試合レポート
11月2日(日)
<ジュニア選手権大会>立正大学戦
ジュニア選手権大会の第4節、立教大学の対戦相手は立正大学。前節・拓殖大学戦での勝利を経て、チームはさらなる成長を目指して練習を重ねてきた。その成果を示すべく挑む、注目の一戦となった。
立正大学のキックオフ。前半4分、敵陣10m付近でFL日野幹太(4年・立教新座)が勢いのあるタックルを見せ、ターンオーバーに成功。良い立ち上がりを見せた立教は、5分、ハーフラインでのアタックでSH小嶋眞心(1年・日本航空石川)→FL森本爽太(2年・茗溪学園)→SO福井柊哉(2年・桐蔭学園)とパスが繋がるとSO福井がラインブレイクし、トライ。7-0と先制する。11分、敵陣22mでLO古田学央(1年・東福岡)が相手のディフェンスを突破し、最後はCTB白井大督(3年・Hamilton Boys')がトライ。14-0とリードを広げる。しかし16分、自陣10mで立教のアタック中にこぼれ球を相手に拾われ、そのままトライを許す。14-7となる。さらに23分、自陣22m付近での相手ボールラインアウトからパスを繋がれてトライを献上。14-12と点差を詰められる。28分、自陣22mで相手がトライ目前のチャンスを作るも、FL森本の低いタックルにPR大上翔(4年・京都成章)とLO高尾将太(2年・川越東)が加わり、ペナルティを獲得。ピンチを防ぐ。しかし32分、自陣22mでの相手ボールスクラムから再びトライを許し、14-19と逆転される。その後も立教はアタックを仕掛けるが、ミスが重なり得点には至らない。前半を14-19と5点ビハインドで折り返す。
後半4分、敵陣22mでの相手ボールスクラムでペナルティを獲得。SH小嶋がペナルティゴールを成功させ、3点を追加。スコアは17-19となる。13分、敵陣22mでの立教ボールスクラムから前進し、トライライン目前まで迫るも、相手のディフェンスに阻まれ追加点をあげられない。その後も互いに攻守が目まぐるしく入れ替わるも、スコアは動かない。先に流れを引き寄せたのは立教。自陣10mで相手のこぼれ球にNO.8小田部晃太(2年・國學院久我山)が素早く反応し、これをきっかけに立教の勢いが増す。直後ペナルティを獲得して敵陣22mへ進むと、HO井手一登(2年・大分上野丘)の正確なスローからモールを形成し、そのまま押し込みトライ。22-19と逆転に成功。メンバーはもちろん、スタンドから大きな歓声が上がった。39分、自陣22mで相手ボールスクラムに。3点差を守り抜くため、立教は15人全員で丁寧にアタックを遂行し、ペナルティを獲得。ここでもまた大きな歓声が上がった。ノータイムの合図を受け、SO福井がボールを外に蹴り出しノーサイド。最終スコアは22-19となった。
逆転勝利。グラウンドも観客席も、大きな歓声に包まれた。試合を通して絶えず響いた選手たちの声。特にスクラム前の掛け声には、仲間を信じる気持ちが込められていた。その声に呼応するように、スタンドからは拍手が起こり、選手を後押しする温かい空気が広がった。この一勝は、次戦・青山学院大学戦へとつながる大きな弾みとなる。立教はこの勢いのまま、さらに強く、さらに変化する。
文章:立教大学体育会ラグビー部







