5月24日、やや風が強く吹く曇り空の富士見グラウンドにて東大定期戦が行われた。東大とは昨シーズンの対抗戦以来の対戦だ。あの時も東大の気迫に苦しめられたように、このゲームでも相手の気迫に苦しむことになる。
立教のキックオフで試合は始まった。開始早々、相手のダイレクトタッチで敵陣でのラインアウトのチャンスを得る。そこからきっちりとボールを確保し展開、そして継続攻撃。そしてラックからの素早い球出しからCTB太田恭輔(4年、立教新座)がラインブレイクし中央に先制トライを決めた。WTB平盛拓人(1年、尾道)もゴールを決めて7−0。立教はこれで波に乗るかに見えた。
しかし前半16分、東大にターンオーバーされライン裏に蹴りこまれると、さらに自陣22m内で東大ラインアウトとなってしまう。そこから東大にモールで押し込まれトライを許した。7−7。
だが立教もすぐさま反撃する。直後のキックオフからのプレー。相手が自陣へと蹴りこんできたボールをWTB平盛がキャッチする。そして平盛がそのまま相手ディフェンスをかわしてゲインし敵陣に入り込む。そのままボールを継続しゴール前に迫ると、最後はラックサイドにWTB増本開(2年、立教新座)が飛び込みトライ。再び立教がリードする。
その後も互いに激しい攻防が繰り広げられていたが、27分、東大にミスからトライを許してしまう。立教スクラムからの展開でパスが乱れ相手ボールになると、東大はさらにボールを展開する。攻撃の流れの中で東大13番にタックルが甘くなったところをブレイクされインゴールに飛び込まれ同点に追いつかれた。さらに37分にも東大は立教がスクラムで犯したペナルティからクイックスタートでゴール前に迫る。そこからサイドを突きトライを追加し、立教は逆転を許した。前半スコア14―21で試合を折り返す。
後半になって気持ちを切り替え、さらには風上に立った立教は東大を攻め立てる。後半最初のスクラムからNo.8元吉拓史(1年、川越東)がスクラムサイドを突破し敵陣22m内までゲイン。直後に得たスクラムから再びNo.8元吉がサイド攻撃する。ブラインドサイドにスペースを見つけたSH三輪祐(1年、東農大二)からWTB平盛にパスがつながり、ゴール左隅にトライを決めた。
さらに6分、相手が敵陣で犯したペナルティから立教がクイックスタート。ゴール前にまで前進し、最後はLO井組圭(2年、川口北)がトライを奪った。11分にも立教は敵陣22m内ラインアウトからFWがボールをキープしたところをNo.8元吉が近場をすり抜けゴールに飛び込んでトライを決めた。33−21。
また16分にもペナルティからの速攻でWTB増本が右サイドを駆け抜けトライ。後半ここまでで4本のトライを奪い、試合は完全に立教ペースかと思われた。
しかしここから東大の気迫と執念に苦しめられる。25分、自陣22m内の東大ラインアウトからモールを形成しトライを奪われたのを皮切りに東大は激しいプレッシャーで攻撃を畳み掛ける。30分、再び東大はラインアウトからモールでボールをキープし前進する。いったんBKへ展開しポイントを作ると、東大8番が自らインゴールに持ち込んでトライを決めた。ゴールも決められ、この時点で38−33。
リードをなんとか守りきりたい立教であった。だが38分、敵陣での立教ラインアウトから展開するとパスが乱れ東大に拾われる。そこから東大13番が抜け出し、ハーフライン付近から痛恨の独走トライを許す。ゴールも決まって、ここでついに逆転されてしまう。
残された時間は気持ちの戦いとなった。立教はひたすらマイボールをキープし前進を狙うが、気迫のこもったディフェンスで東大は突破を許さない。最後の最後まで立教は攻め続けたが、ついに東大ディフェンスの前に屈し、38−40でノーサイドとなった。
試合後、ゲームキャプテンを務めたPR前田祐太郎(4年、立教池袋)は「東大のひたむきなタックル。そういう気持ちの部分で負けた」と反省する。またFL藤田将大(3年、桐蔭学園)も「自分たちのやりたいことができなかった。相手が良かったというより、自分たちの出来が悪かった」と振り返った。
来週にはAチーム、Bチームともに早稲田との一戦が控える。「気持ちの部分でもベストにして、相手の胸を借りるつもりでいきたい」(藤田)と意気込む。
春シーズンも残り1ヶ月。Aチーム、Bチームともにさらなる成長を期待したい。
【ゲームキャプテン・前田祐太郎のコメント】
(試合の感想)自分をはじめ、試合の入りが甘かった。東大のひたむきなタックルだとか、そういう気持ちの部分で負けてしまった。(今日の試合の目標は?)「完封」というテーマ。そしてアタックは前に出ることと、アングルをつけていこうとした。(FWとしての反省点は?)練習でもモールで押し込めれることが多い。そういう普段からの反省を生かせなかった。押されるなら押されるで、試合中に何か対策をできればよかった。(チーム全体として反省は?)タックルに行くこと。東大のほうがタックル数も多かったし、タックルに行く気持ちがあった。タックルは立教の生命線なので、今後しっかりとしないといけない。
【FL藤田将大のコメント】
(試合の感想は?)自分たちのやりたいことが出来なかった。相手が良かったというより、自分たちの出来が悪かった。(反省点は?)中盤でも全部モールでいってしまい、攻撃がワンパターンになってしまった。もう少しラインアタックをするとか工夫が必要だった。相手もディフェンスしやすかったと思う。(ディフェンスでの反省は?)練習でやってきたのがFWの近場のディフェンス。そこでも何度かブレイクされてた。練習が足りない。(早稲田戦に向けて)早稲田はさらに強い。思いっきりいきたい。今日はチームの気持ちが乗り切ってなかった。その気持ちの部分でもベストにして、相手の胸を借りるつもりでいきたいと思う。
(文章:立教スポーツ 清水昂)
試合後にはアフターマッチファンクションが行われました。
立教大学主務の海老原一之の司会により行われ、東京大学の内田監督のによるご挨拶から始まりました。その後立教大学OB・OGクラブ杉本会長による乾杯の音頭があり、しばしの歓談の後、土屋レフリーから試合の総評をいただきました。そして両チームによるエールの交換と部歌斉唱が行われ、最後に東京大学の石渡主将と立教大学の広石智大主将がペナントを交換し、アフターマッチファンクションは終了しました。
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