試合レポート
4月20日(日)
<練習試合>東洋大学戦
昨年の関東大学春季大会で黒星を喫した東洋大学との再戦となった今回の練習試合。リベンジを果たし、関東大学春季大会へ勢いをつけるべく、その思いを胸にチームは最後の調整に臨んだ。
相手のキックオフで始まった1本目。開始4分、自陣でのプレーが続いたが立教のディフェンスが機能したことでトライのチャンスを阻止する。特にWTB有賀貫人(3年・幕張総合)の相手の攻撃の流れを的確に止めるタックルが光る。5分、相手がゴール前まで攻め込む場面が続いたが、FB靍田敢大(2年・立教新座)のナイスセーブによりノックフォワードを誘発。このまま流れを掴みたい立教であったが、相手の勢いあるアタックにより、続く10分、ファーストトライを許し0-5となる。さらに13分、立教の反則により敵陣10m付近で相手ボールラインアウトの機会を与えてしまう。そのまま自陣ゴール前まで押し込まれ、防御の再編が間に合わないままサイドを突かれトライを許す。0-12となる。続く26分、FL日野幹太(4年・立教新座)の低いタックルによりアタックの勢いを止める。一瞬体勢を立て直すことができたが、再びトライを許し0-19となる。33分、自陣10m付近での相手ボールのラインアウトで立教がターンオーバーし、CTB村上有志(2年・東福岡)からFB靍田→WTB渋谷豪(2年・立教新座)→CTB村上にパスを回し30m前進。一気にチャンス到来となったがペナルティを許し、得点に繋げることができず0-19で1本目を終える。
2本目開始5分、ハーフラインでSO福井柊哉(2年・桐蔭学園)のオフロードからCTB村上→WTB佐藤侃太朗(4年・國學院久我山)→WTB天羽究平(3年・桐蔭学園)にパスがつながりラインブレイク。そのまま相手のペナルティを誘った。立教が押している展開の中、もうひと押ししたかったがトライラインノックフォワードとなり、得点に繋げることができない。続く12分、自陣22m付近の相手ボールラインアウトからモールを形成され、止め切ることができず得点を許す。0-24となる。19分、PR石原捷聖(3年・東海大大阪仰星)の相手のペナルティを誘発させるタックルから立教に流れが傾いた。しかし、その直後の攻撃フェーズで痛恨のペナルティを取られ、つかみかけた主導権を再び手放す結果に。立て続けに徐々にリズムを崩し始めた立教は、反撃の糸口を見つけられないまま防戦一方の展開に。要所でのディフェンスの乱れを突かれ、立て続けに4つのトライを奪われる苦しい展開となり、0-55で2本目が終了した。
ハーフタイムでハドルを組み、気合を入れ直して挑んだ3本目だが、開始早々、攻防の蹴り合いが続く中で、相手の巧みなキックにより自陣深くでのラインアウトを与える。ゴール前のモールに持ち込まれ、守備陣も集中して対応したが、わずかな隙を突かれトライを奪われた。0-60となる。流れを変えられる場面だっただけに、次につなげたい内容となった。3分、相手の前進を図った場面でSO小嶋眞心(1年・日本航空石川)が力強いタックルで存在感を示す。5分、一度ターンオーバーしたもののペナルティを与えてから相手にトライを献上し、0-67となる。以降、相手の勢いを止めきれず、ディフェンスの網を次々と突破され、スコアは0-87まで広がった。それでも途中、FL森本爽太(2年・茗溪学園)の鋭い出だしで相手の突破を止める力強いタックル、FB向井悠統(1年・東海大大阪仰星)の自陣深くからのキックカウンターで巧みにスペースを突く場面も。厳しい展開の中でも、個々のプレーに収穫が見られた時間帯だった。試合終盤、点差が大きく広がりこのままノーサイドを迎えるかと思われた中、立教は最後まで諦めずに攻め続けた。FL中山英琥(2年・東福岡)が相手ディフェンスの隙を突いてインゴールへと飛び込み、意地のトライを奪取。厳しい展開の中でも、最後まで戦う姿勢を示す価値ある一撃となった。最終スコアを7-86とし、試合が終了した。
関東大学春季大会を控えた貴重な一戦は、実力差を痛感する悔しい結果となった。7-86という大差での敗戦には課題が多く残るが、一方で自分たちに何が足りないのかを明確に示してくれた試合でもあった。この経験を無駄にせず、気持ちを新たに関東大学春季大会本番へ向けての準備に全力を尽くす。
文章:立教大学体育会ラグビー部
