Result
<関東大学対抗戦>
2024.09.14 Sat. 15:00K.O.
立教大学
6
6 - 26
0 - 31
57
早稲田大学
試合レポート
9月14日(土)
<関東大学対抗戦>早稲田大学戦
遂に関東大学対抗戦の開幕を迎えた。「大学選手権出場」という目標を胸に、濃紺のジャージを身に纏った23人は早稲田大学との戦いに挑む。
試合開始2分、相手のキックボールをWTB村上有志(1年・東福岡)がキャッチしFB大畑咲太(2年・東海大大阪仰星)にパスすると、相手のディフェンスを振り切りながらのビッグゲイン。その後、SH伊藤光希(4年・桐蔭学園)の素早く正確なパスで右外に展開し、CTB佐藤侃太朗(3年・國學院久我山)がキック。相手にキャッチされ自陣まで蹴り込まれるも、ダイレクトタッチとなり敵陣22m右マイボールラインアウトの機会を獲得した。モールで前進したい立教だが、相手の固いディフェンスを突破することが出来ない。5分、敵陣15m右マイボールラインアウトから左外に展開。相手のスピードあるディフェンスを交わしながらCTB佐藤→CTB江田優太(4年・川越東)→FB大畑とパスを繋ぎ、空いているスペースに走り込み前進して行く立教。相手のペナルティからショットを選択すると、SO中優人(4年・桐蔭学園)が華麗なキックを決め、得点を3-0とし先制点を挙げた。7分、スピードのある攻撃を仕掛けられたが、CTB佐藤の正確なタックルで相手のゲインラインを下げ、LO日野幹太(3年・立教新座)やWTB須川遼平(4年・桜美林)、FL石川洋志郎(3年・東京)らの前に出るタックルで固いディフェンスを見せる。しかし9分、自陣ゴール前右相手ボールラインアウトの機会を与えてしまい、ピンチが訪れる。15人全員のひたむきなディフェンスで守るなか、CTB佐藤の激しいタックルに素早く続いたCTB江田がジャッカルに成功。ピンチを回避した立教であったが11分、マイボールラインアウトでスチールされると、そのまま勢いを止めきれずトライを許し、得点を3-5とされる。点差を埋めたい立教は14分、敵陣22m手前左マイボールスクラムの機会を得ると、相手のペナルティからSH伊藤がクイックスタートで右側に展開して行く。HO三村真嶺(4年・東海大大阪仰星)やFL角田龍勇(3年・Hamilton Boys’)のスピードのある力強いキャリーが目立つも、得点に繋ぐことは出来ない。18分、自陣深くまで蹴り込まれたボールを大畑がキャッチし、オフロードパスを受けた須川がタッチライン際を駆け上がる。FL角田→SH伊藤→SO中とボールを繋ぐと、左外のスペースを見たSO中がCTB江田にロングパス。CTB江田の俊足とWTB村上の相手を跳ね除ける力強いアタックで、敵陣22mまで前進する。相手のペナルティから再びショットを選択すると、冷静なSO中のキックが決まり逆転に成功。20分、得点を6-5とした。24分、自陣22m左相手ボールスクラムからモールを形成されるが、FW陣の強固なディフェンスで相手を前進させない。その後PR佐久間翔梧(3年・桐蔭学園)のジャッカルも決まり、相手に得点の機会を与えない立教。27分、自陣深くまで攻め込まれ、LO島﨑太志(3年・桐蔭学園)やCTB江田、FL角田の低く勢いのあるタックルが目立つも、得点を許し6-12とされる。その後立て続けにトライを献上し、得点6-26で前半を終えた。
巻き返しを図りたい立教は後半開始早々、CTB佐藤やSH伊藤の鋭いタックルが光る。1分、FL石川のゲインからSH伊藤→FB大畑→WTB村上→FB大畑とパスを繋ぎ、BK陣の俊足とテンポの良いパス回しで敵陣22mまで前進。丁寧にフェーズを重ねトライライン目前まで迫り、スクラムの機会を獲得した。スクラムで相手を圧倒するも、その後のペナルティで得点に繋げることは出来ない。8分、ハーフライン付近右相手ボールラインアウトをPR佐久間がスチールすると、左外に展開し敵陣22mまでWTB村上がゲイン。LO日野やCTB佐藤の力強くスピードあるアタックで再びトライライン目前まで迫るが、相手の固いディフェンスを崩し切ることが出来ずボールを奪われてしまう。その後15分と21分に立て続けにトライを奪われ6-38とされる。点差を離されるなか、どうにかトライを奪い一矢報いたい立教は、持ち味である勇敢でひたむきなプレーを見せる。24分、敵陣22m付近、相手ボールで展開される場面でFL石川の低いタックルが突き刺さり、こぼれたボールにFL角田がすかさず反応するとFW陣がフェーズを重ねて少しずつ前進。相手のペナルティから敵陣ゴール前左マイボールラインアウトのチャンスを獲得すると、モールで徐々にトライラインに近付くが、惜しくも相手のディフェンスを崩し切ることは出来なかった。その後も粘り強いディフェンスを見せるも、相手の猛攻を止めることが出来ず追加点を許し、6-57で試合終了のホイッスルが鳴った。
敵陣ゴール前でのプレーが得点に繋がる場面は少なかったものの、多くの場面でディフェンスの良さが光る試合となった。この試合での悔しさを糧に、「大学選手権出場」という目標達成に向けて挑戦を続けたい。
文章:立教大学体育会ラグビー部