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Result

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スタジアム情報

​八王子市上柚木公園陸上競技場

〒192-0373 東京都八王子市上柚木2丁目40−1

試合レポート

​11月8日(日)

<関東大学対抗戦>帝京大学戦

 関東大学対抗戦も遂に第5節を迎えた。立ちはだかる対戦相手は、帝京大学だ。

 立教にとっては、今年度初の有料観客試合である本戦。約800人の歓声を噛み締めるように、濃紺のジャージは胸を張ってピッチへと足を踏み入れた。

 サイズ・フィジカル共にトップレベルの相手に対し、どれほど立教らしい泥臭いプレーで立ち向かえるか。立教のキックオフで試合は幕を開けた。

 

 開始まもなく、帝京のペナルティから敵陣22mマイボールラインアウトという好機を得る。そのままモールを形成。一枚岩となって確実にゴール前まで前進する立教は、歓声を背に虎視眈々とトライチャンスを伺う。タイミング良くLO村田裕太(3年・函館ラ・サール)がボールを持ち出し、見事ラインブレイク。繋いだLO秋元律樹(4年・立教新座)からBKに素早く展開したところで、帝京のオフサイド。ゴールラインを目前にマイボールスクラム形成という先程以上の絶好のチャンスを迎える。そのままモールで押し込みトライかと思われたが、ペナルティを犯しボールの主導権を渡してしまう。

 ハイパントキックを蹴り合い互いに様子を伺う両校であったが、得点が動いたのは前半15分。カウンターアタックでSH桑原礼紀(3年・桐蔭学園)がラインブレイク。サポートについていたLO秋元がスペースへ大きくゲイン、WTB天羽秀太(1年・桐蔭学園)へとボールを託す。逸る気持ちを落ち着かせながら、FWの連続攻撃でゴールに迫る。立教サポーターが固唾を飲んで見守る中、最後はPR古川瑛也(4年・専修大松戸)が仲間のフォローを受けてインゴールにねじこんだ。待望の先制トライを奪い快哉を叫ぶ立教フィフティーン。そして、チャレンジャーの立教が先制するという下馬評を覆す展開に、大いに沸き上がる観客。FB小林将也(4年・國學院栃木)も難なくゴールを決め、スコアを7-0とする。

 しかし、そのまま立教がペースを握る事が出来ず、あっという間に同点に追いつかれてしまう。強固な帝京ディフェンスに対抗しようと左右に展開して翻弄を試みる立教であったが、決め手を欠き、流れを引き戻すまでには至らない。それでもこぼれた球を見逃さないPR湯村怜(2年・立教新座)のターンオーバー成功やFB小林が迫りくる相手に果敢にタックルを決めタッチへ出すなど、貪欲にボールを追いかける立教の姿が見られたが、得点に繋がらないばかりか気付けばボールを奪われ更に4トライを献上。どんどんスコアを引き離されていく。前半ラストワンプレー、蹴ったショートパントが相手に当たり、ターンオーバーから失トライ、7-38でハーフタイムへ突入した。

 冷静に現状を分析し再度意志統一を図り迎えた後半。立教は身体的ダメージと焦りからペナルティが目立ち始め、立ち上がりから連続得点を奪われる苦しい展開を強いられる。後半になっても前半と変わらないフィジカルで攻守を繰り出す帝京に、自陣に釘付けにされる立教。やっと自陣を脱したのは18分。なんとかチャンスを創出すべくFL守源(2年・立教新座)が必死のチャージで相手のペースを乱し、ノックオンを誘発。敵陣ゴール前でのマイボールスクラムという絶対に逃してはならない局面が訪れる。すぐさま左へ展開しようとするが、中央付近で勢いを封じられFW同士の勝負に持ち込まれる。しかし、この勝負所でアタックラインを上げることはおろかペナルティを犯し自陣へと戻されてしまう。やっと手にしたと思ったボールも、圧倒的なパワー・スピードであっけなく奪われてしまう場面が増え、ひたすらディフェンスに徹する時間帯が続く。

 そのままロスタイムに突入しゲームも残り僅かとなったところで、立教にマイボールスクラムというラストチャンスが訪れる。この土壇場で立教の執念を見せつけることができるか。自陣10/22mでのスクラムからBKで展開していく。 ボールこそ立教が手にしているものの壁のようなディフェンスにことごとく攻めあぐねる。ワンラインで詰められパスが乱れた所を見事に突かれる形で、ダメ押しトライを献上。最終スコアを7-106とされ、ノーサイドとなった。

 

 前半は勢いに溢れ期待感があっただけに、防戦一方の展開となってしまった後半が悔やまれる。しかし、100点ゲームを喫したものの等身大の立教らしいプレーを思いっきりぶつけたからこそ手応えを感じられた部分、早急に修正しなくてはならない課題がはっきりと見えた。 続く日本体育大学、青山学院大学とのゲームは「対抗戦二勝以上」を目標に掲げてきた北山組がターゲットに据えてきた二戦である。ここまで黒星の立教にとって、次戦までに課題を洗い出し、それを如何に力に変えていくかが勝利のカギとなるだろう。注目の次戦は二週間後、11月23日(祝・月)に行われる。

文章:立教大学体育会ラグビー部​

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