試合レポート
5月18日(日)
<練習試合>日本大学B戦
Aチームの白星で熱気溢れるグラウンドに黄色のジャージを着たBチームが姿を現した。40分1本勝負の練習試合に臨む。
立教大学のキックオフ。直後のキックカウンターで相手がノックフォワード。敵陣22mで立教ボールのスクラムを獲得する。立ち上がりから好位置でチャンスを迎え、トライ目前まで攻め込むも、最後のパスがわずかに噛み合わず、惜しくも得点には至らなかった。3分、ハーフラインでボールを奪われターンオーバーを許し、相手が自陣22mまで攻め込んでくるが、CTB靍田敢大(2年・立教新座)の低いタックルが相手の勢いを止め、結果的にミスを誘発しピンチをしのぐ。11分、自陣10m付近でペナルティを獲得すると、ピックアンドゴーからフェーズを重ね、CTB靍田がハーフラインから一気に敵陣22mまでラインブレイク。そこからSH藤倉将太朗(2年・専修大松戸)へオフロードパスが通り、さらにFL森本爽太(2年・茗溪学園)にボールが繋がると、最後はWTB青田遼生(4年・東京学芸大国際)がトライ。チーム全体の連携が光る鮮やかな一連の攻撃で、スコアを5-0とし、先制に成功した。20分、自陣22mでの相手ボールスクラムから、相手は力強いアタックでフェーズを重ね、じわじわとトライラインへと迫ってくる。防戦一方の時間帯が続く中でも、立教の選手たちは集中力を切らさず、粘り強くタックルを重ねた。最後はトライ寸前の場面で相手のノックフォワードを誘い、ボールを奪い返す。決して譲らないディフェンスの粘りが光った場面だった。30分、敵陣22mでの立教ボールスクラムからプレッシャーをかけ、相手の反則を誘ってペナルティを獲得。タッチへ蹴り出しラインアウトを選択すると、その後のモールでしっかりと前進し、さらにフェーズを重ねて前へ出る。フォワード陣が低く、粘り強く体を当て続け、最後はHO野口瑠人(1年・茗溪学園)がディフェンスラインをこじ開けてトライ。スコアは12-0となり、試合の主導権をしっかりと握る形に。このまま相手を無得点に抑えて試合を終えたいところだったが、40分、自陣10mでの立教ボールラインアウトからの攻撃で痛恨のノックフォワード。相手に自陣22mでのスクラムという絶好のチャンスを与えてしまう。立教も意地を見せて懸命にタックルを重ねたが、相手のテンポの良いアタックに押し込まれ、最後はトライを献上。試合は12-5でノーサイドを迎えた。
A・B両チームが揃って勝利を収めたこの1日は、チーム全体にとって実りあるものとなった。同じ目標に向かって努力を重ねる仲間同士が互いに刺激を与え合い、それぞれの舞台で確かな存在感を示したことは、今後に向けた大きな財産となる。この良い流れをチーム全体で共有し、次の試合へと確実に繋げていきたい。
文章:立教大学体育会ラグビー部
