台風一過の青空が広がり、グランドには横風が吹く10月28日。富士見グランドにて対抗戦Bグループ、対成城大学戦が行われた。第5戦目となったこの試合。前節の東大戦から成長を見せられるのか。
まずは前半6分、ハーフライン付近の立教ラインアウトをLO吉松謙仁(2年、東福岡)がキャッチしモール形成。密集からSH倉橋慶(3年、立教新座)がハイパントを上げる。これが良い位置に上がり、詰めていたCTB小林道弘(4年、東農大二)がキャッチ。すぐに左オープンに展開しゲインすると、今度は右に展開。そして最後はLO吉松が抜け出し、ゴール中央に先制トライを決めた。SO佐々木哲也(4年、松陽)のコンバージョンキックも決まって7−0とする。
14分には立教ラインアウトからBKラインに残っていたNo.8戸谷佐千夫(4年、飯田)が大幅にゲイン。ラックからすぐに左へ展開する。左ライン際でターンオーバーされ、タッチに出そうとした成城大のキックがラインを割らずにWTB藤川聡(3年、立教新座)がキャッチ。藤川が作ったポイントから右へ展開。CTB広石智大(3年、立教新座)がWTB吉田勝博(2年、桐蔭学園)を狙ったキックを試みる。相手に当たったが、こぼれ球を吉田が拾い、そのままゴールラインに駆け抜けてトライ。14−0とした。
26分、ハーフライン付近でのスクラムからNo.8戸谷がサイドを突く。そして素早い球出しから左へ展開。ライン際をWTB藤川が駆け抜け、敵陣22m内に入り込む。そこからFWがラック攻撃しボールをキープ。SO佐々木からFB金澤圭一(4年、茗渓学園)にボールが渡り、最後は相手FB をステップでかわしてゴール中央にトライを決めた。
32分には、相手のタッチキックのミスから立教がカウンターを仕掛ける。左ライン際をゲインし、右に展開。LO吉原隼人(2年、芝浦工大柏)が激しい当たりでラインを突破。ラックからすぐにボールをFB金澤へ。そしてHO奥富雄一(4年、立教新座)がトライを決めた。
前半は計4本のトライを奪う。また自陣に攻め込まれる時間帯も多かったが、奪われたトライの数はゼロ。後半でのさらなる圧倒を目指し、26−0で試合を折り返した。
しかし後半最初のトライは成城であった。
成城大の激しいプレッシャーに押され自陣に攻め込まれてしまう。この嫌な流れで立教はペナルティが続き、成城大にゴール前での5mラインアウトを与えた。成城はこのラインアウトからFWが密集サイドを連続で攻撃。耐える立教だったが、後半8分、ついに防御網が破られトライを許した。
すぐに立教もトライを返す。12分に敵陣でラック攻撃を繰り返し、右ラインのCTB広石まで展開。そしてラックからCTB小林がアタック。強い足腰と優れたボディバランスで突破すると、最後は左ライン際で待っていたWTB藤川までボールがつながりトライを決めた。
19分。敵陣22m内ラインアウトからFWがドライブしながらサイドを突いていく。そしてSO佐々木とCTB小林がクロス攻撃。うまく相手をかわし左中央に飛び込んだ。
28分のトライ。敵陣でFWのラック攻撃からSO佐々木とCTB広石がクロス。その後のラックのサイドをHO奥富が突く。再び左に展開しSO佐々木→FB金澤へと繋がり、左中央にトライを決めた。
結局、後半はこの3本のトライに抑えられた。結果は43−5。成城のプレッシャーに苦しみ受け身になってしまい、立教の思うようなゲーム展開には出来なかった。
50点以内に押さえられた試合は今季の対抗戦では初めて。満足のいかないスコアに試合後、主将・安武祐太(4年、大分舞鶴)は「本当に時間がない。部員全員で一日一日を大事にしていかないといけない」と語った。そして、安武は何度も
「危機感」
という言葉を口にした。「試合での油断がある。チームの危機感が足りない。このままだと本当に危ない」と気を引き締めた。
対抗戦も残り2試合。運命の日は近づいていることを感じさせた。
【主将・安武祐太のコメント】
最初のミスから自分たちの中で修正できなかった。練習では成城より激しいことをやっている。普段通り、自分たちのプレーをすれば点は取れる。なのに、それが出来なかった軸の接点で負けていた。(タックルに関して)1人目は入れて止めれても、それからジャッカルするプレーヤーがいなかった。ターンオーバーする意識が足りなかったし、むしろされていることが多かった。FWの反省はまず球出しのところ。サイドディフェンス、そしてスクラムも1本ターンオーバーされている。ラインアウトモールもオブストラクションを2回取られた。BKもミスが多かった。外で回さなきゃいけないのに、トライをされて焦って自分たちでいこうとして、外が余ってなかった。
試合での油断がある。チームの危機感が足りない。このままだと本当に危ない。自分たちの目標を達成できない。日頃の練習から全力でやれていない。対抗戦を通して成長していかなきゃいけないのに低迷している。厳しい。今日のままでは次の早稲田戦は大差で負ける。入れ替え戦だと思って、接点を反省しチームとして何のプレーをするのか、戦略を固めていく。本当に時間がない。部員全員で一日一日を大事にしていく。入れ替え戦のときに誰が試合に出ても勝てるように、チーム全体で危機感を持つ。
【WT B吉田勝博のコメント】
コンタクトで圧倒しようとしたが、ミスが多くなって相手を受ける形になってしまった。1対1で勝とうとして、逆にミスがあって相手ペースに流れた。基本的なプレーが出来てなかった。修正点を改善したい。
(文章:立教スポーツ 清水昂)
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