Result
<ジュニア選手権大会カテゴリー3・4入替戦>
2024.12.8 Sun. 13:00K.O.
立教大学
28
21- 7
7 - 26
33
大東文化大学
試合レポート
12月8日(日)
<ジュニア選手権大会カテゴリー3・4入替戦>大東文化大学戦
ジュニア選手権大会カテゴリー4にて創部史上初の全試合優勝を収めた立教大学。昇格をかけた大一番の相手は、関東大学リーグ戦1部で優勝を飾った大東文化大学。ジュニアチームの今年度目標「ジュニア選手権カテゴリー3への昇格」を果たすべく、チーム一丸となり励んできた日々の集大成として勝利を収め、新たな歴史の扉を開くことができるのか。
前半は立教のキックオフで始まった。開始早々、敵陣10mマイボール左ラインアウトの機会を得た立教。SH斉藤空来(3年・國學院久我山)→SO福井柊哉(1年・桐蔭学園)→FL三邊晃太郎(4年・静岡聖光学院)へとボールを繋いで力強く前進すると、BK陣がさらにボールを展開しFB長島朔良(2年・立教新座)がナイスキャリーを見せる。その後敵陣22mマイボール右ラインアウトで相手のオフサイドを誘発し、PR石原捷聖(2年・東海大大阪仰星)がクイックスタートでゲームを始め、敵陣に大きく前進する。直後、ピックアンドゴーでFL森本爽太(1年・茗溪学園)が先制トライを挙げる。SO福井がコンバージョンゴールを成功させ、7-0とする。6分、相手のキックカウンターで自陣に攻め込まれるも、立教は粘り強くディフェンスを続け相手のノックオンを誘発し、自陣22mマイボール左スクラムへと持ち込む。スクラムからCTB安食龍之介(4年・城西大川越)が大きく前進し陣地を回復する。しかし、相手のキックカウンターアタックによってディフェンスの隙を突かれ、トライを献上してしまい、7-7となる。9分、FB長島がジャッカルを成功させ、ターンオーバーした立教はハーフライン付近マイボール右ラインアウトの機会を得る。その後相手がキックで陣地回復を図るも、WTB渋谷豪(1年・立教新座)が献身的なチャージをみせ、そのままWTB渋谷がこぼれたボールに素早く反応してインゴールに飛び込んだ。SO福井のコンバージョンゴールも難なく成功し、得点を14-7とする。15分、敵陣22m付近で相手の強固なディフェンスをFB長島が勢いよく突破し、ラックを形成した立教。NO.8前田純也(1年・東海大大阪仰星)がラックからボールを持ち出し前進すると、パスを受けたLO高尾将太(1年・川越東)が左に展開。ボールを受け取ったSO福井が相手との1vs1に競り勝ち、トライ。SO福井が難しい位置からのコンバージョンゴールを冷静に決め、得点を21-7とする。18分、相手に大きく展開されるもCTB安食がナイスタックルでその流れを止め、WTB渋谷がタッチに出して敵陣10mマイボール左ラインアウトの機会を得る。その後ハイパントで相手ボールとなるも、PR大上とCTB安食の正確なタックルをはじめとし、ハーフライン上で粘り強いディフェンスを継続する。止めきれず相手に押される展開になりかけたが、FB長島が自陣22mでハイパントキャッチを成功させ、そのまま前進し10mほど陣地を回復。そして、自陣10m付近マイボール左スクラムでは立教の圧力により相手のアーリープッシュを誘発するなど、ギアを上げていく立教。その勢いのまま敵陣22mまで更に陣地を回復する。一時、相手ボールとなることもあったが、SO福井とNO.8前田の強固なディフェンスとWTB林田和真(1年・長野)のプレッシャーにより相手のノックオンを誘う。その後も相手のカウンターにより自陣22m相手ボール左スクラムのピンチを招くが、NO.8前田とSH斉藤の強固なディフェンスで危機を脱する。最後は、再度自陣22m付近マイボール右ラインアウトからSO福井の40m前進するビッグゲインで敵陣に攻め込み、PR大上のナイスキャリーやPR石原がオフロードパスでチャンスメイクするも、惜しくもノックオンとなり、前半終了を迎えた。
ハーフタイムは、ゴール前のアタックにこだわり全員でゲームを有利に運べるようにしていこうと話し合った。後半、この前半の良い流れを維持し史上初の快挙を果たすべく、15人のメンバーは再びグラウンドへと向かった。
後半は相手のキックオフで始まった。開始早々、ディフェンスの隙を突かれた立教は相手にトライを許してしまい、得点を21-14とする。3分、敵陣10m付近相手ボール左スクラムで大きく前進されるも、WTB林田の相手の勢いを止めるタックルで前進を阻み粘り強いディフェンスを見せるなど善戦する。しかし、自陣22m相手ボール左ラインアウトで相手にモールを形成され、そのままトライを許し21-21となる。10分、FB長島がナイスキャリーを見せ、SH斉藤のオフロードパスからFL森本が敵陣ゴール前10m付近までのキャリーを見せる。その後相手にターンオーバーを許すもFB長島のナイスキックで危機を脱する。しかし、ハーフライン付近相手ボール左ラインアウトから相手にディフェンスの隙を突かれトライを献上してしまい21-28と逆転を許す。その後25分、敵陣22m付近相手ボール右ラインアウトでボールを奪うとBK陣、FW陣がひたむきにパスを繋ぎ、粘り強くフェーズを重ねて相手のレイトタックルを誘発。敵陣ゴール前マイボールセンタースクラムのチャンスを得た立教は、スクラムからFL三邊が持ち出しそのままゴール中央に同点に追いつくトライを決めた。SO福井が冷静にコンバージョンゴールを決め、28-28と同点に追いつく。その後も立教は相手のシーリングを誘発するなど、粘り強くディフェンスを継続し相手に隙を与えず善戦。38分、ハーフライン相手ボール左スクラムでは立教がスクラムで圧倒し力強く押す。スクラムから展開した相手に、CTB天羽究平(2年・桐蔭学園)が素早く反応しタックルで相手の右への展開を阻止する。その後41分ハーフライン相手ボール左スクラムで再開すると、SO福井とWTB渋谷がナイスタックルで前進を阻む。相手にディフェンスの隙を突かれ前進されるも、LO吉田健十(2年・報徳学園)のタックルが相手に刺さり、インゴールを許さず。粘り強いディフェンスを継続し、15人全員で相手のトライを阻むも、トライを献上してしまう。最後の1秒まで諦めず前を向いて次の攻撃に備える立教だったが、その想いとは裏腹に相手のコンバージョンキックがラストプレーとなり、得点28-33でノーサイドホイッスルが寒空に響き渡った。
ジュニアチームとしてこの1年間「ジュニア選手権カテゴリー3への昇格」を目指し尽力してきた意地やプライドを見せることができた今試合。その一方、惜しくも勝利を逃し来年度もカテゴリー4に残留することが決まった。しかしここで下を向かずに前を向き、次を見据えて日々の練習に真摯に励んでいきたい。そしてこの悔しさを糧に、来期は史上初のジュニア選手権大会昇格を果たしたい。
文章:立教大学体育会ラグビー部