2020年1月16日(木)

「グラウンドから見た入替戦」 後編

 

―27分にペナルティゴールを決め、16-21と5点差まで追いつきました。重要なキックでしたが、自信はありましたか。

藤原「蹴る位置が真ん中だったのでそこまで心配はしていませんでしたが、絶対に外せないという緊張感はありました。練習してきたことを信じて、集中して蹴りました。」

 

―逆転が見えてくる展開となりましたが、具体的なプランはありましたか。

藤原「もうキックは蹴らずに行こうとは話したよね。」

床田「そうだね。成蹊も疲れて守りに入るだろうと予想していたので、キックでボールを渡してしまいたくはなかったですね。」

「コーチ陣が何度も床田に『放れ!』って言っていたのは聞こえていた?」

津田「あの場面は俺も叫んでいたよ!観客席にいた部員たちも全員声を揃えてサインコールしていた(笑)」

床田「全然聞こえなかった!(笑) 俺が外にいた彰太郎にパスを回さないといけないのに自分で突っ込んでしまったことがあったんです。あれは完全にミスだったな。」

髙橋「FWとしては、外側のBKに繋げば確実にゲインしてくれると信じていたので、そのチャンスが来るまでミスなくボールを保持し続けようと話し合っていました。」

―33分のラインアウトから最後の逆転トライまで、随分と長いアタックでした。振り返っていかがですか。

下山「まずこのラインアウトですけど、少し前に同じポイントでもあったんです。その時は下根がスローをミスしてしまって上手くいかなくて。今回もラインアウトの司令塔である律樹(秋元律樹・3年・立教新座)がその時と同じサインを使うと言ったので少し不安がありました。でも下根が短時間でしっかりと修正してきたので感心しましたね。」

床田「その後のモールでは礼紀(桑原礼紀・2年・21番)が良かったです。モールが割れてしまった時も懸命にボールをキープしてくれていました。モールで成蹊陣ゴール前の真ん中に近付くことができたので、あとは絶対にミスしないように堅実に進むようにしていましたね。」

下山「俺、一回相良(相良隆太・3年・6番)に怒られたんです(笑)キャリーした時にボールが足に挟まって上手く出せずに時間を使ってしまって、すごい剣幕で怒鳴られましたね(笑)」

髙橋「俺も相良に叱られたなあ(笑)激しいコンタクトを重ねていたから体がボロボロで立つのが辛かった時に、相良が『あと3分で駿介さんのラグビー終わっちゃうんだよ!』って。あれにはハッとしましたね。」

 

―成蹊も必死のディフェンスでした。ペナルティやミスをしないか、見ている方はハラハラしたのではないですか。

津田「俺はゾーン入ってた(笑)」

一同「(爆笑)」

津田「俺はさっきも言った通り、前半の感触からしてここまで厳しい展開になると思っていなかったから、もう手に汗握るというか…。生きた心地がしなかったです。でも去年までと違うのは、今年の立教は最後に取りきる力を鍛えてきたこと。これまでの試合でもラストワンプレーで逆転勝ちした試合が多かったので、メンバーの皆ならやってくれると信じて見ていました。」

―観客席の立教コールは聴こえていましたか。

藤原「聞こえていました。すごい勢いで、何度も起きていましたね。」

真貝「成蹊コールも何度か起きて観客席が応援合戦のようになっていたので、健二郎(玉川健二郎・4年・副将/副務)が観客席の部員に『もう一回頼む!』って指示を出してくれたりしたんですよ。部員だけじゃなく応援にいらしてくださった方々も、皆声を枯らして叫んでくれていました。」

 

―トライとコンバージョンキックを決め、ノーサイドを迎えました。どんな気持ちでしたか。

一同「とにかく嬉しかった!!」

床田「7点取って逆転するためにもインゴールど真ん中にしっかりと決めることができたことも嬉しかったです。残り時間的にも最適なタイミングでトライできたと思います。」

藤原「コンバージョンキックはレフリーに残り時間を聞き、これで最後だと確信して蹴りました。皆が真ん中に拘って決めてくれたので絶対に入ると思いましたね。」

津田「コンバージョンが決まるまでは気が気じゃなかったけど、昇格が決まった瞬間に皆と抱き合って喜びました。駿介は腰が抜けていたし、海野は感極まってうずくまっていて…。あの光景は忘れられません。」

 

―観客席からは大歓声が沸き起こっていました。勝って客席を見渡した時はどんな気持ちでしたか。

藤原「まず目に入ってきたのは大喜びで手を振ってくれていた部員たちです。学年を問わず嬉し泣きしている人が多くて、良いチームだなとしみじみ感じました。」

床田「多くの方に応援していただいていたんだなと実感したのと同時に、やっと恩返しができたと思いました。」

―この4年間ずっと対抗戦Bグループでの戦いでしたが、最後に昇格を成し遂げました。Aグループへの憧れが1番強い代だったからこそ最後に勝ち切れたのではないかと思います。4年間を振り返って、いかがですか。

床田「入替戦には毎年出場していたので俺は今年のメンバーの中でも勝ちたいという気持ちは誰よりも強かったと思います。絶対に泣かないと言っていた後輩が勝って大泣きしているのを見て、昇格できて本当に良かったと心の底から思いました。」

「今年の代はチームで決めたことを絶対にやりきる真面目さがありました。やった分の成果は必ず出るんだなと感じました。」

下山「たとえBチームでも最後まで上を目指すのが正しいチームの在り方だと去年照男さん(眞壁照男・平成31年卒)が言っていました。俺は4年間ほとんどBチームだったけど最後まで入替戦メンバー入りを諦めるつもりはなかったし、そうやって4年生が率先してチームの底力を上げていくことが重要なのかなと考えています。」

髙橋「今年思い切ってBKからFWに転向し試合でも使ってもらえるようになりました。しかしFLは層が厚いのでAチームでプレーしていても常に下からの突き上げは怖かったです。だからこそグラウンド以外の場所でも努力することができたと思いますし、最後にあの大舞台でプレーできたことは自分の誇りです。」

藤原「俺はメンバーに選ばれた以上は同じポジションの部員に『自分が出た方が良かった』とは絶対に思われたくなかったので覚悟を持って入替戦に臨みました。また、高校からの同期である床田と大きな舞台で一緒にできる最後のチャンスだったので嬉しかったです。入部のきっかけは床田と床田のお母さんに誘われたからなので、感謝しています。」

海野「4年間ずっと変わらなかった『昇格』というチームの目標をやっと達成することができて、後輩たちにAグループでプレーする機会を残してあげられたので、4年生としての責任は果たせたのかなと思います。」

真貝「主務としては人の意見を聞くこと、何事にも疑問を持って向き合うことを大切にやってきました。津田を中心に1年間を通してチーム全員が努力を怠らない文化ができたから結果がついてきたのだろうと思います。」

津田「チームの皆がとても素直に俺に向き合ってくれたのでありがたかったですね。個人としては、プレーにおける自分のテーマを早い段階から確立させ、もっと強みを伸ばしていればチームの中での結果は変わっていたのかなと反省する部分もありますが、この4年間で学んだことは数知れないですし、今後の自分の人生において必ず糧になるだろうと思いますね。」

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Interview​

―今後の立教ラグビー部に何を期待しますか。

津田「今年ようやく4年間勝てなかった入替戦に勝ち、昇格することができました。しかし大学ラグビー界全体から見れば大した事件ではないでしょう。立教ラグビー部の進撃は今から始まるのであり、何年かかってもいいから一つずつステップアップしていって、いつか日本ラグビー界に影響を及ぼすような強大なチームになってほしいです。入替戦に勝って昇格した今年が遠い過去として霞むくらいの、輝かしい未来を期待したいと思います。」

 

―最後に、HPをご覧の皆様、入替戦を応援してくださった皆様に一言をお願いします。

床田「4年間たくさんの方々にサポートしていただいて本当に感謝の気持ちしかありません。入替戦に勝つことができたのも皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。」

「学生スタッフなので応援してくださる皆様とお話しする機会も多かったのですが、こういった方々のおかげで心置きなく部活に専念することができるのだなと実感する4年間でした。本当にありがとうございました。」

津田「皆様のご支援がないと部活というものは成り立ちません。立教がこれからもっと強くなるためにも、更なる応援やサポートをいただければ幸いです。今後とも立教大学体育会ラグビー部をどうぞよろしくお願いいたします。」