Locker Room
2024年11月7日(木)
【ラストシーズンを迎えて③】
4年生にとって、最後となるシーズンも折り返し地点を過ぎました。この連載では、残り2回にわたり、ペアごとに互いに4年間で成長したと思うことや、自分にとって相手はどのような存在かを語っていきます。
<熊田昴 × 杉本恵大>
・熊田昴(学生コーチ)
立教新座で中学生からラグビーを始めてから10年。ずっと横にいたのが杉本恵大こと、スギでした。10年目にして個人的にメッセージを書くのはだいぶ照れ臭いですね。
初めて会った時の印象はいまだに強烈に覚えています。入学式の翌日、僕の斜め右前にいたスギはまだ友達が全然いなかったので、熱心に聖書を読んでいましたね。読み終わりましたか?読み終えたと、心から祈っております。そこから中高6年間、ラグビー部で家族よりも長い時間を過ごしていきました。夏休みの練習終わり、110円のカルピスロング缶1つで、部室で2時間以上毎日みんなで喋っていましたね。大雪の日に謎にみんなで3駅分歩きましたね。高校最後の試合、負けた後志木のしゃぶ葉に行きましたね。遊びに遅刻してきた僕が、罰ゲームで泣きながら臭豆腐を食べましたね。僕がスペイン留学行く前の集まりで、謎にスペイン料理屋予約してくれましたね。夏休みに遊ぶ時、普段遅刻しないスギが連絡なしに3時間遅れてきた時は本当に死んだと思いました。あと高校の卒業旅行、コロナのせいで行けなかったけど福岡旅行いつ行きます?
全国大会や何かレベルの高い選抜には、僕とスギを含めた立教新座ラグビー部からは選出されませんでした。ラグビー選手としての僕達は微妙だったのかもしれません。
ただ僕の一度しかない学生生活の、男子校で男臭くて、ずっと笑っていた青春を作ってくれたのは間違いなくスギと、ラグビー部の同期達です。
大学入学後、高校ラグビー部の同期達は各々やりたい事を選び、大学ラグビー部に入部したのは僕とスギともう1人だけでした。そして今、スギは高校の学生コーチとして、僕は大学の学生コーチとして、お互いの場所で立教大学ラグビー部に関わっています。
僕の学生時代を死ぬほど面白くしてくれたスギと、2人を繋げてくれたラグビーにお互い今も関わり続けているという事が大変うれしいです。
今やれる事をやりきり、大学選手権に出場し、引退した後、福岡旅行にでも行きましょう。これからも面白く、よろしくお願いいたします。
・杉本恵大(立教新座高校学生コーチ)
熊(熊田昴)との出会いは立教新座中学校ラグビー部の時ですので、今から10年ほど前のことになります。10年という年月が過ぎてゆく早さに驚きつつも、集大成を迎えていることに対する感慨深さがあります。
熊の印象は当時から今も変わらず「器用な人」です。立教新座高校の時はキャプテンとして、大学ラグビー部では選手・学生コーチとして「組織のために自分を変化させること」を貫いていたかと思います。その芯の強さや、どの環境下でも順応してゆく姿に自分には無いものを感じ、憧れたことは一度や二度ではありません。紛れもなく自慢の同期です。
また、高校と大学の合同練習では、大学の学生コーチとしてではなく、一人の立教新座高校OBとして高校生を見つめてくれているように感じています。ルーツである立教新座を、そしてその後輩たちを今でも気にかけてくれていることを嬉しく思います。
私が指導していた選手が大学ラグビー部に入り、熊に指導されることなど考えられるわけがなかった10年前、1年C組の教室。共に汗を流し、グラウンドが離れてもなお寄り添ってきたこの10年間の日々。これらを忘れずに、卒部した後の10年、そしてその先も……熊らしさを引き続き大切にしていて欲しいと思います。
<田中美羽 × 塩谷結>
・田中美羽(TR)
私のこの4年間を語るには欠かせない最強ギャルバディ。
初めて会った体験会の日、帰りに部車の荷台で揺られながら「よろしく~」と会話したことをよく覚えています。その頃は2人揃って金髪と青髪で、なんだか気が合いそうな予感がしていたのは大当たりだったね。
よく周りから似ているといわれるようにそんな部分もあるけれど、私より何倍もストイックな結に刺激を受けながら積み上げた4年間でした。
初めて観戦しに行った結の試合、日本一になった試合、試合後によく送ってくる◎なプレー動画。いつどのシーンを切り取っても誰よりもハードワークする結を見る度、選手の力になるために自分に出来る事は何かを考えさせられています。
そして悩んだ時には、ズバッと選手目線の的確アドバイスをくれるよね。いつもありがとう。
社会人になっても合トレ(合同トレーニング)して、将来はイケイケなおばあちゃん2人で足腰強く山登りしましょう。
残りの時間、少しでも多く富士見で会えることを信じて待っています。
・塩谷結(NO.8)
みうとは部活説明会で初めて会い、犬を2匹飼っていることや、その時髪を染めていたことなど共通点があり、駅まで送ってもらう部車の中で入部後よろしく!と話したことを覚えています。入部後はわたしのリハビリ期間や菅平での自由行動、みうの地元までのドライブ(?)などを通して、くだらない事から悩み事まで多くのことを共有し、たくさん笑わせてもらいました。みうがいなければ、わたしはもっと幽霊部員だったと思うので、とても感謝しています。
みうは考え方や好みなど、似ていると思う点もたくさんありますが、ラグビー部に対する向き合い方は真似できるものではなく、本当に尊敬しています。特に、リハビリ期間中の選手をしっかりと導く姿や試合中にメディカルをしている姿は頼り甲斐しかありません。ただただかっこいいです。そんなみうと社会人になっても合トレ(合同トレーニング)することが楽しみです。ぜひ東京勤務を勝ち取って欲しいです。
残りの後数か月、悔いなく終われるようにお互い頑張ろう!!