2020年10月28日(水)

金子 裕二朗(4年・FL/NO.8)

「"FACE UP"〜顔上げて生きろ〜」

関東大学対抗戦3試合を終えてみていかがですか。

 早慶明と対抗戦3試合を終えて今、素直にとても楽しいです。昨年まで対抗戦Bグループで戦ってきた相手とは反対に、重さも力も技術も全て立教より上回っている相手と戦うため厳しい状況下ではありますが、80分間自分のパフォーマンスを発揮できることに喜びと楽しさを感じています。特に初戦の明治戦は高校時代に最も仲の良かった同期がいたため、一番楽しみにしていた試合でした。昨年の明治との定期戦で「来年こそは対抗戦Aグループで一緒に戦おう」と約束し、入替戦で昇格を決めた時は真っ先に連絡をくれたその同期と戦うことが出来るようになって本当に嬉しかったです。対抗戦開幕前は試合を重ねられないという準備不足から不安も多くありましたが、明治戦の80分を通して全員が最後まで諦めないという熱を持ち、立教らしく愚直で紳士にラグビーに取り組めたことは大きな収穫でした。早稲田戦では昨年大学選手権優勝の強豪という相手に対して、思った以上に手応えを感じることが出来た試合でした。自分達のミスにより失点も多くありましたが、個人個人が対抗戦Aグループでも通用するという自信に繋がった試合でした。慶應義塾戦は必ず勝利すると意気込んでいた相手ではありましたが、完全にチーム力に圧倒されました。明治や早稲田と比べてスタープレーヤーがいないチームですが、組織として確固たる型が完成しており、その強みに完璧に負けたと感じました。

今年のコロナの自粛期間を振り返ってみていかがですか。

 最終学年のこの大事な時期に現在のコロナの影響を受け、不本意な期間でした。自粛期間には毎日オンラインでのトレーニングが行われていたのですが、画面越しで見る部員はグラウンドで会う時よりどこか寂しそうに見えました。グラウンドだけではなく、プライベートでも会えなかったあの期間は部員との距離も少し遠く感じていましたが、そんな中でもオンラインで皆と顔を合わせる僅かの時間は、自分の空虚感を少しでも和らげるものでした。現在、このような状況下で仲間たちと共にラグビーが出来ることの喜びと感謝を忘れずに、残された期間を全力で過ごしていきたいと思っています。

 

4年間で1番印象的な試合は何ですか。

 昨年の入替戦はもちろん印象的ではありますが、1年生の夏合宿での大阪体育大学との一戦です。人生で初めて頭を打って方向感覚を失い、病院送りになりました。今でもあの試合の映像は自分の携帯に大切に保管しています。ただ、病院で脳震盪ではなく、熱中症と診断した医者は今でも信じていません。

 

同期に伝えたいことは何ですか。

 私は友達の多いタイプではないので入部当初は同期と仲良くなれるか不安で、桐蔭出身で固まり、自分からは歩み寄ろうとはしませんでした。しかしいつのまにかプライベートでも遊びに行くほど、一番仲の良い学年になっていました。4年間を共に過ごし、みんな1人1人にそれぞれ好きな部分があり、だからこそここまで頑張ってこれました。素直にありがとうと言いたいです。本当に良い同期に恵まれた大学生活でした。その中でも塾長(相良隆太・4年)は一番思入れの深い存在です。塾長とは中学時代から一緒にラグビーをプレーしてきて、人生の半分近くの時間を共に過ごしています。すべての面で尊敬できる塾長は私にとってライバルでもあり、目標でもあり、そして親友でもあります。塾長に勝てるように最後まで互いに切磋琢磨していきたいです。また志木に住んでいる5人(岡本力哉・北山翔大・齋藤広騎・中田航央・山口航貴・4年)には特に感謝しています。毎日のように一緒にご飯を食べ、オフには旅行に出かけます。4年間たくさん迷惑をかけたと思いますが、志木でやってこれたのはあいつらのおかげです。きっと卒業後もずっと付き合っていくであろう大切な関係です。このような同期とならきっと史上最強の立教を創り上げられると信じて、共に過ごせる時間を大切にしていきたいです。

 

今年の北山主将(北山翔大・4年)、チームの雰囲気について教えてください。

 翔大は皆が思っているより完璧な人間ではなく、影で沢山の努力をし、そして沢山悩んでいます。仲が良いからこそ近くでその姿を見てきて、支えたいと感じるキャプテンです。試合前の円陣で泣いてしまうようなキャプテンですが、最後まで翔大について行けば必ず「対抗戦2勝以上」という目標を達成できると思っています。チーム全体としては2、3年の下級生からも積極的に意見が出る良い環境だと思います。リーダーだけではなく多くの人が思ったことを発信しやすいため、チーム全体が活性化し良い循環に繋がっていると思います。

 

自分にとってラグビーとは何ですか。

 「人生」です。父親と兄の影響で3歳からラグビーを始めてから19年、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。ラグビーを始めてすぐにその魅力に夢中になり、自分からやりたいと思った唯一のものでした。振り返ってみると大好きなラグビーを通して、嬉しいことも辛いことも知れたような気がします。私にとって人生であるラグビーにこれからも真摯に向き合っていきたいと思います。

 

期待している後輩は誰ですか。

 期待している後輩は多くいますが、その中でも特に周太(佐伯周太・3年)、ノリ(麻生典宏・3年)、恭也(金子恭也・3年)、熊田(熊田聖道・2年)には頑張ってほしいです。周太とはいつも空いた時間に2人で体を当て合ったり、タックルやジャッカルなどの個人練習を共に行い、技術を高め合っていました。その練習に熱心な姿勢から、これからのバックローを支えていくプレイヤーだと思います。ノリは中学からずっと一緒ということもあり、プレースタイルだけではなく、人間性も好きなプレイヤーです。大学では怪我に悩まされる期間が長くありましたが、今こうして共に対抗戦Aグループという舞台で戦えることを嬉しく思います。恭也はいつも物静かなイメージですが、グラウンドに出ると一変し、いつもは仲の良いノリと胸ぐらを掴む喧嘩をするほどの熱いプレイヤーです。敵から逃げずに体を張り続ける熱い彼は、これからの立教の大黒柱となるでしょう。熊田は東海大仰星という強豪校出身、昨年はAチームとして活躍していたにもかかわらず、現在はBチームに低迷しています。不器用な部分もありますが、一度熱が入れば立教のPRで一番のハードタックラーだと思います。長い大学ラグビー生活の中で現在のようにうまくいかないこともあると思いますが、今を耐えて来年からは立教の1番を背負ってほしいと思っています。

 

後輩に伝えたいことは何ですか。

 どうしたらメンバーになれるか迷い、悩んでいる後輩に伝えたいことがあります。それはどんなに上手くいかなくても、決して下を見ることなく、次に何が出来るのかを考え続けてほしいということです。私も入学当初は桐蔭学園という強豪校出身であることに甘え、大学でも自分に出来ることは沢山あるだろうと思っていました。しかし1年生の時は何をやってもうまくいかない時期が続き、このままの現状維持では何も変わらないと痛感しました。怪我にも悩まされ、妥協してばかりの日々を送り、もちろんメンバーに選ばれることはありませんでした。しかし2年生の時、当時主将であった大旗さん(山本大旗・平成31年卒)に「お前はこんなぬるい環境でプレーする選手ではない」と声を掛けていただいたことがきっかけとなり、もう一度自分自身と向き合い、何をするべきなのかを考えました。体を大きくする、フィットネスを頑張るなど、人と同じことをするだけでは成長できないと感じ、それに加えて自分だけの強みを作ることを目指しました。これだけは負けないというプレーを持つことで自信にも繋がり、試合中迷った時はそのプレーをすればいいという余裕が生まれます。私はジャッカルやブレイクダウンの強さという強みを伸ばしたことで、結果的にAチームのメンバーに選ばれるようになりました。自分と向き合い、努力する姿を必ずコーチ陣や幹部は見てくれています。最後まで自分を信じて、今何か上手くいかないことがあったとしても、顔を上げて次に向けて出来ることを考え、そして実践してほしいと思っています。

 

引退まで残り僅かですが、今後の目標を教えてください。

 1日1日を悔いの残らないように過ごしたいです。半年近くラグビーをすることが出来ない期間があり、この1年間は不完全燃焼だったと感じています。だからこそこの対抗戦Aグループでは悔いの残らないよう、自分のパフォーマンスをすべて出し切り、チームに何か残したいと思っています。また残された対抗戦の試合に対しては1つ1つの単発としてゲームに向き合うのではなく、次に繋げるための試合にしていきたいと考えています。これまで3試合で得た課題と向き合いながら、必ず「対抗戦2勝以上」という目標を達成します。筑波、帝京と厳しい戦いになると思いますが、終盤の日体と青学に必ず勝利できるよう、最後まで立教らしいプレーを体現していきます。

 

HPをご覧の皆様に一言お願いします。

 日頃から多くの熱いご声援やご支援、誠に感謝しております。現在対抗戦3試合を終え、例年以上に厳しい戦いが続いておりますが、部員一同「対抗戦2勝以上」という目標に向かって日々精進してまいりますので、何卒応援の程よろしくお願い致します。

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