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Result

<関東大学対抗戦A/Bグループ入替戦>

2021.12.12 Sun. 14:00K.O.

 立教大学 

37

20 - 5

 
 

17 - 0

 

5

​ 成蹊大学 

211212vs成蹊

スタジアム情報

熊谷ラグビー場Aグラウンド

​埼玉県熊谷市上川上810

​試合レポート

 「絶対に勝つ。」部員全員が思いを一つにし、いざ決戦に挑む。

 

 立教のキックオフで前半が始まった。開始4分、立教ボールラインアウトからCTB中優人(1年・桐蔭学園)が成蹊ディフェンスを振り払い抜け出すと、FB天羽秀太(2年・桐蔭学園)も巧みなステップで22メートルライン付近まで大きくゲイン。成蹊のオフサイドで得た立教ボールのラインアウトからラックを形成、ジリジリとトライラインに近づく。このままトライを取り切りたいところだったが成蹊のノットリリースザボールがあり、立教はPGを選択。SO安藤海志(3年・京都成章)が成功させ3-0と先制点を挙げた。このまま流れを保持したい立教は12分、FB天羽がグラウンド中央から22メートルラインまで一気に駆け抜けパスを繋いでいく。そこに成蹊が再びペナルティ。ここでもPGを成功させ6-0。着実に点数を重ねた立教だったが、16分にノットリリースザボールから自陣でのラインアウトのチャンスを与えてしまう。立教の必死なディフェンスも敵わず、成蹊のキックパスが右大外のプレーヤーに通りそのままトライを許す。成蹊陣営の応援も過熱しこのままペースを握られてしまうのかと思われたが今日の立教は違った。ハドルを組み再び意思統一を図ると、成蹊のペースをことごとく断ち切るナイスプレーを連発し自らの手で流れを手繰り寄せる。31分、成蹊のペナルティーからゴール前ラインアウトのチャンスを得ると丁寧にフェーズを重ね、最後はHO三村真嶺(1年・東海大大阪仰星)が成蹊ディフェンスをかわしトライラインに飛び込んだ。SO安藤のゴールキックも難なく決まりスコアを13-5とする。勢いに乗った立教は38分、成蹊のノックオンで得たマイボールスクラムから、SH伊藤光希(1年・桐蔭学園)→SO安藤→ FB天羽とパスを展開、内側に走りこんできたブラインドWTBの舟橋広倫(4年・名古屋)が成蹊ディフェンスラインをブレイクする見事なサインプレーを成功させ、パスを受けたWTB太田匠海(2年・京都成章)がトライラインまで一気に駆け抜けた。ゴールキックも成功し、20-5と点差を広げ前半を終えた。

 

 これまでやってきてことを信じ、誰一人として気持ちを切らすことなく迎えた後半戦。開始4分、22メートル付近でのラインアウトからモールで前進すると、LO村田裕太(4年・函館ラ・サール)がトライ、27-5と点差を引き離す。8分、ハイタックルによるシンビンを出し数的不利に陥った立教だったが、NO.8紀伊雄介(3年・桐蔭学園)のビックゲインやSO安藤の鮮やかなドロップゴール成功など果敢なプレーで状況を打破。32分には敵陣でのラインアウトからモールで前進しゴールラインに迫る。しかし、モールからボールを出せずアンプレアブルとなり絶好の機会を逃す。だが、試合は立教ペース。42分、LO守源(3年・立教新座)が成蹊のキックをチャージしゴール前でのマイボールスクラムを獲得。この絶好のチャンスで相手を圧倒、目標に掲げていたスクラムトライを決め、スコアを37-5とした。そして46分、試合終了のホイッスルと共に熊谷は歓喜の渦に包まれた。

 

 今シーズン、数え切れないほどの試練に立たされ悔しさとやるせなさに何度も悔し涙を流した。しかし、誰一人として現実から目を背けず、歯を食いしばりながらも走り続けてきた。互いへの尊敬を忘れず、一人一人がラグビーへ向き合う責任を全うできた「麻生組」だからこそ超えられた数々の試練と自分達の限界。それを糧にして掴んだこの一勝を、決して忘れることはないだろう。「麻生組」が残してくれた熱い思いと最高の舞台をこれからも繋いでいきたい。

​文章:立教大学体育会ラグビー部

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