した。

ここから立教は危ない場面でターンオーバーをされたり、苦し紛れのペナルティを犯すなど完全にリズムを崩した。試合終了間際に途中出場のCTB坂本正貴(3年、静岡聖光)とFB金澤がトライを連続で決め東大を突き放したが、選手たちにとっては少し後味の悪い試合となったのかもしれない。



試合後、安武主将は厳しい口調でこう言った。

「1本トライを取られたのは大きな反省点です」

スコアだけ見れば、圧勝。だが、入れ替え戦での勝利を目指す立教にとって、たった1本でのトライでも、大きな反省材料だった。

「タックル成功率90%をテーマにしたのに、良いタックルは全体の20%くらいしかなかった」とも話し、こういった反省から試合が終わって後にも、全体で激しいタックル練習を行った。その間は周りの選手たちからも「 Revive !!」という声が飛び交った。


次戦の成城大戦に向けて「まずはタックルの成功率を90%。そして軸の接点で圧倒する。ガンガンFWで攻めて、BKでリズム良くトライを取りたい」と意気込む。


たとえ試合に勝利しても、慢心は決してない。今の立教にあるのは「挑戦者」としての魂である。



【安武祐太主将のコメント】

(試合を振り返って)

前半は自分たちのラグビーが出来た。1本トライを取られたのは大きな反省点です。1本取られたあと、自分たちのペースに出来なかった。まとめきれなかったのは自分の責任。チームもまだまだ精神的に弱い。FWに課題が残る。モールで押し切れなかった。スクラム、ラインアウトは良かったと思う。接点に関しても良かった。ただ、タックルがはずされた。今日は「タックル成功率90%」をテーマにしたのに、良いタックルは全体の20%くらいしかなかった。これは見直さなきゃいけない。どんな相手でも自分たちのプレーをすること。

(東大に関して)

5年前に自分たちに負けて2部に落ちたということもあって、東大は自分たちを意識してやってきた。かなり気持ちを入れてくると思ったし、実際に最初の10分で気持ちが入っていると感じた。トライを取られたのは試合に負けたようなもの。それほどやってはいけないことだと思う。

(成城大戦に向けて)

バランスが取れているチーム。まずはタックルの成功率を90%。そして軸の接点で圧倒する。ガンガンFWで攻めて、BKでリズム良くトライを取りたい。