6月1日(日) 早稲田大学戦 @早稲田大・上井草グランド

 6月1日、晴れ渡る空の下の早稲田上井草グラウンドにてオープン戦・早稲田大学戦が行われた。このゲームのテーマは「タックル数200」。春からチームが目標としている1対1の強さが早稲田相手にどれだけ通用するのか。これまでの成長を示すべく、試合に臨んだ。

立教大学B戦
立教のキックオフで試合は始まった。
序盤からペナルティや早稲田の激しいプレッシャーによって自陣で耐える時間となった。前半13分、自陣22m内の早稲田スクラムから8番がサイドを突く。FLをかわしてSO山下瑞貴(3年、立教新座)が必死に止める。しかしすぐさま右へ展開され、二次攻撃で早稲田10番がディフェンスを引きずりながらトライ。早稲田に先制されてしまう。5−0。
さらに16分、自陣ゴール前での立教スクラムを早稲田に押され奪取される。すると早稲田8番にサイドを強引にインゴールに持ち込まれトライを追加された。21分にも再び自陣マイボールスクラムをターンオーバーされ相手にボールが渡ると、またしても早稲田8番に同じ形でトライを許してしまう。15−0。
32分、自陣22m内の立教ラインアウトからSO山下がキックで陣地を回復しようとするが、タッチに切れず相手がライン際でキャッチすると、左へ展開する。早稲田はオフロードパスでボールをうまくつなぎ、最後は早稲田8番にトライを決められた。
33分には中盤で立教のパスが乱れ相手にボールが渡ると、早稲田はアドバンテージを利用しライン裏へ蹴り込む。その後、早稲田のプレッシャーでボールを奪われるとゴール前のFWの攻防から早稲田8番がトライを決めた。27−0。
「ほとんど相手ペースだった。マイボールにできなかった」とFL藤田将大(3年、桐蔭学園)の言葉通り、前半は敵陣でプレーした時間はほとんどなかった。
立教は気持ちを切り替え後半に臨む。立教は後半に入ってボールの動きが活発になり、リズムが良くなる。後半8分、敵陣ゴール前でのラインアウトのチャンスを得る。これをLO佐藤彰吾(1年、桐蔭学園)がキャッチし、スピードをつけて入ってきたFL藤田にパス。そしてライン際のHO内山貴之(4年、立教新座)につなげ、そのままトライを決めた。この狭いスペースを利用したサインプレーで後半最初の得点を奪った。
だが19分、自陣での立教ラインアウトから右へ展開したところ、パスが乱れ相手ボールに渡る。そして早稲田はラックから素早く持ち出しラストパスが早稲田2番に渡りゴール中央にトライを返された。34−5。
さらに27分。自陣での立教ラインアウトをインターセプトされると、早稲田はボールを継続しゴール前に迫る。いったん逆サイドに展開し、最後は早稲田23番に抜かれトライをきめられてしまった。39−5。その後、スコアに変化はなくそのままノーサイドとなった。
試合後、ゲームキャプテンを務めたLO井組圭(2年、川口北)は「試合の入りから走れてなかった。特にFWが動けていない。そこがやっぱり重要だと思う」と反省を述べた。
「ここまで早いテンポの相手とどういう風に戦えばいいのか分かった。課題が見つかった」(藤田)という。セットプレーやタックルなど反省も多く出たが、課題も明確になり収穫のあった試合となった。


立教大学A戦
続く早稲田Cとのゲーム。早稲田キックオフで試合は始まった。  試合開始から立教は早いテンポの攻撃と安定したディフェンスでリズムをつかむ。前半5分、自陣でのディフェンスからターンオーバーし、PR緒方公俊(3年、立教新座)→LO吉原隼人(3年、芝浦工大柏)→WTB広石智大(4年、立教新座)にパスが渡り、左サイドを広石が独走し、ゴール中央に先制トライを奪った。7−0。
勢いに乗った立教は12分、敵陣ゴール前のディフェンスで激しいプレッシャーをかけ、早稲田のキックはタッチを切れずWTB広石がキャッチする。そしていったんFB渡辺達也(2年、山形中央)にパスし、前進したところを再び折り返しWTB広石へ。スピードと力強い突破力を見せたWTB広石が相手を引きずりながらゴール左隅にトライを決めた。
18分、今度は見事な展開でトライを追加する。敵陣での立教ラインアウトからBKへ展開。SO浅川健太(1年、尾道)が一人を飛ばしてWTB広石→FB渡辺→WTB藤川聡(4年、立教新座)と華麗な展開攻撃で得点を重ねた。17−0。
だが、ここから早稲田の反撃が始まる。32分、立教が犯したペナルティから早稲田がクイックスタートでゴール前に前進する。すぐさま早稲田10番が左ライン際の早稲田12番へロングパス。そのままトライを決められてしまう。さらに32分、早稲田スクラムから 左へ展開。早稲田5番がラインを突破すると、サポートしていた早稲田6番につながりゴール中央にトライを決められた。  
前半終わって17−14。リードして試合を折り返した。 後半に入ると試合は早稲田のペースになってしまう。後半6分、自陣深くに攻め込まれ、立教はキックでタッチに逃げる。その後の自陣22m内での早稲田ラインアウト。素早くボールを入れてキャッチした5番がすり抜けてトライを奪われ逆転を許した。  
また11分にはFB渡辺のキックがノータッチになりキャッチした早稲田が左に展開。スペースを走られ、早稲田13番がトライを追加されてしまう。28−17。 さらに自陣に攻め込まれる時間帯が続き、22分、自陣ゴール前での早稲田スクラムから早稲田8番が縦を突く。そしてラックからボールが出たところを再び早稲田8番が持ち込みトライを決めた。
立教も自陣深くからのWTB藤川のビックゲインで敵陣に入り込んでトライのチャンスはあった。だが36分、中盤での立教のペナルティから早稲田がクイックスタート。そして早稲田13番が抜け出しゴール中央にトライを献上してしまった。
さらに試合終了間際にも敵陣でターンオーバーされ、カウンター攻撃で早稲田9番にダメ押しのトライを奪われてしまった。試合はそのまま17−47でノーサイドとなった。
試合後、主将のWTB広石は「最初の20分は立教ペースだった。その時間帯をもっと延ばしていかなければいけない」とゲームを振り返った。また広石は後半に入りチームの勢いがなくなってしまった要因を「コンタクトフィットネス」と強調した。しかし、オープン戦を通じて徐々に手応えは掴んでいる。「やってきたことは試合でちゃんと出てきている。悲観はしていない」とあくまでも前向きだ。
6月22日には春シーズンのターゲットでもある同志社大学戦が控えている。その試合に向けて広石は「反省するにも勝って反省したい」と意気込みを述べた。 今のチームが求めるのは「勝利」。春シーズンを気持ち良く終えるためにも、次戦は何としても結果が欲しいところだ。


【主将・WTB広石智大のコメント】
(試合の感想)早稲田はCチームだったので、厳しく言えば勝たなければいけない試合だった。最初の20分は立教ペースだった。その時間帯をもっと延ばしていかなければいけない。そのためにコンタクトフィットネスを増やさないと。
(今日のテーマは?)「タックル数200」。結果は全然届いていない。タックルは一人でいっても勝てない。どれだけダブルタックルしてボールに絡めるか。すぐに起きてすぐ次のタックルにいくようにしないといけない。
(反省は?)コンタクトフィットネス。最初の20分を延ばしていかなきゃいけない。気持ちは前でも体がついていかない。でも、全然補っていける。この差は埋まると思っている。
(逆に収穫は?)BKが一人一人勝負にいってた。ディフェンスで仰向けに倒されるような場面はなかった。タックルも弾かれていない。やってきたことは試合でちゃんと出てきている。悲観はしていない。
(ここまでのオープン戦で得たものは?)春からずっとウエイトをやってきた。一人ひとりのタックルはちゃんと入れている。2枚目がどう入るか。BKは勝負できている。組織的なアタックとディフェンスをやっていきたい。やれば大丈夫。
(次の同志社戦へ向けて)それが春のターゲット。それに向けて山を登っていきたい。今は2連勝していて、今年勝てば3連勝。立教の方が強いんだということを示すチャンスなので勝ちたい。勝つことが一番の薬だと思う。反省するにも勝って反省したい。


【Bのゲームキャプテン・LO井組圭のコメント】
(試合の感想は?)最初の入りから走れてない。特にFWが動けてない。ずっとフィットネスやってきたが、それができてなかった。FWが走れてなかった。これからたくさん走ってバテないようにしたい。
(今日のテーマは?)今週はAもBもチームで「タックル数200」と決めていた。タックル数は200を越えたが、良いタックルはあまりなかった。だた掴まっているだけのタックルだった。
(反省は?)走り切れていない。そこがやっぱり重要だと思う。コンタクトで負けていたわけではない。
(収穫は?)ディフェンスはダメだったが、FWとBKのコミュニケーションは取れていた。
(ゲームキャプテンとして意識したことは?)とにかく自分は声で盛り上げれば良いと思いました。
(春シーズン残りの1ヶ月の目標は?)ずっと勝てていないので勝ちたい。勝つ意識は持ち続けて、貪欲に勝ちにこだわりたい。80分間バテないようにして、チームに貢献して上を狙っていきたい。


【FL藤田将大のコメント】
(試合の感想は?)前半はほとんど相手ペースだった。マイボールに出来なかった。一つ一つの接点で食い込まれている。やってきたことが修正しきれていない。後半の入りは 良くなってトライも取れたが、そこで乗り切れずに相手の流れになってしまった。
(反省点は?)3列としてはジャッカルだとかで相手のテンポを遅らしたり、もう少し接点に絡んでいきたかった。FWはフローターのディフェンス。接点で食い込まれていた。タックルを受けていた。フィットネス不足もあるが、一つ一つ食い込まれているから前半はきつかった。ローバーをやろうとしてたのが機能していなかった。
(収穫はあった?)ここまで早いテンポの相手とはやっていなかった。そういう早い相手に対して、どういう風に戦えば良いのか分かった。課題が見つかった。
(これからの目標は?)テンポの速いラグビーはしたい。マイボールを増やして。ディフェンスも前で止めれるようなディフェンスをしたい。そうすれば、もっと楽しくラグビーが出来ると思う。


(文章:立教スポーツ 清水昂)