top of page

Locker Room

S__45400070.jpg
S__45400071.jpg

2025年10月16日(木)

【ラストシーズンを迎えて①】

 

4年生にとって、最後となるシーズンが始まりました。この連載では、残り4回にわたり、ペアごとに4年間で成長したと思うことや、自分にとって相手はどのような存在かを語っていきます。

 

[角田龍勇×日野幹太]

・角田龍勇(FL)

日野幹太。

カンタは私にとって、単なるチームメイトでは収まらない、特別な存在だ。人を惹きつける面白い性格に加え、相手に突き刺さる強烈なタックルを武器としている。鍛え抜かれた肉体と端正な顔立ちを兼ね備え、まさに全てにおいてハイスペックな存在だ。

1年生の頃は細身という印象だったが、積極的にウエイトトレーニングに励み、みるみるうちに逞しくなる彼の姿を見るたびに焦りを感じ、私もこれまで以上にウエイトトレーニングに励むようになった。

昨年度のある試合では、相手のキープレーヤーをタックルで何度も仕留める彼に助けられる一方で、自分の力不足を痛感し、強い劣等感を覚えた。この4年間、私は常に彼の背中を追い、刺激を受けながら成長してきた。  

日を浴び、広い野に根を張り、太い幹を伸ばす一本の巨木を、今日も私は登り続ける。

最後には共に、満開の桜を咲かせよう。

 

・日野幹太(FL)

今では可愛いキャラを確立し、思うままに日々の生活を送っている龍勇ですが、第一印象は口数が少なく、怖かったです。

いつから仲良いかと言われると難しいですが、思い返すと2人でフランカーを組み始めたことがきっかけな気がします。

当初、ラインアウト1次のキャリーを押し付け合っていたことをよく覚えています。今ではアタックサインが確立され、そんなことも無くなりましたが、その代わり、スクラム練習の際、汗をかいた佐久間(佐久間翔梧・4年)のお尻に誰が付くかを押し付け合っています。

始めは、単に6番と7番としか思っていませんでした。しかし、気づけばアップをするにもスキル練をするにもペアはいつも龍勇で、年々一緒にいる時間が増え、龍勇への信頼も増していったと思います。

今年、自分は怪我による離脱が多く、龍勇と洋志郎(石川洋志郎・4年)に負担を掛けてしまって申し訳ないです。試合も残り僅かとなりましたが、早く復帰して、もう一度一緒に戦えたら良いなと思います。あと2ヶ月よろしくね。​​​​​​​​​

[渡辺大斗×青田遼生]

・渡辺大斗(LO/FL/NO.8)

青田に初めて会ったのは、体験会の日です。事前にサッカーのキーパー出身が同期にいると聞いていたので、サッカーからラグビーを始める馬鹿がもう1人いるのかと驚き、また少し安心したのをよく覚えています。実際に会ってみると、バリバリラグビーをやっていたと聞き、それから今に至るまでラグビーについて色々なことを彼は教えてくれました。

彼はおそらく、チームで一番ラグビーについて詳しいと思います。誰がどの大学、チームでプレーしているか、どこの高校出身か、など、全て頭に入っているような人です。本当にラグビーが好きなんだなぁと、いつも彼のラグビーうんちくを楽しく聞かせてもらっています。

彼とは同じ「初心者枠」で4年間頑張ってきました。自分は「1人でも良い」と強がっているタイプですが、同じような境遇の人が同期にいたのは心強かったです。1年生の頃、スキルが足りない2人で、毎日練習後にナイターが消されるまで、洋平さん(前HC中村洋平)と自主練をしていたことをよく覚えています。今思い返すと、純粋に上手くなりたいと2人で練習していたのがとても良い思い出です。あれからもう3年以上が経ちました。早いですね。

お互い怪我が多く、中々一緒にプレーできていませんが、2人で最後に一緒にプレーすることを目標に、最後まで悔いなくやり切りましょうね。

 

・青田遼生(WTB/FB)

3月に部活の見学に来たとき、高校でラグビーをしていなかったのは自分だけだろうと思っていました。そんな中、同期に「久我山(国学院久我山)のサッカー部出身で、ラグビー未経験の入部予定者がいるらしい」と聞き、心のどこかで安心したのを覚えています。

私の高校は東京都予選で0−10で敗れ、「10点に抑えた」と言っていた相手に7−1で勝つような強豪校に所属していた大斗。同じサッカー枠で括られるのは正直少し恥ずかしかったですが、似た境遇で新しい挑戦を始める仲間がいることはとても心強かったです。

そんな彼は、大学からラグビーを始めたとは思えないほどタックルが強く、どんな相手にも引かずに体を当てる姿勢は、いつも自分の刺激になりました。

ただ、お互いに怪我が多く、同じグラウンドで試合をした経験は片手で数えられるほどしかありません。特に彼がFWに転向してからは一度も同じピッチに立っておらず、思い返せば1年生の秋学期が最後だったように思います。

今年の初めには、(深くは語りませんが)思わぬ形で昼夜問わず協力する機会もあり、それもまた印象に残る出来事でした。今でも、自分は「大斗ともう一度同じグラウンドで戦うこと」を目標にしています。大斗が再びグラウンドに戻ってくる日を心から待っています。

bottom of page