Locker Room


2025年10月30日(木)
【ラストシーズンを迎えて②】
4年生にとって、最後となるシーズンが始まりました。この連載では、残り3回にわたり、ペアごとに4年間で成長したと思うことや、自分にとって相手はどのような存在かを語っていきます。
[進藤大×石川洋志郎]
・進藤大(HO)
洋志郎と初めて話をしたのは、入学当初の4月、場所は富士見グラウンドの風呂場でした。お互いに浪人生ということもあり、浪人トークに花が咲きました。話しているうちに、彼が武田塾から逆転合格をしていたことがわかり、実在する武田塾生に驚いたことをよく憶えています。初対面でしたが、洋志郎とは馬が合うなと思い、それからは一緒にいることが多かったです。
私生活では少し抜けていて、可愛い一面も持ち合わせている彼ですが、ラグビーをしているときはとても頼もしいです。下級生時代の彼は、試合に出るたびに脳震盪を起こすほどの激しいコンタクトが持ち味でした。ヘッドキャップを着け始めてから、脳震盪は減っていますが、今も変わらずチームのために体を張ってくれています。そんな彼が、ノックフォワードとノットストレートをこれでもかと連発する私を冗談めかして励ましてくれたことは忘れません。
待ち遠しかった引退が見えてきました。笑って引退できるように、残りの期間を楽しもう。そして、これからもよろしく。
・石川洋志郎(FL)
進藤と入部してすぐ、部活終わりに公園で一緒に弁当を食べて、浪人トークで盛りあがったのを思い出します。浪人仲間ということもあり、親近感が湧きとても話しやすかったのを覚えています。初めて進藤と一緒に出た学習院大学の試合では、進藤の激しいタックルに強く感化されました。普段は一見やる気のなさそうに見える進藤ですが、ウエイトの時間になると自分と向き合ってスクワットに取り組む姿が印象的で刺激をもらっています。いろんな後輩が彼を慕っているのも進藤の面白いところだけではなく、とても真面目にラグビーと向き合っているからだと思います。越後(越後智・2年)が怪我をして、これから進藤は対抗戦のスタートで出る機会が多くなると思うので、進藤の強みの激しいタックルや真面目なウエイトの結果をいろんな人に見せてやってください。あと残り1か月程度だけど全力で悔いなく頑張ろう!
[佐久間翔梧×島﨑太志]
・佐久間翔梧(PR)
太志とは、この部の中で最も関わりが長い仲です。高校時代から共に過ごしており、帰りのバスの方面も同じだったため、練習後によく一緒に帰っていました。グレードもほぼ同じレベルを行き来していて、高校1年生の花園前に参加した須賀塾で、ともに厳しい練習を乗り越えたことが、今でも鮮明に思い出されます。
高校時代は、私たちどちらも第一線で活躍することができず、悔しい思いをした時期もありました。しかし、大学に入ってからは多くの試合に出場する機会に恵まれ、様々な経験を積むことができました。
今では、私がスクラムリーダー、太志がラインアウトリーダーとして、それぞれの分野でチームを引っ張る立場となり、高校時代からは想像もできなかったほど成長したと感じています。
ポジションや役割は違っても、目指す方向は同じです。残りの試合では、これまで積み重ねてきたものを「チームの勝利」という形で証明したいと思います。そして、太志と共にラグビーができるこの時間を、何より大切にしていきます。
・島﨑太志(LO)
佐久間とは桐蔭学園の頃からの仲です。彼と初めて会ったのは部活の練習でした。彼は当時から巨体で、「この人は上級生なのだろうな」と勘違いするほど貫禄がありました。そんな見た目とは裏腹に彼は温厚な性格で、とても話しかけやすい人物でした。あと多分同期で誰よりも早く彼女ができた人物でもあります。彼とは帰りのバスが同じ方面だったり、全国遠征の部屋が一緒だったりとやたら接点は多かったです。まさか大学と学部学科までも同じになるとは思ってもいませんでした。大学受験の日、待ち合わせ場所に私が辿り着けず、遅刻しかけたのが懐かしいですね。大学では共に授業を受け、よく昼飯を食べに行きました。彼のお気に入りの店は「まさや」です。部活でも2人1組を組むことが多く、また、彼が3番で私が5番ということもあり、スクラムで彼のお尻を押すことも多いです。今は私が怪我をして離脱しているのですが、もう一度彼のお尻を押せるよう復帰に向けて励みたいと考えています。高校から約7年間、同じチームでやってきましたが、それも残り僅かです。お互い悔いが残らないよう頑張っていきましょう。
