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試合レポート
12月5日(土)
<関東大学対抗戦>青山学院大学戦
対抗戦最終戦である、青山学院大学戦。前節の敗戦で、今年の目標である「対抗戦2勝以上」という目標は潰えた。しかし北山組として出来ることは何か、やるべきことは何か、それと向き合いながらこの日まで過ごしてきた。最高の仲間達と最高の準備をしてきた。残された使命は、全部員の思い・意思・覚悟を胸に、必ず勝利を掴むこと。
立教の新たな歴史の1ページを創る一戦が幕を開けた。
序盤は青山学院のペースで試合が進み、立教は守勢に回る。我慢の時間が続くも、青山学院の攻撃を堅いディフェンスで阻み、得点を許さない。両者とも譲らない拮抗した戦いが続く。均衡を破ったのは立教だった。前半25分、敵陣でのマイボールスクラムの権利を得た立教はPR古川瑛也(4年・専修大松戸)、HO石塚大翔(4年・茗溪学園)、PR麻生典宏(3年・桐蔭学園)のフロントローを中心とした低く力強いスクラムで前へと進み、NO.8紀伊雄介(2年・桐蔭学園)がスクラムトライを挙げる。連続スコアを狙いたい立教は果敢に攻め続け、前半37分再び大きなチャンスを得た。敵陣でのスクラムを起点に幾度もフェーズを重ね、最後はSH北山翔大(4年・東海大仰星)がディフェンスのギャップを突破しトライ。FB小林将也(4年・國學院栃木)のコンバージョンキックも正確に決まり、12-0と得点機をものにした。残りわずかの前半を、この得点差のまま守り切りたいところであったが、青山学院も直後に反撃に出る。前半終了間際の40分、自陣ゴール前での青山学院ボールラインアウトから形成されたモールで強く押され、トライを献上する。ゴールが決まったところで前半終了の笛が鳴り、12-7で試合を折り返した。
仲間を信じ、敵陣で立教のアタックを見せようと臨んだ後半。開始早々、立教はノットロールアウェイの反則で、3点を失う。2点差に迫られ、なんとかスコアを取りたい立教であったが、なかなかチャンスを得ることが出来ない。しかし後半19分、自陣ゴール前まで深く攻め込まれピンチの場面を迎えるも、WTB青木天真(4年・立教新座)が相手のパスをタイミング良くインターセプト。一気に走り抜け、立教に流れをもたらすトライを挙げた。主導権を握った立教は気迫のある攻撃を続ける。敵陣22メートル付近までエリアを進めたところで青山学院からペナルティを獲得。FB小林がペナルティゴールを蹴り込み、得点を12点差とした。しかし後半36分、再び立教のペナルティから青山学院に自陣ゴール前でのラインアウトの権利を与え、モールでトライを挙げられる。予断を許さない状況の中、ロスタイム2分が告げられた。5点差を守り切ることが出来るか、観客席の部員達も固唾を呑んで見守る。そんな中、立教は自らのペナルティから青山学院にラインアウトのチャンスを与えてしまう。勝つためにはトライを決して許してはいけない。ゴール前で力強い攻撃を続ける青山学院に対し、固い防御網を張った立教はFB小林のジャッカルでノットリリースザボールの反則を獲得。タッチに蹴り出し、ノーサイドの笛がなった。
リードを守り切り熱闘を制したのは立教だった。
この一年、悔しい思いをたくさんした。しかし北山組は後ろを向くことはなかった。常に前を向き続け、これまでのスタンダード、常識、自分の殻を破ってきた。偉大な先輩達が遺してくれた対抗戦Aグループという舞台での、6年ぶりの勝利、北山組として初めての勝利、全員が一丸となったからこそ掴み取れた勝利。多くの方に支えていただいたこと、新型コロナウイルスが猛威を振るう未曾有の状況の中、大会を開催していただけたこと、様々なことへの感謝を忘れずに、立教ラグビー部はこれからも高みを目指す。
文章:立教大学体育会ラグビー部





