2020年10月6日(火)

齋藤広騎(4年・WTB)

「BREAKし続ける2ヶ月間に」

先日、対抗戦Aグループが開幕し、初戦の明治戦を迎えました。観戦していた立場として、率直な心境を教えてください。

 結果としては大差で負けてしまいましたが、格上の相手に怯むことなく80分間戦い続けていたと思います。夏期間に注力してきたダブルタックルや高速リバイブでの激しいディフェンスの成果が発揮されている場面が多く、通用する部分も充分あると感じることが出来ました。それと共に、観戦の立場でしたが、対抗戦Aグループのスキル、体格など全てにおけるレベルの高さを改めて思い知りました。これから対抗戦が続いていきますが、今年のチームは一戦一戦戦う中で成長していけると思うので、試合に出場するメンバーも、しないメンバーも、スタッフも、チーム全員で挑戦し続ける2ヶ月にしていきたいと思います。

春シーズンの試合が中止となるなど、思うように練習や試合が出来ない日々が続いていましたが、その時の心境を教えてください。

 本来であれば春シーズンの試合がアピールの場になっていたはずだったので、全試合中止となってしまったのは非常に悔しかったです。プレーヤー最後の年ということもありますが、秋シーズンには対戦しないリーグ戦の大学などと試合が出来る機会でもあったので、高校の同期たちと戦う機会が無くなってしまったのも寂しかったですね。

ラグビー人生を振り返って、影響を受けた選手はいますか。

 山田さん(山田雄大・平成30年卒)です。3学年離れていましたが、山田さんに誘われてオフである月曜も含め、週7日も富士見でウエイトに励んでいたことが非常に印象に残っています。毎日一緒に過ごす中で、自主練習の他にも徹底的に食事管理する様子を近くで見させてもらえて、あの超人的な体格やスキルは努力の上で手にしたものだと分かり、自らに絶対に妥協しないストイックさには驚かされていました。大学に入学し、高校ラグビーと大学ラグビーのレベルの違いを初めて実感したのは、紛れもなく山田さんとの出会いです。山田さんは「ボールを持てばなにかやってくれるだろう」とチームから絶大な信頼を持たれていて、自分も山田さんのようになりたいと、同じポジションとして日々刺激を受けていました。

 今年ご卒業された、楢さん(楢崎彰太郎・令和2年卒)、大晃さん(藤原大晃・令和2年卒)、床田さん(床田聖悟・令和2年卒)、ミッツさん(光長浩晟・令和2年卒)にもお世話になりました。普段は一緒にふざけてばかりいましたが、言葉と行動が伴っている格好良い姿は3年間常に憧れの存在でした。

4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。

 2年生時に出場した早稲田大学との定期戦が印象に残っています。自分自身、定期戦に出場した初めての試合でもありましたし、強豪校である早稲田大学を相手に白星を挙げることが出来たのは素直に嬉しかったです。また、個人的には同じ高校出身である早川さん(早川亮輔・平成31年卒)と共に出場し、早川さんからパスを受け取ってトライを取ることが出来たことは胸に迫るものがありました。

 自分が出場していなかった試合で言うと、1年生時の入替戦です。万全の準備で試合に臨み、あのメンバー、あのチームなら必ず勝てるだろうと思っていただけに、対抗戦Aグループの壁の高さを実感した瞬間でした。だからこそ、昨年その高い壁を倒し昇格出来たことは、生きてきた中で一番嬉しい経験となりました。

大学に入り、成長することが出来た点はありますか。

 ハイパントキックのキャッチとディフェンスの2点です。昔からハイパントキックのキャッチに苦手意識があったので、大旗さん(山本大旗・平成30年卒)と翔大(北山翔大・4年)にハイパントキックをよく蹴ってもらっていました。おかげで徐々に得意と言えるまでになり、現在もスキルを磨いている最中です。

 ディフェンスも高校まではあまり得意ではありませんでしたが、自らの武器にしたいと思うようになり、相手が嫌がる外からのディフェンスを常に心がけて練習に臨んでいます。

今年は「BREAK」というスローガンを掲げていますが、個人的に「BREAK」出来たと感じる点を教えてください。

 これまでは先輩方がチームを引っ張ってくれ、自分はついていくだけでしたが、最終学年になりリーダーを務める立場になりました。自分は元々皆を引っ張るようなキャラクターではありませんが、自分のことだけに集中するのではなく周りも見るようになったのは正に「BREAK」出来た点だと思います。リーダーを務める上で、昨年Bチームのリーダーを務めていた田中さん(田中博進・令和2年卒)のように、明るく元気よく接することでポジティブな雰囲気になるように意識しています。特に1年生が多く、慣れないこともあると思うので、積極的なコミュニケーションも心がけていることの一つです。今年のBチームのメンバーは皆真面目で、日々切磋琢磨することが出来ています。自分達のスキルの質を高め、Aチームを突き上げていけるよう残り2カ月間皆で「BREAK」し続けていきます。

期待している選手はいますか。

 Bチームで共に高め合ってきた皆に期待していますが、中でも礼紀(桑原礼紀・3年)とオッチー(落合凌平・3年)に特に期待しています。礼紀は、ラグビーに対して本当に真剣に向き合っていて、ラグビーに対する情熱を感じます。練習が始まる前に皆よりも早く富士見に来てウエイトをするなど、陰で努力している姿をよく見かけるので、これからの立教ラグビーを引っ張る存在になってほしいと思っています。オッチーは同じ高校出身の後輩なので、試合で活躍して母校の名を轟かせてほしいですね。二人には、特に各々のポジションでレギュラーに定着してほしいと心から思っています。

後輩に伝えたいメッセージを教えてください。

 大学生には4年間をどう過ごすかという選択肢が本当にたくさんあります。そして、どの選択を下すかが今後の人生にとって重要だとも感じています。そんな中で、「ラグビー部で過ごす」という選択肢を選んだからには、皆には後悔しないように過ごしてもらいたいと思っています。4年間は長いです。人生最後の貴重な学生生活を過ごしているということをしっかりと考え、楽しみながら思う存分やり切ってください。皆が対抗戦Aグループの舞台で活躍しているのを観戦するのがとても楽しみです。

同期に伝えたいメッセージを教えてください

 皆が言うと思いますが、同期に恵まれていたと思います。ユニークな人ばかりで、楽しかった記憶ばかりが思い出されます。特に、寮生とは部活の時間だけではなくプライベートでも毎年寮生旅行に行くなど、ずっと一緒に過ごし色々な感情を共有した大切な仲間です。

 同期で特に尊敬しているのは、天真(青木天真・4年)と同じポジションであるヤマ(山口航貴・4年)です。天真は昨年FWにコンバートしていたこともあり、圧倒的なフィジカルの強さを持つ選手です。当たり負けず果敢に攻めていくプレースタイルの天真は、チームにいて心強く目を見張る存在です。ヤマは強豪校出身で、下級生の頃からずっとAチームで出場していて、本人には直接言えませんが、皆の期待に必ず応えてくれるところが本当に格好良いなと思っています。

 また、活躍してほしいという意味で個人的に今シーズン注目しているのは、翔大です。翔大は昨年の入替戦の直前に怪我をしてしまい、惜しくも出場が叶いませんでしたが、現在はキャプテンとしてチームをまとめつつ自らも食事やウエイト面でかなり努力をしている姿を日々見ています。入替戦に出場出来なかったという悔しさを持つ分、その成果を思う存分発揮して活躍している姿を見たいですね。

これから対抗戦が続きますが、意気込みを教えてください。

 今年は異例続きで、例年に比べ準備期間は少なくなってしまいましたが、先輩方に与えていただいたこの素晴らしい環境を来年も残せるよう、各々の立場からチームの勝利にどう貢献出来るかを考え、笑顔でシーズンを終えたい。これに尽きます。

HPをご覧の皆様へ一言お願いします。

 いつも多大な応援ありがとうございます。今年は最終学年にも関わらず思うようにラグビーが出来ず悔しい一年でしたが、対抗戦Aグループという環境でラグビーが出来ることに感謝して、残り2ヶ月悔いの無いよう全力で頑張ります。応援宜しくお願いします。

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