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Result

 <定期戦>

2023.06.18 Sun. 14:00K.O.

 立教大学 

​76

47 - 0

29 - 7

7

 東京大学 

東京大学戦

スタジアム情報

​スピアーズえどりくフィールド

〒134-0087 東京都江戸川区清新町2丁目1−1

​試合レポート

6月18日(日)

​<定期戦>東京大学戦

 

 今年度、創部100周年を迎えた立教大学ラグビー部。東京大学との歴史と伝統ある定期戦も、87回目を迎えた。清々しい気候の中、会場に集まった多くの観客や立教大学応援団の熱い声援を背に、東大のキックオフで試合が始まった。

 

 前半開始早々、CTB江田優太(3年・川越東)のキックにより敵陣22m付近まで大きく攻め込む。ラインアウトのチャンスを得るも、惜しくもノットストレートとチャンスを逃す。4分、FB天羽秀太(4年・桐蔭学園)が、複数の東大ディフェンスを交わす巧みなステップで大きくゲインすると、CTB江田→FL二木翔太郎(4年・立教新座)へとパスを繋ぐ。そのままFL二木が力強いゲインで相手をなぎ倒しながら先制トライを挙げた。FB天羽のキックも決まり、7-0とする。9分、FW陣の安定したスクラムからアドバンテージを得ると、NO.8仙臺蔵三郎(2年・立教新座)が相手の隙を見てスクラムからボールを持ち出し、SH北川時来(4年・國學院久我山)→CTB佐藤侃太朗(2年・國學院久我山)にパスを繋ぐ。そのまま、CTB佐藤が相手ディフェンスを寄せ付けず5mを走り抜きトライ。FB天羽のキックも成功し得点は14-0となる。13分、自陣22mラインにてキックオフボールをノックオンしてしまう痛恨のミスを犯し、失点の危機が訪れる。東大のフィジカルを活かした攻撃に立教はペナルティを重ねゴール前での攻防が続くも、徹底したディフェンスで相手のペナルティを誘いピンチを脱する。すると17分、SH北川が味方の難しいパスにも上手く対応し、グラウンド左を約30mのビックゲイン。独走トライかと思われたが、惜しくもタッチラインを割ってしまう。しかし、勢い付いた立教はLO日野幹太(2年・立教新座)の相手ディフェンスを寄せ付けない力走など好プレーを連発し、21分、東大のペナルティから敵陣22m/ゴールラインでのラインアウトのチャンスを得ると、PR八代デビット太郎(3年・京都成章)がモールから抜け出しそのままトライ。キックも決まり、21-0と得点を突き放す。25分、FL二木の強烈なタックルからターンオーバーに成功すると、FW陣がWTB太田匠海(4年・京都成章)へと丁寧にパスを繋ぐ。キックを使った攻撃を仕掛けるも、タッチラインを割り絶好のチャンスを逃す。しかし直後の26分、今度はBK陣が素早いテンポでパスを回すと、最後はPR佐久間翔悟(2年・桐蔭学園)がトライラインを割った。29分、自陣22/10mラインでの東大ボールのラインアウトをNO.8仙臺がスチール、SH北川からパスを受け取ったWTB大畑咲太(1年・東海大大阪仰星)が持ち味のランでグラウンド左を大きく駆け抜けた。トライライン目前で東大のディフェンスにペナルティが取られると、ラインアウトからモールを形成しそのままHO三村真嶺(3年・東海大大阪仰星)が押し込みトライ。FB天羽の正確無比なキックも決まり、35-0と立教が試合の主導権を握る。38分、WTB大畑がグラウンド中央に切り込み、LO島﨑太志(2年・桐蔭学園)→PR佐久間→HO三村とパスを繋ぐ。ボールを受け取ったFB天羽が、東大ディフェンスを引きずるほどの力強いランでトライかと思われたが惜しくもグラウンディングを阻まれる。しかし直後の39分、FW陣の丁寧なピックでじわじわと敵陣へ攻め込むとNO.8仙臺がトライ。立て続けに得点を重ね、40-0と大きく点差を離す。立教の勢いは止まらず前半終了間際の42分、CTB佐藤がグラウンド中央を左へ大きく走り抜けると、サポートに付いていたSO相田快晴(4年・立教新座)へオフロードパス、SH北川へとパスを繋ぐと、そのまま約10mを走り切りトライ。47-0と東大を圧倒したまま前半を終えた。

 

 ハーフタイムに行われた立教大学応援団のパフォーマンスで会場の熱気が再び高まった中、立教はメンバーを総入れ替えし気持ちを新たに後半に挑む。

 

 後半3分、SO中優人(3年・桐蔭学園)のキックから敵陣へ一気に攻め込むと、CTB安食龍之介(3年・城西大川越)が相手ディフェンスを引き付けながらCTB福壽佳生(4年・立教新座)へとナイスパスを繋ぐ。サポートに回っていたSH伊藤光希(3年・桐蔭学園)にボールが渡ると、快速を飛ばしトライラインに飛び込んだ。SO中のキックも難なく成功し、得点は54-0となる。9分、相手のキックからパスを受け取ったFB天羽究平(1年・桐蔭学園)が得意のステップで東大ディフェンスを次々とかわし敵陣まで攻め込むと、CTB福壽→SO中→SH伊藤→CTB安食とグラウンド全体を使った大きなパスで相手を翻弄し、最後はFL船山駿(4年・立教新座)が難しいパスをキャッチ、そのままトライラインを割り得点を59-0とする。16分、FL船山のタックルが東大アタックに突き刺さりターンオーバー、SO中→CTB安食→WTB長島朔良(1年・立教新座)→LO吉田健十(1年・報徳学園)とテンポ良くパスを回すと、WTB長島がグラウンド左を約30mの激走、公式戦初トライを挙げた。しかし19分、立教のペナルティからゴール目前まで攻め込まれる。なんとか危機を脱したい立教だったが、オフサイドを重ねトライを献上してしまう。64-7と点差は開いていたものの、惜しい失点となる。26分、SO中の敵陣スペースを良く見たナイスキックからグラウンド左敵陣22mラインでのラインアウトのチャンスを得ると、FW陣がモールを形成。SH伊藤が素早いパス捌きからリズムを作り、空間をよく把握した長いパスを放る。上手くキャッチしたWTB長島が試合を決定付ける2本目のトライを決めた。32分、立教のペナルティの連続からピンチに陥るも、LO吉田のチャージングやCTB福壽のナイスタックルなど、個人の技が光り危機的状況を打ち破る。37分、BK陣が敵陣22/10mまでゲインすると、ラックの中からFL田中太陽(4年・立教新座)がボールを持ち出しトライラインを割った。SO中のキックも成功し、76-7と大きく点差を離したままノーサイドの笛が鳴った。

 

 80分間の戦いの中、終始東大を圧倒し力の差を見せつけた立教。チャレンジングなプレーも多く見られ、春シーズンに積み上げてきた成果を実感できた一戦となった。しかし、ペナルティや規律の乱れも散見された。秋の関東大学対抗戦に向け、組織力の向上を図り今よりもさらに進化した立教大学ラグビー部に期待したい。

​文章:立教大学体育会ラグビー部

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