

2023年11月18日(土)
太田 匠海(4年・WTB)
「マイペース」
青山学院大学戦を終えてどうでしたか。
まずは勝てて良かったです。前半にトライを献上した後も、後半4点差に点差を縮められた時も、不思議と負ける気がしませんでした。また、前半早々、秀太(4年・天羽秀太)が負傷交代した時も、その後の試合運びに不安は抱きませんでした。快晴(4年・相田快晴)を信頼していたということもありますが、振り返ってみたら、立教の方が、〝勝ちたい〟という気持ちが強かったのだと思います。気持ちで勝っていたからこその勝利だったと思います。
ラグビーを始めたきっかけを教えてください。
小学3年生の頃、父親にラグビースクールに連れられて始めました。始めた時から基本的にずっとWTBをやっています。父はなかなか試合を観に来ることができませんが、祖父母は毎試合応援に駆けつけてくれていて、とても嬉しいです。
自分の強み、弱みは何ですか。
強みは、ランとキックキャッチです。足は速い方だと思います。キックキャッチは、高校3年生の夏頃から徐々に出来るようになっていったと思います。それまでは下手くそでした。ですが、スタートメンバーとして試合に出るためには、何か得意なことを見つけたい、ミスをしない選手になりたい、と思い、チームメイトに手伝ってもらいながら毎日居残り練習をしていました。
弱みは、パスです。ためを作ってから放るパスや長めのリズムで回すパスなどは苦手です。ずっとWTBをやってきたから苦手なのか、苦手だからWTBをやっているのか、どちらなのかは分かりませんが、WTBで良かったと思います。パスはあまり得意ではないので、CTBはできません。
あなたにとってラグビーとは何ですか?
人生の〝柱〟です。これまでできた友達も、今までもこれからの進路も全部、ラグビーが繋いでくれました。ラグビーが無かったら今の自分はいないと思いますし、自分がどうなっていたのかも想像がつきません。ラグビーを辞めたいと思った瞬間も、他のスポーツに目移りした時もありません。ラグビーを続けている以上、食事やトレーニング・コンディションにも気を遣っています。当たり前ですが、ラーメンやファストフードを食べるとしても最低でも2週間に1回、大好きなスイーツも控えています。WTBとして動きやすい身体を保つための日々のウエイトトレーニングや、怪我を防止するためのケアは欠かさず行っています。胸を張ってわざわざ言うようなことではなく、ラグビー選手としての責任だと思います。
今年のチームはどんなチームですか?
自由なチームだと思います。選手自ら、自主的にサインを作ったり戦術を考えています。サインプレーや攻め方も、選手主導で決定することが多く、自由度が高いなと感じています。その一方で、自分たちでやることが多い分、練習やウエイトトレーニングの質や熱量に波があると思います。波に乗れば強いチームなので、常に高水準の波をチーム全体で作り出していく必要があると思います。
刺激を受ける同期、期待している後輩は誰ですか。
刺激を受ける同期は、時来(4年・北川時来)・福壽(4年・福壽佳生)・秀太です。この3人とは、2年生の時から試合に出る機会が多く、ラグビーへの姿勢や考え方に共通するものが多いと感じています。一緒にプレーをすると楽しいですし、3人が活躍する姿を見ると「俺もやったろ」と気合が入ります。3年間ずっと一緒にプレーし、一緒に試合に出続けるということは、中学や高校では考えられません。長年一緒にやってきたことへの安心感と信頼は、揺るぐことは無いと思っています。
期待している後輩は、咲太(1年・大畑咲太)です。彼は、ラグビーがとにかく上手いです。ランもタックルもレベルが高く、1年生とは思えません。誰からも愛されるキャラクターで、これからの活躍に期待しています。頑張って欲しいと強く思うのは、ヨシケン(1年・吉田健十)です。名前を出すことによってプレッシャーになってしまうかもしれませんが、彼はこれからの立教に必要になってくる人だと思います。プレー中は周りを見ているなと感じますし、彼の身長や頭を使ったプレースタイルは立教にとっては必要不可欠です。めげずに頑張ってください。
4年生として、メンバーとして、心掛けていることはありますか。
特にありません。責任が無いと捉えられるかもしれませんが、4年生だから、Aチームのスタートメンバーだから、と気負いすることなく、立教大学ラグビー部の一員として、果たさなければいけない役割や責任をしっかりこなすことに意識を置いています。ですが、練習中やプレー中に気付いたことや聞かれたことには、自分の立場から丁寧に落とし込みを行おうと決めています。また、あまりありませんが、プレーのミスを厳しく指摘されている人を見かけたら、自分が気付いた改善点を伝え、寄り添うようにしています。〝気負わずしっかりやる〟ことが1番自分らしい姿なのかなと思います。
引退が迫っている今、後輩やチームに伝えたいことはありますか。
後輩には、練習やウエイトだるいなぁと思ったとしても、一つのことに向き合い情熱を捧げることができるこの時間は、絶対に貴重な時間であるということを伝えたいです。365日毎日努力しろとは言いませんし気を休める時間もとても大事ですが、限界を自分で設定せず、自分のできる限りは最大限の力で、日々のトレーニングや練習に向き合ってみて欲しいです。悔いの残ることがないように、精一杯頑張ってください。
チームには、関東大学対抗戦も残すところあと2戦となりましたし、コンディションをしっかり整えて目標に向かって頑張りましょうと伝えたいと思います。
残り2戦に向けての意気込みを教えてください。
秀太はそんなこと言わなくて良いと言いますが、1年生から試合に出続けていた秀太の思いを受け継いで、秀太のために、秀太の分も身体を張りたいと思います。そして、小学3年生から続けてきたラグビーの全てをぶつけて、〝勝つため〟にプレーしたいです。
HPをご覧の皆様へ一言お願いします。
いつも応援ありがとうございます。関東大学対抗戦も残り2試合となりましたが、試合終了の最後の1秒まで自分らしくやり切りたいと思います。ワクワクするような試合とプレーをお見せしますので、応援よろしくお願いいたします。