2020年2月29日(土)

インタビュー 相良 隆太(4年・HO/FL)

「時代を追い越せー相良隆太のマインドセットー」

副将としての意気込みを教えてください。

 最終学年になれば自分が何らかの役職に就くことは想像していましたが、今まで役職に就いた経験はなかったので不安もありました。しかし最初から完璧なリーダーはいないですし、失敗と改善を繰り返しながら自分自身を成長させる良い機会だと考え副将になる決意をしました。選ばれたからには、チームの目標と同じように、互いに言い合えて本気でぶつかり、競争し合えるチームにしていきたいです。昨年度は結果として昇格できたものの、あれほど一丸となって互いを高め合ってきたにもかかわらず23-21という僅差での勝利だった現状を皆には理解してほしいと思っています。自分たちが上の舞台で戦っていくためにはそれ相応の努力が必要であると考えているので、今年1年間全員がどう戦っていくのかを試行錯誤しながら高みを目指していきたいです。

どのようなリーダー像を目指していますか。

 僕は人前で話すことが得意ではなく、周りに気を使って動けるような人間ではないので皆が想像するような模範的なリーダーとは異なると思いますが、リーダーというものは様々な在り方があるため正解はないと考えています。周りを気にしすぎて自分のパフォーマンスや生活の質が落ちてしまうようなことがあってはならないと思うので、自分のスタイルを貫きつつ行動で示していけるようなリーダーを目指しています。例えば、練習前にグラウンドに早く来て練習をしたり、練習後に個人練習を進んで行うなどトップのクオリティーを自ら実践し、皆に説得力のある言葉をかけられるよう日々心掛けています。

ニュージーランドへの留学経験はどのように生かされていますか。

 たった1年の経験でしたが、僕はニュージーランドでの生活を通じて、人間的に大きく成長したと実感しています。目標を持って臨んだ1年間で何度も失敗を繰り返し、反省し、改善する、といった自分自身と向き合う生活を送りました。ニュージーランドは自分からアクションを起こさないと何も得られない環境で、「やった方が良いことはやる。聞くべきことは聞く。」という精神を学ぶことができました。自分の考えをアウトプットしないと相手には伝わらないので、自分の中で解決するよりも何人かにフィードバックしてもらうことで、自分だけでは気づくことができない伸びしろを見つけ出し、自身の成長に繋がったと実感しています。この学びが今の自分に活きていて、以前より周りとのコミュニケーションが取れるようになったり自分自身に責任を持って行動できるようになりました。

​ニュージーランドと日本のチームの違いは何ですか。

 ニュージーランドと日本のチームの大きな違いは「自由さ」だと感じます。これは文化や教育などの違いが大きく関係していると思います。まず、日本の教育には先生や監督という絶対的指導者がいてその人の指示によって行動します。出身校の桐蔭学園では考えてプレーすることを学びましたが、少なからず監督やコーチの考えに囚われうまく行動できない自分がいました。今思えば、規範に固執しすぎて自分自身を大切にできていなかったと思います。

一方で、ニュージーランドの選手は根本に「楽しむ」ということがあって、自分のためにラグビーをやっている人が多く見られます。自由の精神を重んじているので、日本よりもクリエイティブな選手が多いです。現地のチームは全体で練習をする時間が短く、その他の時間の使い方は各自に任されていますが、向上心の高い選手は個人練習をしたり積極的にコーチへフィードバックを求めたりと自らアクションを起こしていました。この光景を見て「やらされる」ではなく「やりたい」から行動するという精神を学びました。この「自由さ」がラグビー大国ニュージーランドの強さであり、日本との違いだと感じました。

今年の個人目標を教えてください。

 今年は「Relentless Mindset」という目標を掲げています。意味は「容赦ない考え方」です。自分にも他人にも厳しくできるよう、練習はもちろんのこと私生活においても自分に対して妥協を許さないよう万事徹底しています。何事も楽をしては成し遂げられないという考えを常に持ち、行動に移していくよう心掛けています。これは自分自身のためにやっていることですが、その結果として周りにも自分のような意識を持つチームメイトが増え良い影響を与えられたらと思います。また、積極的に自分の考えをアウトプットすることも目標の一つです。留学を通じて自分の考えをため込んでいるのは無駄な時間であると学んだので、常に自分の考えを発信することで得られる客観的なフィードバックを自分の成長に繋げられるよう日々心掛けていきたいです。また、目標に沿った自身のブランドを作るなどラグビー以外の活動にも力を入れ始めました。是非「#時代を追い越せ」で検索して頂ければと思います。

期待している後輩について教えてください。

 全員と言いたいところですが、中でも気にかけているのは紀伊(紀伊雄介・2年)です。彼の高校ラグビーと大学ラグビーとのギャップについての悩みを聞いて、自分にも似たような時期があったので共感する部分があります。彼は「もっとこうしたら良いのではないか」など自分に意見を言ってきてくれることも多く、少し不器用ですが人一倍向上心が高くポテンシャルもあります。しっかりとマインドセットして、今自分がやるべきことを明確にして取り組めば、必ず成長する選手だと確信しています。また源(守源・2年)も期待している一人です。彼はフィジカルの面で恵まれていますが、現状に満足せず居残りウエイトを積極的に行うなど練習に対して真面目に努力できるところが強みです。しかしグラウンドでのメンタルが弱い部分があるので、もう少し闘争心を燃やし、闘う眼を養えるようになったら、チームを牽引できるような選手に成長してくれると期待しています。

 

チームの皆に伝えたいことはありますか。

 先月、元NBAのコービー・ブライアント選手の突然の訃報を受けました。このことは僕にとって非常にショッキングな出来事でした。彼の死を受けて僕が皆に伝えたいことは、人生はいつ終わってしまうかわからないということです。コービーの死は誰もが予想していなかったことで、このことは彼の人生に限らず今生きている人全員に言えることだと思います。だから僕たちはラグビーができることに感謝して、毎日自分のできるベストな行動をしなければなりません。コービーの生き方として「マンバメンタリティ」というものがあります。これは自分の成長のために一日も欠かすことなく努力するという生き方です。この生き方は誰にでもできるような簡単なことでなく、鍛錬や覚悟が必要です。勝利の想像や上達に向けた努力をする時間を設けるために、少しでも無駄な時間を減らし日々を大切に過ごしてほしいと思います。

秋から対抗戦A​グループの舞台で戦うことになりますが、意気込みを教えてください。

 自分は対抗戦Aグループでプレーすることを目的としてきたわけではなく、そこから何を得てどのように自分の成長に繋げるのかを重要視しています。今やっていることは変わらず継続し、これがあたりまえであるという認識で一日一日を楽しんでいきたいです。

HPをご覧の皆様に一言お願いします。

 日頃から熱いご声援や多大なるご支援をしていただきありがとうございます。今年は新たな舞台での戦いとなりますが、変わらず精進していきたいと思います。応援よろしくお願いします。        

 

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