2020年12月2日(水)

仲川 神威(4年・SH)

「父の背中を追いかけて」

5年ぶりとなる対抗戦Aグループでの試合も6戦が終了しましたが振り返って感じることはありますか。

 いよいよ次の試合で最終戦を迎えますが、現状では厳しい戦いが続いています。昨年まで対抗戦Bグループに所属していたことに加え、コロナウイルスの影響で春シーズンに試合をすることができなかったため試合経験の差が露呈してしまっていると感じており、この試合経験の浅さが選手層の薄さやレフリーとのコミュニケーション不足に繋がっていると感じます。

 しかし、初戦の明治大学戦は結果に関わらず自分達らしいラグビーをすることができたと思います。ディフェンスを堅くし、トライを取りきれたことは自分達の自信へと繋げることができました。

 

今シーズンで印象に残っている試合はありますか。

 慶應義塾大学戦です。自分自身プレーヤーとして出場し、対抗戦Aグループの舞台でプレーすることができました。21番として出場しましたが、慶應側の21番もラグビースクール時代の友人であったため楽しんでプレーでき、印象に残っています。また日本体育大学戦も印象に残っている試合のひとつです。主務として関わりましたが、この試合の結果には部員の誰もが悔しい思いをしたと思います。この試合は対抗戦2勝を目標にしてきた我々にとって重要な一戦でした。この悔しさは最終戦となる青山学院大学戦で晴らしたいと思います。

自身の役職である主務を務めた心境を教えてください。

 2年生の時に次期主務に推薦されましたが、高校時代にも主務を務めていたということもあり「いずれ主務になるだろうな」と自分でも感じてはいました。実際に主務になると決まった時、自分の中でプレーヤーと主務を絶対に両立しようと覚悟を決めました。昨年度から対抗戦の試合にも出場することができ、選手側と運営側の両面からチームに参加することにやりがいを感じていたので、どちらも諦めたくはありませんでした。

 今年度はコロナウイルスの影響で活動人数や環境が制限された中で選手が効率よく練習に取り組むために、自粛期間中は彩乃(福田彩乃・4年MG)と菜緒(齋藤菜緒・4年TR)と惣史(鈴木惣史・3年副務)の4人で毎日何時間もオンラインミーティングを重ねました。就職活動をしながらの対応だったため本当に大変でした。10月から対抗戦も開幕しましたが対抗戦Aグループは未経験だったことに加え、コロナウイルスの影響でイレギュラーな制限が多かったため、主務として運営にとても苦心しました。しかし主務になったことは自分自身の部活に対する意識を変えました。選手としてやるべきことはもちろんのこと、どのような対応をすれば部員が良い環境で練習に臨めるか常に考えるようになりました。そして西田HCや福田監督といったコーチ陣やOBの方々との関わりを経て、自らの経験値をも高めることができました。立場が人を作るとはこのことかと実感しています。主務としてこのチームに関わることができて良かったと感じています。

 

同期について教えてください。

 我々の学年はとても個性豊かなメンバーで溢れています。しかし、その個性豊かなメンバーが集まってこそ発揮できる団結力があるとも思っています。主将の翔大(北山翔大・4年)は幹部メンバーとして、また同じポジションでもあるので、数多くのコミュニケーションをとってきました。また力哉(岡本力哉・4年)は本当に尊敬しています。Aチームのスタメンとしてチームの先頭に立って活躍していますが、彼は昨年までAチームメンバーに選ばれていませんでした。しかし、昨年のBチームを引っ張り、努力で周囲を認めさせたかっこいい男です。また立教新座出身のメンバーとも長く一緒にラグビーをしてきましたが、ひとりひとり高校とは見違えるほどの姿に成長し、互いに切磋琢磨して高め合うことができました。

 また今年は主務としてマネージャーと連携することが多かったのですが自分が言ったことをしっかりとこなしてくれとても助かりました。普通では気づかないような細かいことにも気づいてくれたからこそ円滑なクラブ運営ができているのだと思います。

ふざけてばかりの同期ですが根は真面目でラグビーに対しては熱い想いを持っているやつばかりだと思います。

 

期待している後輩について教えてください。

 自分のことを先輩っ子だと思っていましたが、最近は多くの後輩とコミュニケーションをとるようにしています。

 まず向陽(相田向陽・3年)は来年チームの要となる人物だと思います。今もこのチームは向陽がいなかったら成り立ってこなかったと感じるくらいです。ノリ(麻生典宏・3年)は公私ともに仲が良く、瑛也(古川瑛也・4年)が引退した来年以降のフロントをまとめていくのはノリだと思っています。恭也(金子恭也・3年)は完全に背中で語る男です。来年以降のチームを引っ張っていくような存在になれると思っています。周太(佐伯周太・3年)もまたチームにとって欠かせない存在になり得ると思っています。ウエイトにも真面目に取り組んでおり、期待しています。庄子(庄子真登・2年)と佐渡(佐渡亮太・2年)も最近頑張っているなと思う選手です。Aチームで活躍している姿を見るのを楽しみにしています。1年生の中だと天羽(天羽秀太・1年)です。すでにAチームのスタメンとして試合に出場し、ちゃんと活躍している姿を見て一人の選手として純粋に尊敬しています。

 SHの後輩は特に気にかけていますが、SOとSHどちらもできるという強みを持つ総真(伊藤総真・3年)、FW並みのディフェンス能力を持つ礼紀(桑原礼紀・3年)、自分の考えを確立している時来(北川時来・1年)、同じ立教新座出身の大野(大野凌麻・2年)と大地(髙木大地・1年)全員に期待を寄せています。

 

後輩に伝えたいことはありますか。

 来年度も厳しい戦いが続くと思います。しかしAグループの舞台で戦えること、恵まれた環境の中で練習に取り組めることは当たり前ではありません。OBの方々を始めコーチ陣、父母の方々など色々な人が支えてくれているということを常に認識し、感謝の気持ちを持つようにしてください。何かしらのことに対してすぐに文句を言うのではなく、自ら建設的な意見を言えるようになってください。マネジメントがいるからこそ試合を開催することができる、マネージャー・トレーナーがいるからこそ安心して普段の部活ができるということを認識してください。コーチ陣がいるからこそチーム力を上げることができる。部員ひとりひとりの意識でチームは大きく変わっていきます。

学生ラグビーも残りわずかとなりましたが心境はいかがですか。

 引退する実感が湧きません。感慨深いです。週に6回、会いたくなくても会わざるを得なかった仲間に会えなくなることは、正直なところ寂しくもあります。物心つく前の幼少期からラグビーというスポーツを始めさせてくれた両親には感謝の気持ちでいっぱいです。同じ立教大学ラグビー部を卒業した父の影響は自分の中でとても大きいものでした。そしてこのラグビー人生では色々な人からの影響を受けました。平間さん(平間大貴・令和2年卒)にはラグビーの技術だけでなく考え方など様々なことを学びました。その他たくさんの先輩にも支えられ、後輩にも刺激をもらい、成長することができました。また、他部活の仲間、日本代表に選ばれた友人や日本一を勝ち取った友人の活躍は大いに刺激となり、自らのモチベーション向上にも繋がりました。

 

この一年で立教ラグビー部は変化したと思いますか。 

 とても成長したと思います。今では当たり前になっている全体練習後の個人練習も、自分が1、2年生の時には全くと言っていいほど取り組む人がいませんでした。また上下関係の垣根がない分、目標である言い合えるチームという目標とするチーム像に近づけたと思います。しかしまだまだ完成形ではありません。来年以降より厳しい環境を作り、対抗戦Aグループで戦い抜けるようなチームにしてほしいと思います。コロナウイルス感染防止のための人数制限でチームを分けて練習せざるを得なかった影響は大きかったと思います。しかしシーズン終盤になってチームの組織力は高まり、来年以降を見据えた行動をするようになった後輩も増えたと感じました。主力で活躍していた4年生が引退した後の12月の過ごし方が勝負になります。北山組を超えるチームを作ってください。

対抗戦最終戦、青山学院大学戦の意気込みについて教えてください。

 北山組の集大成になります。まず個人としては円滑な試合運営を行うことに努めたいと思います。青山学院大学にはチーム力で拮抗できていると思うので、立教ラグビー部の良さでもあるがむしゃらなプレーで最後まで戦い抜き、全員で勝利を掴み取りたいと思います。

HPをご覧の皆様に一言お願いします。

 HPをご覧の皆様、いつも温かいご声援をありがとうございます。今年度は厳しい状況の中での活動となりましたが、今後の立教大学ラグビー部には伸び代しかありません。個性が豊かで癖の強いチームですが、心から誇れるチームです。最強の立教を作るべく、部員一同精進して参りますので今後とも応援宜しくお願いいたします。

 

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