試合レポート
6月8日(日)
<定期戦>学習院大学戦
今回で4度目となる学習院大学との定期戦。昨年は104-0と大差で勝利を収めたが、今年もその勢いを維持し、確実に勝ち切ることができるのか。関東大学春季大会の流れを断ち切ることなく、チームの成長を測る重要な一戦となる。結果だけでなく内容にもこだわり、今後の戦いにつながる試合にしたい。
学習院大学のキックオフで試合が開始されると、序盤はハーフライン付近で両チームが激しく陣地を奪い合い、なかなか得点が動かない展開が続いた。前半9分、自陣10mからLO Benedict Lakeman(4年・Brimsham Green Secondary )が巧みなステップで敵陣10mまで大きくラインブレイクを見せ、絶妙なタイミングでSH藤倉将太朗(2年・専修大松戸)にパスを出すも、その後のプレーで相手にペナルティを取られ、惜しくも得点には至らなかった。しかし18分、敵陣22mでの立教ボールラインアウトから素早くボールを展開し、WTB林田和真(2年・長野)がゲインラインを突破。SH藤倉がテンポよくボールをさばき、最後はPR岸本侑也(3年・日川)がトライを決める。FB高木悠生(1年・仙台育英学園)のコンバージョンキックも決まり、スコアを7−0とする。25分、ハーフラインでの相手ボールスクラムからパスをテンポよく回され、立教は一瞬の隙を突かれて独走を許し、トライを献上。コンバージョンキックも決まり、スコアは7−7の同点に追いつかれてしまう。立教がリズムを取り戻したのは33分、敵陣22mでの立教ボールラインアウトからしっかりとモールを押し込み、最後はHO野口瑠人(1年・茗溪学園)が持ち出してトライ。14−7とする。さらに38分には、敵陣10mでの相手のラックにFL吉川柊佑(2年・國學院久我山)が素早く絡み、相手選手を剥がしたところをPR有山輝(3年・所沢北)がボールを持ち出して大きくゲイン。数フェーズ後、WTB青田遼生(4年・東京学芸大国際)のオフロードパスがNO.8小田部晃太(2年・國學院久我山)につながると、NO.8小田部がそのままトライ。追加点を挙げ、19-7で前半を折り返す。
後半4分、敵陣22mでの立教ボールスクラムから、SH藤倉が素早く展開。CTB阿部壮(1年・延岡)、SO鈴木大治郎(1年・流通経済大柏)を経由してFB高木にパスが通り、そのままFB高木がトライ。スコアを24-7と突き放す。さらに6分、自陣22mからWTB林田が自らのキックを自らキャッチするプレーで一気に前進。敵陣22m付近まで運び、WTB林田からHO野口を経由してPR大倉永登(3年・函館ラ・サール)にパスが通りPR大倉がトライを決めて31-7となる。見事な流れに会場から大きな歓声が上がった。14分、敵陣22m付近で立教のアタックが続くなか、PR有山からのオフロードパスを受けたHO野口が抜け出してトライ。スコアを38−7と広げる。さらに17分、敵陣10mでの相手ボールラインアウトからこぼれ球をHO野口がキャッチしてターンオーバー。フェーズを重ねた後、LO Benedictからのオフロードを受けたSO鈴木がPR有山にパスをつなぎ、PR有山がトライラインまで運んで追加点を挙げ、43-7とする。22分、敵陣22mでの立教ボールラインアウトから、バックスがパスをつなぎながら展開。CTB森謙心(2年・立教新座)→WTB天羽究平(3年・桐蔭学園)→WTB青田へとボールが渡り、最後はWTB青田がトライを決める。スコアは48-7に。ここでは終わらず、38分、自陣10m付近での相手のアタックの最中に、FL吉川とLO間中雄生(1年・川口北)の低いダブルタックルが決まり、ターンオーバーに成功。それを起点に展開し、最後はSH小嶋眞心(1年・日本航空石川)が敵陣10mから独走してトライ。最終スコアは55-7となり、試合を締め括った。
学習院大学との定期戦を、勝利で終えられたことはチームにとって大きな収穫となった。一方で、普段の練習でできているプレーが試合では十分に発揮しきれなかった場面も見受けられた。だからこそ、練習で培ったスキルや連携を、試合でも確実に出せるようにしていきたい。また、それらを着実に得点へと結びつけていく力も求められる。チームとしては、関東大学春季大会最後の相手である日本体育大学との一戦に向け、万全の準備を進めていく。
文章:立教大学体育会ラグビー部
