2020年11月20日(金)

秋元 律樹(4年・LO)

「原動力は常にチームの皆」

対抗戦Aグループで戦う初めてのシーズンとなりましたが、各試合を振り返っていかがですか。

 どのチームもこれまでテレビで観て破壊力に慄くような強豪校だったので、いざ自分達が戦うとなると足がすくむ思いでした。特に最初の明治大学戦では、誰もが知る有名選手達を前にとてつもなく緊張しました。しかし、想定していたよりもずっとプレーが通用する手応えがあり、自分達がやってきたことは間違っていなかったと確信することができました。最後はやはり地力の差が出てしまいましたが、前向きに初戦を終えることができたと思います。早稲田大学戦はラインアウトの獲得率が悪く自身のサインチョイスに課題が残りましたが、個人ではタックルや強みのアタックで良いプレーができたので、得るものも大きかったです。次の慶應義塾大学には完敗したと感じました。個人では通用する部分もありましたが、相手の伝統的な武器である低いタックルやFWの推進力に圧倒されました。筑波大学戦では決定力の欠如が明確に表れたと思います。試合展開は拮抗しているように見えても点差がどんどん離れていくのが苦しかったですね。先日の帝京大学戦は非常に苦い思い出です。先制トライを取って良いスタートが切れたにも関わらず、圧倒的な力でゴリ押しされてしまい、体力的にもメンタル的にも完膚なきまでに叩きのめされました。しかし、どの試合でも対策通りにトライに繋がるような状況を作り出すことはできています。あとはそれを80分間やりきることができるかどうかなので、この反省は残り2戦に活かしていきたいと思います。

4年間立教ラグビー部の主戦力として戦ってきた感想を教えてください。

 体が大きかったので1年生の頃からメンバーに選ばれる機会には恵まれていましたが、当初は強豪校出身の周りの選手に圧倒され、プレーでもよく失敗して怒られてばかりいました。選ばれたからには責任を果たさねばと必死にサインを学び、練習後には当時のLOの先輩方に頼み込んで自主練に付き合っていただいていました。2年生からはスタメンとして試合に出ることも増え、3年生からはラインアウトの司令塔を務めるようになり、次第に責任感が強まっていきました。昨年のAチームのFWは同期が多く、ラインアウトでは自分が、スクラムでは石塚(石塚大翔・4年)や瑛也(古川瑛也・4年)が中心となって練習や試合に取り組む機会を多くいただいたので、成長することができたと思います。今年FWリーダーとしてチームに向き合う際に、この経験は大いに役立ちました。元来自分から積極的に発言するタイプではありませんでしたが、今はリーダーとしてFWを引っ張る役割に使命感を感じて日々の練習に取り組んでいます。今年は様々な環境の変化がありましたが、チームの皆と一緒にプレーできる一瞬一瞬を心から楽しんでいるので、皆のためにも最後まで頑張りたいと思います。

 

現在のチームの状況はいかがですか。

 ここからシーズンの正念場を迎えるにあたり課題として挙がっているのは「ミスに対して厳しく対処していく」ということです。今年は苦しい試合展開になることが多く、プレー中の細かなミスがそのまま相手の得点に繋がってしまっています。自分だけでなくチーム全員に対して、いかに規律を遵守する姿勢を維持させられるかが鍵となると考えています。しかし上からの圧力で縛り過ぎず個々を尊重する文化は立教の強みでもあります。下級生でも積極的に意見を出してゲームメイクに参加しているので、とても良い雰囲気を作ることができていると感じています。

 

自粛期間中はどのように過ごしていましたか。

 チームではオンラインでのトレーニングや食事管理を継続していましたが、やはり本格的な練習やウエイトトレーニングが無いので体重を維持できず大いに焦りました。昨年昇格が決定した時から対抗戦Aグループの強豪校との体格差は大きな課題だったので、自粛期間中は皆が不安を抱えていたと思います。先行きが不透明な状況がモチベーション低下に繋がってしまった選手もいたのですが、会って話すことすらできない中で彼らにどう声をかけるべきか非常に悩みました。自分自身、規律は最低限守っていましたが、練習ができないもどかしさや焦りに加え就職活動のストレスもあり、気持ちが落ち込んで苦しんだ時もありました。夏頃から少しずつ練習が再開して皆とラグビーができるようになった時は本当に嬉しかったですね。

 

尊敬する同期について教えてください。

 同期の皆はかなり個性的ですが、それぞれ自分にない部分を持っているので全員に尊敬しているところがあります。ただあえて挙げるとすれば、瑛也、石塚、菱川(菱川浩太・4年)、トレーナーの菜緒(齋藤菜緒・4年)ですね。瑛也はひたすらに愚直なプレーヤーです。何があっても絶対にルールを守り、求められればハッキリと筋の通った意見を言います。同じように石塚も自分の考えを周りに伝えるのが上手いです。自分は詰め寄られると反論できないタイプなので、二人のように自分の考えをしっかりと持ち、皆が納得するように話すことができる点を尊敬しています。菱川は高校時代の主将でもあり、当時からそのストイックさには感服していました。目標を持って自分に負荷をかけることができる強さ、論理的な思考ができる頭の良さは自分にはない部分です。菜緒はトレーナーとしての柔軟さを尊敬しています。プレーヤーの意見をよく聞いて、必ず運営や指導側の意向とうまく折り合いをつけて対応してくれます。臨機応変な彼女にはいつも助けられていて、ありがたいなと思っています。

 

期待する後輩について教えてください。

 ノリ(麻生典宏・3年)と周太(佐伯周太・3年)は人一倍ウエイトトレーニングに励んでおり、努力で限界を超えていこうとする姿勢に頼もしさを感じます。高校時代からの後輩でもある学生コーチの相田(相田向陽・3年)は、同じ学生でありながら皆を指導する立場として苦労も多いかと思いますが、真摯にチームに向き合ってくれています。選手の食事管理では一人一人の食事内容に対して毎回驚くほど丁寧にコメントしていますし、プレーヤー経験者なので普段から選手の気持ちを良く理解して行動してくれます。来年は今年以上にチームでの責任が重くなると思いますが、頑張ってほしいですね。惣史(鈴木惣史・3年)はこれまで自分が担ってきたラインアウトの司令塔を引き継ぐことになると思うので、サインのバリエーションを増やし、今年の反省を活かして成長していってほしいです。恭也(金子恭也・3年)はとにかく真面目なプレーヤーです。彼は背中で語るタイプの男なので、彼が努力する姿は周囲に良い影響を及ぼすと思います。二木(二木翔太郎・1年)は素直で努力家な部分が成長を予感させますね。手塚(手塚一乃進・1年)は今年からラグビーを始めたにも関わらず、凄まじいポテンシャルの持ち主です。ラグビー理解を深めていけばいつか化けるのではと期待しています。

 

後輩に伝えたいことはありますか。

 学生スポーツは終わりが明確に決まっています。どのように過ごそうとも時間は限られているので、とにかく楽しんでほしいと思いますね。幸い対抗戦Aグループ残留は決まっているので、来年も望みうる最高の舞台で戦うことができます。相手は格上の強豪校ばかりですが、委縮せず、堂々と自分達のラグビーをすることを楽しんでください。また、次の一年間という時間を大切に過ごしてほしいです。今年は思うように活動できない時期が続きましたが、長い自粛期間が明けて8月に活動を再開した時、チームの皆と会ってラグビーができることが嬉しくて仕方がありませんでした。来年もどうなるか分かりませんが、一日も無駄にせず、がむしゃらに練習に取り組んでほしいと思います。

 

残り2試合への意気込みを教えてください。

 絶対に勝ちます。10月からシーズンを戦ってきた手応えから考えても、自分達が積み重ねてきたことは確実に成果として表れています。対抗戦2勝という目標を達成するためにも、日本体育大学戦と青山学院大学戦は必ず勝利してみせます。立教らしいプレーを最後まで切らさず、苦しい場面では4年生が先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思います。

 

HPをご覧の皆様に一言お願いします。

 日頃より多大なるご支援、ご声援ありがとうございます。今年はコロナウイルスの影響により厳しい状況が続いておりますが、このチームで戦えることを精一杯楽しみながらシーズンを過ごしてまいりました。未だ結果を出せていませんが、残りの2試合で必ず応援してくださる皆様に恩返ししたいと考えております。最後まで応援を宜しくお願いいたします。

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