Result
<関東大学対抗戦>
2024.09.29 Sun. 15:00K.O.
立教大学
7
0 - 43
7 - 42
85
帝京大学
試合レポート
9月29日(日)
<関東大学対抗戦>帝京大学戦
先週の筑波大学戦では悲願の勝利まであと一歩手が届かなかった。この悔しさを原動力に、この一週間、直向きに練習に取り組んできた。そんな彼らが立ち向かうのは昨年度の王者、帝京大学だ。立教大学のキックオフで試合が始まった。
前半開始早々、帝京のキックをWTB村上有志(1年・東福岡)がハイパントキャッチで競り合い、帝京のペナルティを誘発する。立教にアドバンテージが与えられ、右側に広く展開していく。2分、SO中(4年・桐蔭学園)のタッチキックから敵陣22m付近の良いエリアで再開すると、立教ボール左ラインアウトからモールを形成しHO三村真嶺(4年・東海大大阪仰星)、CTB佐藤侃太朗(3年・國學院久我山)の力強いキャリーでフェーズを重ねる。接点でファイトしながら前進していくも、オブストラクションとなり陣地を回復されてしまう。その直後、帝京のアタックにSO中の強烈なタックルでプレッシャーをかけ、ノックオンを誘う。5分、センターライン付近帝京ボール左スクラムで、アーリープッシュによりフリーキックを獲得。6分、SH伊藤光希(4年・桐蔭学園)→SO中→CTB佐藤→WTB村上と外側のスペースに展開するも、帝京の力強いアタックに圧倒されターンオーバーを許してしまう。何とかマイボールをキープしたい立教。8分、立教のシーリングオフにより、ペナルティキックで自陣深くまで攻め込まれてしまう。そして、自陣22m付近帝京ボール左ラインアウトでモールを形成され、左大外の余ったスペースにボールを回されてしまい、先制トライを献上。10分、中のキックオフからキックオフカウンターで返されると、ここは何とか抑えようとFB大畑咲太(2年・東海大大阪仰星)が持ち前のフィジカルで帝京の猛攻を止める。しかし、キックを選択され裏の空いたスペースを突かれてトライを献上してしまう。更に13分、帝京のパス回しに翻弄されトライを献上。ここまで3連続でトライを献上し、得点0-17となる。16分、SO中がハーフラインからタッチキックを蹴り50/22を狙うも、22mライン手前でボールがタッチラインを超えてしまい、なかなかチャンスを掴み切れない。18分、自陣10mライン付近立教ボール右スクラムで、帝京のコラプシングにより立教がスクラムペナルティを獲得。敵陣10mライン立教ボール右ラインアウトから、中央でポッドを作りSH伊藤→SO中→CTB佐藤→WTB村上とディフェンスを詰めてパスを回していくもスローフォワードとなってしまう。前に出るディフェンスを意識しながら果敢に攻め続ける立教だが、20分、キックで裏を狙われトライを許し、得点0-24となる。その後もFL角田龍勇(3年・Hamilton Boys’)のパスカットやFL石川洋志郎(3年・東京)のビックタックルなどの好プレーも見られたが立て続けにトライを取られ、得点0-43で前半が終了する。
チャレンジャーとして最後まで諦めず、自分たちのプレーを継続できるのか。より一層士気を高め後半に臨む。
前半でのミスを修正し何とかトライを挙げ、帝京の猛攻に一矢報いたい立教。後半開始早々、果敢なディフェンスで相手のアタックを阻もうと必死に食らいつく。4分、自陣22mライン付近立教ボール右ラインアウトで、NO.8仙臺蔵三郎(3年・立教新座)が競り勝ちSH伊藤→CTB須川(4年・桜美林)→FL角田→SH伊藤に繋がると、最後にボールを受けたSO中が帝京のディフェンスを突破しようと仕掛けていく。更にLO高尾将太(1年・川越東)がもう一度縦に当たって前進しようとするも、ラックからのミスボールを奪われ、トライを許してしてしまった。得点を0-50とする。6分、帝京のハイパントキックをWTB須川がキャッチしようとしたところ数的有利な状況となる。その後、ディフェンスのギャップを突かれ、流れるようなアタックに翻弄されてしまい、立て続けに2トライを許し、得点を0-64とする。ここまで苦しい時間が続いている立教だが、ここから強気のプレーを選択していく。19分、自陣10m付近立教ボール左スクラムからSH川畑俊介(4年・流通経済大柏)→SO中→CTB安食龍之介(4年・城西大川越)とボールが繋がり、1つ飛ばしてWTB須川にボールを回して外に勝負をかけると、CTB佐藤にオフロードパスを繋ぐ。ラックを形成するとSH川畑がすぐに捌きSO中→LO高尾と繋ぐ。帝京のタックルが突き刺さってくるなか、PR石原捷聖(2年・東海大大阪仰星)のサポートにより何とかマイボールをキープし続けるも、ターンオーバーされてしまう。帝京の目まぐるしいスピードのアタックに対してディフェンスラインを形成しCTB佐藤、PR石原、FB大畑がそれぞれしっかり止めエリアを守る。その後も自陣トライライン際まで攻め込まれたが、帝京のノックオンボールをFL角田がすぐに拾い上げCTB佐藤へとロングパスを繋ぐ。CTB佐藤が敵陣目掛けて走り込み、ハーフライン付近からのキックで味方を走らせ、敵陣深くまで攻め込んだ。SH川畑を起点に広くパス回しを展開するも、またもやターンオーバーされてしまい、なかなか攻め切ることが出来ない。24分、SO中のキックからラインアウトの権利を獲得。このチャンスを確実にものにしたい立教は、PR石原に続き、ブースターのPR大上翔(3年・京都成章)がグラウンドに入り、掛け声でチームの士気を高める。敵陣トライライン付近立教ボール左ラインアウトからモールを形成するも、崩れてしまう。しかし、即座に切り替えFL角田が前までボールをキャリーする粘り強さを見せた。そして、LO中山英琥(1年・東福岡)がラックサイドをピックしてトライラインに飛び込んだ。関東大学対抗戦スタートメンバーとして初出場のこの試合で、対抗戦初トライを決めた。SO中が難しい角度からのコンバージョンゴールも見事成功させ、得点7-64とする。「もう一回」の掛け声とともに何度も前に出るディフェンスを継続し、果敢にプレーする立教。このまま波に乗りたい立教だったが、そう上手くはいかなかった。最後に立て続けに3トライを献上し7-85でノーサイドのホイッスルが鳴った。
「最後まで諦めずに戦い続けよう。」という言葉通り、ノーサイドの瞬間まで全員が走り続け、戦い抜いた。「大学選手権出場」という目標のため、今回出た多くの課題を修正し残る4試合に臨みたい。
文章:立教大学体育会ラグビー部