試合レポート
5月4日(日)
<関東大学春季大会>関東学院大学戦
関東大学春季大会の2戦目の相手は関東学院大学。続く黒星を跳ね返し、ここで勝利を挙げられるか、注目が集まる。
関東学院大学のキックオフ。開始早々、CTB向井悠統(1年・東海大大阪仰星)が自陣トライライン付近から豪快なロングキックを放つと、ボールは敵陣22m付近まで一気に転がり、会場は大きなどよめきと拍手に包まれた。陣地の取り合いが続き、8分、敵陣22m付近でHO越後智(2年・桐蔭学園)とFL日野幹太(4年・立教新座)が相手の突破を阻止すべく、ダブルタックル。力強い守備が試合の流れを引き寄せる。10分、敵陣22mでの立教ボールラインアウトから粘り強いアタックを継続し、SH斉藤空来(4年・國學院久我山)→SO福井柊哉(2年・桐蔭学園)→CTB向井→WTB渋谷豪(2年・立教新座)にパスがつながりトライ。7-0となる。しかし14分、ハーフラインでペナルティを献上し、主導権を相手に握られる。ディフェンスが粘りを見せるも相手の勢いを止めることができずトライを許し、7-7となる。18分、相手がトライラインめがけて突進する中、FB大畑咲太(3年・東海大大阪仰星)が執念のタックル。トライ目前でボールがこぼれ、ノックフォワード。会場がどよめく中、トライを阻止するディフェンスが光る。20分、自陣10mでLO白石和輝(4年・國學院栃木)がタイミングよく低くタックル。圧巻のヒットが決まる。相手のアタックが続く中、立教は何度も力強いタックルで応戦。しかし、相手は粘り強くオフロードパスを繋ぎ続け、最後は防御網を突破してトライし、7-14となる。24分、敵陣22mでNO.8前田純也(2年・東海大大阪仰星)が相手のキッカーにプレッシャーをかけ、陣地の回復を阻止。26分、敵陣22m立教ボールスクラムでペナルティを獲得し、FB大畑からFL日野にパスが繋がり、トライ。14-14となる。31分、立教のアタックで敵陣10mのHO越後にパスが回ると、敵陣22mまでラインブレイク。一度相手にターンオーバーされるも、CTB佐藤侃太朗(4年・國學院久我山)とWTB有賀貫人(3年・幕張総合)がターンオーバー直後の相手を容赦なく仕留め、ボールを奪取。こぼれ球をFB大畑が確実に押さえてトライ。仲間を信じ、自ら身体を張るという、ラグビーの魅力が凝縮されたプレーが光った。36分の自陣10mでのLO島﨑太志(4年・桐蔭学園)の低いタックルや、WTB渋谷の相手のペナルティを誘うタックルが光るが、40分、相手のアタックの勢いを止めきれずトライを許す。19-21で前半を折り返す。
後半4分、敵陣22mでの立教ボールスクラムからSO福井がWTB渋谷にキックパスを繋ぎ、FB大畑がトライ。26-21となり、試合の流れを一瞬で引き寄せる完璧な滑り出しを見せた。しかし8分、自陣22mからの相手ボールラインアウトモールに持ち込まれると、そのままトライを許し、26-26の同点に。12分、CTB佐藤が敵陣10mからトライラインまで大きくラインブレイクし、SH斉藤→SO福井→WTB渋谷にパスが繋がりトライ。31-26となり、立教に流れが傾いた。しかし、20分、敵陣10m付近での立教ボールラインアウトで相手にターンオーバーを許し、ディフェンスの隙をつかれ、大きくラインブレイク。そのままトライを献上し31-31と再び同点に。一進一退の攻防が続き、手に汗握る展開となった。22分、自陣10mでLO吉田健十(3年・報徳学園)の相手のアタックの勢いを止める低いタックルが存在感を放つ。25分、自陣10mで相手がキックカウンターから主導権を握ると、勢いを止めることができず得点を許す。31-38となる。点差を縮めたい立教であったが、自陣でのプレーが続く。しかし37分、ハーフライン付近で立教ボールスクラムからテンポの良いパス回しで外に展開。WTB渋谷がボールを受け取ると敵陣22mまでボールを運び、FB靍田敢大(2年・立教新座)にパスが繋がり、トライ。36-38となる。2点差まで詰め寄り、逆転への望みをつないだものの、40分、自陣22mで痛恨のペナルティ。ショットの機会を与え、36-41でノーサイドを迎えた。
勝利には届かなかったものの、前回の中央大学戦で浮き彫りになった課題を確実に修正し、アタック・ディフェンスともに手応えのある内容を見せた。あと一歩及ばず悔しい結果となったが、さらに課題を突き詰め、次戦こそ勝利を掴む。
文章:立教大学体育会ラグビー部
