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試合レポート
12月6日(日)
<引退試合>明治学院大学戦
北山組最終戦は4年生全員が濃紺をまとい挑む一戦となった。これまでの努力や苦難、感謝、全ての想いを懸け学生ラグビーの最後を迎える。4年間共に過ごした仲間と勝利で最後を締め括るため、誇りを胸にピッチへ駆け出す。
開始早々、立教は圧巻の力強いプレーを魅せる。WTB齋藤広騎(4年・東京農大第二)の俊足で仕留めたタックルによって形成された相手ボールラックにすばやく反応しターンオーバーに成功する。その後明治学院のペナルティを機にSH仲川神威(4年・立教新座)がクイックスタート、ディフェンスをかわしながらゴールラインに飛び込み先制トライ。CTB山口航貴(4年・桐蔭学園)のゴールキックも成功し、スコア7-0で順調なスタートを切る。4分のファーストスクラムでは明治学院FWを圧倒する強さを見せ、テンポの良いパス回しから山口がディフェンスを弾き飛ばす豪快なランでインゴールに飛び込んだ。FW陣も隙のない守備を見せ、LO坂口朋生(4年・立教新座)は相手ボールラインアウトのスティールに成功する。しかし11分、ノックオンによる自陣での相手ボールスクラムから明治学院の攻勢に遭いトライを献上する。この失点で気持ちを入れ直した立教は試合の主導権を奪い返す。フェーズを重ねるごとに敵陣へ攻め込み、FB小林将也(4年・國學院栃木)やHO石塚大翔(4年・茗溪学園)が当たり負けしないゲインを魅せ、FL亀井駿(4年・茗溪学園)、WTB吉澤雅樹(2年・桐蔭学園)が立て続けにトライに成功しスコアを26-5とする。立教は今年一年対抗戦Aグループで戦い抜いてきた実力を発揮し、終始明治学院を圧倒していく。25分、ラインブレイクによる小林のトライなどはその証だろう。31分、SH佐々木千颯(4年・浦和ルーテル学院)の繊細なボール捌きから繋がれたボールを齋藤がインゴールに持ち込みトライ。そして今シーズン立教の奮闘を大きく支えた小林が自身3本目のゴールキックを成功させた。36分には山口に代わりWTB久保怜央奈(4年・立教新座)が入り、4年生全員の出場が果たされた。残されたわずかな試合時間、全員が4年間の想いを胸に試合に臨む。39分、スクラムからFB青木天真(4年・立教新座)が大きくゲインをし、繋がれたボールをLO山口翔大(4年・立教新座)がトライ。その後もLO秋元律樹(4年・立教新座)の強靭な体格を生かしたラインブレイク、佐々木の相手との体格差をものともしないタックルなど立教の猛攻撃は終わらない。42分、佐々木のトライから久保がゴールキックを成功させ59-5でノーサイドを迎えた。
学生ラグビーを悔いなくやり切り、充足感に溢れた4年生の笑顔が芝の上で輝いた。立教ラグビー部を6年ぶりの対抗戦Aグループ勝利へと導いた4年生は、強豪相手に臆することなく立ち向かっていける礎を築いてくれた。今年果たすことができなかった史上最強の立教になるために、我々の成長は終わらない。
文章:立教大学体育会ラグビー部





