

2023年5月27日(土)
相田 快晴 (4年・CTB/WTB/FB)
「燃える闘魂」
大学に入ってから最も印象に残ってる試合はどの試合ですか。
2年生の時に出場したジュニア選手権大会、日本体育大学戦です。当時のチームは、関東大学対抗戦、ジュニア選手権大会共に全敗と、チーム全員の心が折れかけていました。そんな中、なんとか1勝を掴む為、そしてチームが今後上を向く為に身体を張り、足が攣っても走り続けていた関原さん(関原泰河・令和3年度卒)や落合さん(落合凌平・令和3年度卒)をはじめとした4年生の背中を見ました。自分はその背中から4年生としてチームを引っ張る覚悟とチームを背負って戦うことへの誇りを感じ、憧れを抱きました。今の自分が後輩たちの目にどう映っているかは正直分かりません。それでも当時の4年生のように、覚悟と誇りを持ち、それらをプレーで体現したいと思っています。
春シーズンの振り返りと、残りの試合に対する思いを教えてください。
筑波大学戦、法政大学戦と共に前半は良い試合ができていましたが、後半になるとペナルティが重なり相手に圧倒されてしまったことが敗因だと考えています。自分自身、タックルミスやペナルティを犯してしまいチームの勝利に貢献できなかったことを非常に悔いています。しかし、そのような状況下でも1、2年生を中心に様々な選手が試合に出場し結果を出していることは、チームにとって非常に良い収穫なのではないかと考えています。これからの立教大学ラグビー部を支えるのは彼らなので、後輩の活躍を応援しつつ、彼らに負けないよう最高のパフォーマンスを発揮し、チームの一員として勝利に貢献したいです。
自分の強みと弱みは何ですか。
柔軟性が強みだと考えています。また、圧倒的なスピードやステップ、大きい選手を一撃で倒すタックルなど、圧倒的な強みを持っていないことが自分の弱みだと思います。そんな自分だからこそ、怪我で人が足りないなどチームが困った時に「快晴がいるから大丈夫」と思ってもらえるような選手になることを目標に努力し続け、今ではBKの複数ポジションをこなせるようになりました。実際、昨年勝利を掴み取った関東大学対抗戦、青山学院大学戦で「快晴を出して良かった」と試合後にコーチから声をかけていただいたときには何にも変え難い喜びを感じました。大学選手権出場を目指すにあたり、チームは今後あらゆる困難に遭遇するでしょう。そのような苦しい状況でも「快晴がいるから大丈夫か」と思われるくらいの選手になり、少しでもチームを支えるプレーをすべくこれからも精進したいと思います。
期待する後輩は誰ですか。
後輩全員に期待していますが、特に期待しているのは光希(伊藤光希・3年)、ヨシケン(吉田健斗・1年)、丸山(丸山凜太郎・3年)、タミちゃん(田中美羽・3年)、光咲ちゃん(中出光咲・3年)、そして川畑(川畑俊介・3年)です。
光希は、自分が見てきた人の中でもトップクラスのストイックさを持っていると思います。練習前に早くきてパス練をし、練習後は誰よりもウエイトをして身体を追い込んでいます。その献身性やハードワークにチームはいつも助けられていると思います。その期待を背負いすぎず、光希なりのやり方で今後も頑張って欲しいです。ヨシケンは、先日の筑波大学戦後に自身のフィジカルに課題を感じたと言って自主的にトレーニングに励んでいました。自分の課題を受け止めたうえで真摯に頑張れる人が本当に強い人だと思っているため、今後の立教のFWはヨシケンが支えていくと確信していますし、その頑張りで今後もチームに貢献して欲しいと思います。丸山は選手から分析に転向した苦労人ですが、今ではチームに欠かせない一員となっています。私自身、昨シーズン関東大学対抗戦やジュニア選手権大会に臨むにあたり、元選手である丸山の目線での分析に何度も助けられました。ラグビーを研究しつつ勉強しているのだろうなと感じることが多々あり、これからも力を貸して欲しいと思っています。タミちゃんは選手のことを本当に良く考えて行動していると思います。富士見総合グラウンドの閉館時間直前になるまでテーピングを何度も巻き練習している姿や、食事の研究などを続けている姿を見てきました。勉強してきた栄養素の知識をもとにくれる食事のアドバイスはどれも的確ですし、選手に寄り添ってくれるタミちゃんの力がチームにも自身にも必要だと考えているので、これからもよろしくお願いしたいです。光咲ちゃんは、自分がボールを磨いている際なども気にかけて手伝ってくれる姿や、マネジメントミーツでも積極的に発言する姿から非常に頼りになる、ありがたい存在だなと思っています。裏方からのサポートがあって初めて選手は満足のいく試合ができていると思っているので、これからもサポート、頼りにしています。そして川畑です。毎週のように温泉に行き、共に野球観戦にも行くほぼ友達(弟子)のような彼ですが、選手、副務、学生レフリーの三刀流でラグビーに勤しむ姿は本当に尊敬していますし、私自身も川畑に支えられています。いつも本当にありがとう。周りからの期待を背負いすぎずに、これからも川畑らしくチームを支えて欲しいです。何か困ったことがあればまた温泉にでも行きましょう。
何人かをピックアップしましたが、部員全員の協力があってはじめて自分自身が楽しくラグビーをできていると思います。本当にありがとうございます。皆とならばこれからの立教大学ラグビー部をより良いものにできると思います。共に大学選手権に出場したいです。
尊敬している同期はいますか。
個人的に、この学年はラグビーに真摯な人が特に多いと思っています。練習前のアップや食事、身体づくりを改善しようと試行錯誤し、本気で部員に向き合ってくれるトレーナーさん。自分たちがスムーズに練習を行い試合に参加できるようマネジメント面から支えてくれるマネージャーさんにはすごく感謝しています。プレイヤーの皆はラグビーに対して真剣に向き合っていますし、全員がチームのために頑張れる人たちだなと感じています。
特に名前を挙げて選ぶことはできませんが、人それぞれに良さがあり、目の前のことから逃げないマインドを持つ同期全員を尊敬していますし、感謝しています。
副務として、最高学年として意識してることはありますか。
どんな雑用でもこなすことです。正直、副務と言ってもやっていることは雑用の管理です。しかし、管理しているだけでは動いている人の気持ちは分かりません。なので、グラウンドの水撒きやライン引き、ボールの空気入れといった雑用は率先して行うよう心がけています。一見当たり前のように見える行動ですが、当たり前を当たり前にできるようになってはじめて結果は付いてくるものです。そのような姿勢を少しでも後輩に伝えることができれば、今後の後輩たちにとってもより良い環境が生まれるのではないかと考えています。目標達成に向けてチームを引っ張ることと、後輩たちの練習しやすい環境を整えることが最高学年としての務めだと思っています。
ラストイヤーの意気込みを教えてください。
今年は自身のラグビー人生最後の年であると同時に、中学からお世話になった10年間の立教ラグビー生活の集大成だとも考えています。自分の1番の原動力は両親、家族が支えてくれてきたことのへの感謝や愛情だと思っています。いつもありがとう。今まで自分が成長できたのは、両親や多くの仲間、そして立教ラグビーという素晴らしい環境に支えられたおかげだと思っています。それらへの感謝を大学選手権出場という結果で体現したいです。その為ならばどんなに辛く苦しい練習にも耐え抜き走り続ける所存です。皆さんで立教ラグビー100年の夢を叶えましょう。
HPをご覧の皆様へ一言お願いします。
平素より立教大学ラグビー部へのご声援やご支援、誠にありがとうございます。100周年を迎える記念すべき年に大学選手権出場を成し遂げるべく、自分を含め選手一同直向きに練習に取り組んでいます。数々のOB・OGの方々に残していただいた歴史に感謝しつつ、それらを超えて後輩たちに良い文化を還元することが我々97期の使命だとも考えています。立教大学ラグビー部が新たな歴史を刻む為にも今後とも変わらぬご声援を、どうぞよろしくお願い致します。