試合レポート
11月19日(日)
<関東大学対抗戦>成蹊大学戦
対抗戦第6戦目は、昨年の春季大会で惜敗した成蹊大学だ。先日のジュニア選手権大会での青山学院大学戦の勝利を収めた勢いに乗り、「大学選手権出場」という目標に向かうべく、23人の気持ちを一つにこの重要な一戦に臨んだ。
試合は成蹊のキックオフから始まった。前半3分、自陣ハーフライン立教ボールスクラムで押し込み成蹊のコラプシングを誘うことに成功。敵陣22mライン立教ボールラインアウトの好機を得る。ラインアウトからSH北川時来(4年・國學院久我山)→SO中優人(3年・桐蔭学園)→FB大畑咲太(1年・東海大大阪仰星)とパスを繋ぎ成蹊のディフェンスラインを突破していく。その後、FW陣がフェーズを重ねながら連続アタックで前進していくと最後はNO.8仙臺蔵三郎(2年・立教新座)がトライ。SO中のコンバージョンキックも決まり7-0とする。続く8分、自陣22m成蹊ボールスクラムから成蹊のキックをFL羽間圭司(4年・東海大大阪仰星)がキックチャージしインターセプト。このまま攻めたいところだったが、パスが繋がらずプレッシャーを受け、ノックオンを連発してしまう。そして18分、立教のペナルティにより自陣ゴール前成蹊ボールのラインアウトからモールで押し込まれトライを献上する。同点に追いつかれるも、28分にSO中のキックパスに反応したCTB佐藤侃太郎(2年・國學院久我山)がキャッチし成蹊のタックルをかわしながらインゴールに飛び込みトライ。追加点を加え、敵陣へ攻め込むもペナルティやミスが重なり思うように攻撃が続かない。前半終了間際にはモールを形成され苦しいディフェンスを強いられるが間一髪のところで成蹊のノックオンを誘発。14-7で前半を終えた。
「大学選手権出場」を達成するために何としてでも点数差を広げたい立教。リードして迎えた後半2分、自陣で成蹊のラックにNO.8仙臺が入り込みジャッカルを成功させ、SO中がタッチラインにキック。敵陣ゴール前立教ボールラインアウトからモールを形成しHO三村真嶺(3年・東海大大阪仰星)からパスを受けたCTB佐藤がゴール中央にグランディング。SO中のゴールも難なく決まり、21-7と点差を広げる。しかし、ここからなかなか得点を伸ばすことができない。11分、立教ボールスクラムからペナルティを取られ、自陣でのゴール前ラインアウトの好機を与えてしまう。FWが粘り強いディフェンスをするが最後にはトライを決められ21-14とする。流れを変えたい立教は交代で入ってきたSH伊藤光希(3年・桐蔭学園)が起点となり素早いパス捌きで敵陣へと攻め込む。SH伊藤→CTB佐藤→FB大畑と繋ぎFB大畑がステップを切りラインブレイク。ゴール目前とするもペナルティにより得点には繋がらない。その中でも、HO三村の自陣ラインアウトでのスチールやPR八代のダイナミックなジャッカルなど、強力なディフェンスで成蹊に追加得点を許さない。27分、敵陣での立教ボールでのスクラムの権利を得た立教は、PR八代デビット太郎(3年・京都成章)、HO三村、PR佐久間翔梧(2年・桐蔭学園)のフロントローを中心とした低く力強いスクラムで前へと進みアドバンテージを獲得。スクラムからNO.8仙臺がボールを持ち出し、前進する。その後、相手ディフェンスのいない右外に展開していきCTB福壽佳生(4年・立教新座)からパスを受けたFB大畑が中央に走り込みトライ。キックも成功させ、28-14と着実に積み重ねていく。さらに得点を重ねていきたいところだったが、成蹊のキックを使った多彩な攻撃に苦しめられ28-21でノーサイドとなった。
終始成蹊からのプレッシャーを受け、ハンドリングミスが目立つ試合となった。次戦は「大学選手権出場」をかけた負けられない一戦だ。今回見つかった課題を修正し、必ず大学選手権に出場したい。
文章:立教大学体育会ラグビー部





