試合レポート
10月17日(日)
<関東大学ジュニア選手権大会>青山学院大学戦
昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止となり2年ぶりの開幕となった関東大学ジュニア選手権大会、初戦の相手は宿敵・青山学院大学である。台風が近づく悪天候の中、今年の目標を達成するためにも絶対に負けられない一戦が幕を開けた。
試合開始から一進一退の攻防が続く展開となるが、青山学院ディフェンスの隙を突いたゲームキャプテンのLO鈴木惣史(4年・仙台育英学園)からSH伊藤光希(1年・桐蔭学園)へボールが繋がり一気に敵陣22mまで攻め込む。しかしそこからなかなかゲインラインを突破することが出来ない。11分、青山学院ボールスクラムを最前列の奮起によりホイールしペナルティを誘発、敵陣ゴール前での立教ボールラインアウトと絶好のチャンスを得る。しかしミスから再び青山学院ボールとなり、ディフェンスの合間を抜かれ最初の得点を許す。その後WTB庄子真登(3年・仙台第一)のジャッカルなどに沸く部員席だったが、その後も続けざまにトライを奪われ0-19と点差を離される。追いつきたい立教は敵陣で攻めの姿勢を見せるがチャンスでペナルティを多発してしまい得点には繋がらず、苦しい流れのままスコア0-26で前半を折り返す。
今シーズン、チームにとって初めての勝利を掴み取るためにもこのまま終われない立教。メンバー全員で円陣を組み直し、逆転のために気持ちを一つにして後半戦を迎える。4分、自陣22m立教ボールスクラムからボールを受けたFB相田快晴(2年・立教新座)が右奥の空いたスペースにキックを蹴り込み一気に敵陣へと攻め入る。左右にパスを繋ぐもミスで惜しくも得点には繋がらない。その後、青山学院のキックに翻弄されてトライを献上するなどなかなか流れが掴めない立教だったが、青山学院のミスに即座に反応するHO山田志門(3年・函館ラ・サール)やPR湯村怜(3年・立教新座)のディフェンスを寄せ付けないビッグゲイン、SO安藤海志(3年・京都成章)のゴール前へと運ぶ好キックなど光るプレーが見られる。25分、敵陣ゴール前マイボールラインアウトからFWの一体感あるモールでHO山田が念願の公式戦初トライを挙げる。勢いに乗る立教は続く28分、SO安藤の機転の利いたパスに公式戦初出場のWTB太田匠海(2年・京都成章)が即座に反応し、俊足を生かした快走でインゴールに飛び込んだ。難しい角度のゴールキックもSO安藤が難なく決めて得点を14-33とする。その後、PR熊田聖道(3年・東海大大阪仰星)の身体を張った力強いプレーもありマイボールの時間が続いたが、青山学院の圧力を受け再びトライを奪われる。38分、残されたわずかな時間で巻き返しを図る立教。SO安食龍之介(1年・城西大付属川越)の絶妙なキックを相手BKがノックオン、CTB福壽佳生(2年・立教新座)が自慢の脚力を生かしたステップでディフェンスを翻弄し宣言通りのトライ。19-40と得点を上乗せしたものの、ここで無念にもノーサイドの笛がグラウンドに響いた。
結果的には不甲斐ない点差での敗戦となったが、80分間を通して多くの好プレーが見られ春シーズンと比較して個々のスキルの上達は実感することが出来た。明日からの練習では明確となった課題を修正し、続く関東大学対抗戦、ジュニア選手権大会では更に成長したチームの姿を見せてくれるだろう。
文章:立教大学体育会ラグビー部