試合レポート
関東大学春季大会4試合目の相手は成蹊大学。6月最初の試合を白星で飾り、関東大学春季大会ラストゲームへの勢いに繋げたい。そして白石組の今後の戦いに勢いをもたらす、チームにとって非常に重要な一戦である。
成蹊大学のキックオフ。前半3分、自陣22m付近での立教ボールスクラムからバックスが外側にボールを素早く展開しながら、大きくゲインラインを突破。最終的には、FB長島 朔良(3年・立教新座)の判断からWTB大畑咲太(3年・東海大大阪仰星)へと絶妙なオフロードパスがつながり、そのまま駆け抜けて先制トライ。7-0となる。7分、敵陣22mでの立教ボールラインアウトからテンポよくサイドへボールを回し、FL石川洋次郎(4年・東京)からの鋭いパスを受けたWTB大畑が、巧みなステップで相手ディフェンスの網をすり抜け、トライ。14-0となる。さらに11分、敵陣22mからの立教ボールラインアウトからモールを形成し、そのまま押し込んでトライ。21-0となる。リズム良く3つのトライを決めて波に乗った立教。勢いは止まらず、追加点でさらに差を広げる。15分、敵陣22mでの立教のアタック。SH斉藤空来(4年・國學院久我山)のボールを受けたFL角田龍勇(4年・Hamilton Boys')が素早くCTB向井悠統(1年・東海大大阪仰星)へと繋ぎ、最後はFB長島が走り込んでトライ。28-0となる。まだまだ立教の攻撃は止まらない。19分、立教のトライライン手前での立教ボールスクラムからペナルティを獲得。すかさずSH斉藤がピックアンドゴーで反応し、そのままトライラインに飛び込み、33-0となる。直後の20分、自陣22mからの立教のアタック。CTB向井が絶妙なタイミングでCTB佐藤侃太朗(4年・國學院久我山)にパスを通すと、CTB佐藤が敵陣22mまで独走。そこからWTB大畑にボールが渡り、最後はFB長島へと繋がりトライ。40-0となる。さらに29分、敵陣22mでの相手ボールラインアウトの場面。相手がパスを出した瞬間、NO.8前田純也(2年・東海大大阪仰星)が素早く飛び出してボールを奪取し、見事なターンオーバー。そのまま持ち込みトライへと結びつけ、確実に得点を重ねる。スコアは47-0とさらにリードを広げた。39分、自陣10mでの相手ボールラインアウト。こぼれ球に素早く反応したHO越後智(2年・桐蔭学園)がターンオーバーを成功させると、SO福井柊哉(2年・桐蔭学園)に展開。そこからCTB向井→CTB佐藤→WTB大畑→CTB佐藤へと華麗にパスを繋ぎ、CTB佐藤が駆け抜けてトライ。スコアを52-0とし、理想的な展開で前半を締めくくった。
後半も勢いを持続させ、さらなる追加点で点差を広げたい立教。開始2分、自陣22m付近で相手のアタックが続くも、堅いディフェンスで応戦。相手のキックをFL中山英琥(2年・東福岡)がしっかりキャッチし、タックルを受けながらも起き上がって力強いキャリーで前進。続くCTB向井のキックはWTB大畑がキャッチしてそのままトライ。スコアは59-0に。さらにCTB佐藤の大きなラインブレイクを起点に、CTB向井とCTB佐藤がそれぞれ1トライずつを追加。後半8分の時点で、スコアは73-0となる。18分、敵陣22m付近での相手ボールスクラムで立教がペナルティを獲得。直後のラインアウトからモールを形成し、FL中山が飛び込んでトライ。スコアはついに80点台に突入。それでも勢いは止まらず、23分にはFL吉田健十(3年・報徳学園)のオフロードパスからNO.8前田を経由し、SO小嶋眞心(1年・日本航空石川)がトライ。28分にはWTB大畑からパスを受けたSH藤倉将太朗(2年・専修大松戸)がトライを決め、次の攻撃では再びLO吉田のオフロードパスがPR石原捷聖(3年・東海大大阪仰星)につながりトライ。これでスコアは101-0となる。100点台に突入しても立教は一切気を緩めない。38分、トライライン目前でペナルティを獲得すると、WTB有賀貫人(3年・幕張総合)がピックアンドゴーからトライを決める。さらに40分、敵陣22mでの相手のアタック中にこぼれたボールをPR坂本裕樹(3年・立教新座)が素早く拾い、PR石原を経由してWTB有賀につなぎ、WTB有賀が再びトライ。最後まで集中力を切らさず攻め抜き、最終スコアは115-0。圧巻の勝利となった。
相手を0点に抑え、100点を越えて締めくくったこの試合は、間違いなくチームにとって大きな自信となった。しかし試合中に見られた細かなミスを一つ一つ修正し、来週の学習院大学との定期戦、そして関東大学春季大会最終戦となる再来週の日本体育大学戦に向けて、さらなる成長を目指す。
文章:立教大学体育会ラグビー部
