Result
<関東大学対抗戦>
2024.12.1 Sun. 11:30K.O.
立教大学
32
16 - 25
16 - 10
35
青山学院大学

試合レポート
12月1日(日)
<関東大学対抗戦>青山学院大学戦
関東大学対抗戦最終節、青山学院大学戦が熊谷ラグビー場で行われた。慶應義塾大学戦での敗戦を受け、チーム一丸となってこの試合に勝つための準備を重ねてきた。百合の誇りを胸に、勇敢でひたむきなプレーを見せ、勝利を手にすることができるのか。立教のキックオフで試合が始まった。
開始早々、青山学院の敵陣でのペナルティで、ペナルティゴールを選択。SO中優人(4年・桐蔭学園)が難なくゴールを成功させ、先制点を獲得した。しかし3分、自陣22メートル付近から大外にキックパスを展開され、トライを許す。5分、CTB佐藤侃太朗(3年・國學院久我山)の巧妙なキックパスでWTB須川遼平(4年・桜美林)に展開し、青山学院のペナルティを獲得。敵陣10メートル付近でのマイボールラインアウトからスローが乱れるも、青山学院のノックオンで再びマイボールスクラムとなる。LO中山英琥(1年・東福岡)などのキャリーで少しずつ前進し、最後はSO中からのパスを受けたFB大畑咲太(2年・東海大大阪仰星)が相手ディフェンスを交わしてトライ、8-7となる。11分、青山学院にペナルティゴールを決められるも、14分には立教がペナルティゴールを返す。その後、SO中の自陣から敵陣10メートルに迫るキックや、HO三村真嶺(4年・東海大大阪仰星)、PR佐久間翔梧(3年・桐蔭学園)の力強いキャリーで優位に立ち、良い流れとなる。23分、FB大畑の素早いステップからWTB村上有志(1年・東福岡)→CTB江田優太(4年・川越東)→SH伊藤光希(4年・桐蔭学園)とパスを繋ぎ大幅にゲインする。敵陣5メートルでのマイボールラインアウトからモールを形成し、少し崩れるものの素早くBKに展開。最後はLO中山がゴールラインに飛び込み、16-10となる。31分、自陣ゴールライン付近での相手ボールラインアウトから、ディフェンスを抜かれトライを許し、その後も立て続けにペナルティゴールを決められる。後半終了間近、自陣ゴール前で何度もフェーズを重ねられ、立教は粘りのあるディフェンスを見せるものの、トライを献上。16-25で前半終了となった。
立教のペースを取り戻そうと意気込んだ後半開始早々、青山学院のペースをことごとく断ち切るナイスプレーを連発する。1分、中の巧みなキックで敵陣まで攻め込み、FB大畑がビックゲインをみせる。FWの息のあったアタックで少しずつ前進していく中、青山学院にペナルティがあり、立教はペナルティゴールを選択。SO中が成功させ、後半先制点を決めた。さらに、4分、青山学院が再びペナルティ。ここでもペナルティゴールを成功させ、着実に点数を重ねる。その後、WTB須川の献身的なチェイスや、WTB村上の相手ディフェンスを交わすランなどが続き、良い流れが生まれる。53分、青山学院のペナルティから後半3度目のペナルティゴールを選択し、SO中の正確のキックで22-25まで点差を縮める。ここまでの後半、圧倒的な立教の流れを手繰り寄せてきたが、23分、青山学院のアタックを止めきれずにトライを許し、その後、ペナルティゴールも決められ、35-25まで点差を広げられる。しかし、30分、FB大畑が50.22メートルのキックを成功させ、このプレーを皮切りに流れを自ら掴み取る立教。34分、関東対抗戦初出場のFL前田純也(1年・東海大大阪仰星)が気迫溢れるゲインを見せ、BKに展開。最後はFB大畑がトライを決め、コンバージョンゴールも成功し、35-32まで追い上げる。後半終了間近、敵陣10メートル付近でのマイボールスクラムという絶好のトライチャンスが訪れる。張り詰めた空気の中、チーム全員の気持ちを一つにし、大きな歓声とともにじわじわと攻め込むが、惜しくもグラウンディングできず、ノーサイドの笛が鳴った。
最後まで決して誰一人諦めることなく、勝利を目指してノーサイドの瞬間まで戦い抜いたが、あとわずかなところで勝利に届かなかった。この試合を受けて入替戦となってしまったが、今シーズン関東大学対抗戦Aグループでひたむきに戦った伊藤組の意地とプライドを見せ、必ず勝利を収めたい。
文章:立教大学体育会ラグビー部





