試合レポート
11月12日(土)
<ジュニア選手権大会>拓殖大学戦
ジュニア選手権大会最終戦。対するは、昨年7-73で大敗を喫した拓殖大学である。Bチームが今年積み上げたものを発揮して、前回の日本体育大学戦に続く勝利を挙げたいところだ。
試合は立教のキックオフで始まった。開始から拓殖のアタックの時間が続くも、先にスコアを動かしたのは立教であった。プレッシャーをかけたディフェンスで相手のノックオンを誘発してマイボールを獲得した立教は、素早いパス回しで陣地を進める。大外に構えていたLO太田昌利(3年・立教新座)にパスが回り、強力なハンドオフで相手を跳ね飛ばして大きくゲイン。並走していたWTB佐渡亮太(4年・立教新座)がボールをもらいインゴールに飛び込んだ。続く前半8分と15分には、拓殖のペナルティにより敵陣22mマイボールラインアウトの機会を得る。そこからモールを形成してHO山田志門(4年・函館ラ・サール)が2連続トライを奪う。更に23分には、CTB相田快晴(3年・立教新座)が拓殖ディフェンスに捕まれながらも力強い足取りで突破。CTB尾藤悠貴(4年・静岡聖光学院)→NO.8仙臺蔵三郎(1年・立教新座)とオフロードパスが繋がり得点を重ねていく。直後25分には、拓殖が放ったロングパスをWTB佐渡がタイミング良くインターセプトして40mを独走。ゴール前で相手に止められたものの、FL田中太陽(3年・立教新座)がすぐに駆け寄りマイボールを継続させ、最後はCTB尾藤が巧みなステップで相手をかわしてトライを挙げた。立教の勢いは止まることなく、30分にはFW陣を中心に敵陣ゴール前でフェーズを重ね、拓殖のディフェンスの隙を突いたPR権藤時大(4年・石神井)が追加点を挙げた。4年生の活躍が目立つ中、前半終了間際にはWTB佐渡が本日2度目となるトライで更に点差を離した。合計7トライを挙げ、45-0と圧倒的な力を見せつけて試合を折り返す。
立教は前半ペナルティ1個と規律を守ったプレーで試合を優位に進めることができた。メンバーたちは試合の勝利にこだわるだけでなく、来週に控えた対抗戦・筑波大学戦出場へのアピールをしようとハーフタイムで更に気合いを入れた。
前半の勢いのままアタックを続けようと挑んだ後半であったが、開始早々、立教は相手の素早いパス展開に翻弄されて得点を許してしまう。立教は下を向くことなく、すぐに流れを取り戻す。後半5分、FB吉澤雅樹(4年・桐蔭学園)が自陣10mからダイナミックなステップでディフェンスをかわしてゴール前まで進むビッグゲインを見せる。相手に捕まりながらも、最後は大きく手を伸ばしてトライラインの真上にボールを置いた。観客が沸く勢いあるプレーのまま点差を離したいところではあったが、立教は度重なるペナルティで中々得点を挙げることができない。この後しばらく自陣でプレーする時間が続いたが、足を止めることなく立教は虎視眈々と得点を狙う。26分、立教は拓殖のペナルティにより敵陣10mでマイボールラインアウトの機会を得ると、左右にボールを回したアタックで着々と陣地を進める。SO斉藤空来(1年・國學院久我山)からパスを受けたLO太田が相手のディフェンスラインの隙をかき分け、20m以上走り抜いてゴール中央に飛び込んだ。スコア57-14から立教は更に点差を離そうと挑むも、36分に失点して57-19となる。ラストワンプレーで立教は敵陣でアタックを続けたが得点には繋がらずノーサイドとなった。
3年ぶりに今大会で2勝を挙げることができ、チームにとって大きな一歩となった。しかし、後半にペナルティなどのミスが続き勢いが鈍るのは立教全体としての課題でもある。「大学選手権出場」をかけた大事な一戦を来週に控えた立教は総力戦で挑む。
文章:立教大学体育会ラグビー部